「焦った結果、失敗しちゃったんですね」いわゆる結婚ラッシュにあたる年齢に差し掛かり、周りがどんどん結婚していく中、結婚に対する焦りが原因で婚活に失敗したAさん。Aさんはなぜ婚活に失敗したのか、それを防ぐにはどうしたら良かったのか。実際の体験談をもとに、婚活の上手な歩き方について考えてみましょう。
1. 婚活に焦りまくっていたわたし
まもなく30歳!という年齢に差し掛かり、わたしは焦っていました。何を?もちろん、結婚です。
世間では、「第2次結婚ラッシュ」などと言われる30歳手前のこの時期、周りの友人知人がどんどんゴールインしていきます。
中には、「え!いつの間に彼氏いたの!?」と驚かされるようなあの子でさえ、素知らぬ顔でわたしを追い越し、サクッとゴールテープを切っていくのです。
その頃わたしはといえば、彼氏もなく、仕事もパッとしない。そんな状況。
このまま一人きり、悲しく年老いていくの……?そんな自分の未来を想像すると、自然と涙が出てくるほどでした。
そんな中で出会ったのが、「婚活」です。
もちろん婚活という言葉自体は知っていましたが、結婚ラッシュを制した知人の1人が、「マッチングアプリで知り合った人と結婚した」のだと知って、居ても立っても居られなくなりました。
「これだ!」と、真っ暗だったわたしの未来に、一筋の光が差し込んだようでした。
2. アプリを介して男性とマッチング!
さっそく、知人が利用していたというマッチングアプリに登録し、利用をスタート。盛りに盛った顔写真が功を奏したのか、登録後すぐに複数の男性からアプローチが届きました。
すっかり舞い上がったわたしは、男性数人と並行してメッセージのやりとりを重ねた後、その中の1人とデートすることに。
彼を選んだ理由は、ただただ条件が良かったからです。大手企業に勤めていて年収も高く、正直これは掘り出し物件だ!と興奮しました。
今にして思えば、メッセージの端々から彼のアレレな人間性が感じられたのですが……。当時はとにかく結婚に焦っていたし、条件は良ければ良いほどいいだろうと本気で思っていたので、はっきり言って節穴でしたね。
3. デートを重ねるも……
彼と初めて会ったときの印象は「なんか変な人」。とにかくコミュニケーションがスムーズに取れないんですよね。
学歴があって大手企業に勤めているのは本当だったらしく、たしかに喋っていると知的な雰囲気はありました。ものをよく知っているんだろうな、頭の切れる人なんだろうな、と想像もできました。
でも、なんというか、世間話が普通にできないんです。例えば「今日は暖かくて良かったですね」と声をかけると、「そうですか?暖かいかどうかはその人の感じ方次第ですから」と返ってくるような。
初めは緊張しているのかな?と思ったのですが、何度かデートしてもそんな感じは変わらず。結局、彼はこういう人なんだな、という結論に達しました。
いくら条件が良くても、人としての相性が良いとは限らない。この失敗で、1つ大切なことを学んだ気がします。
4. 婚活がうまくいかなかった理由
Aさんの婚活がうまくいかなかった理由はなんでしょうか。そうですね、お気づきの通り、ズバリ「焦り」がもっとも大きな理由と言えるでしょう。
婚活に焦りは禁物。それは誰しもがわかっていることですが、同時に焦りを完全に封じ込めるのも難しいもの。
だって、早く結婚したいから婚活してるんだもん!そんな婚活女子たちの叫びが聞こえてくるようです。
ではもう少し、Aさんの行動について深く掘り下げてみるとしましょう。
周りと比べる
婚活に焦ってしまうのは、自分と周りを比べてしまうからですよね。
「同年代の子たちが次々に結婚していく」「もう何年も彼氏がいなかったあの子、いつの間に!?」
なんてことが立て続けに起こると、どうしたって自分と比較し、焦ったり落ち込んだりしてしまいます。だって人間だもの。
また、これをこじらせると「周りの人がみんな自分を笑っている、憐れんでいる」そんな風にすら思えてきます。
こうなると大変で、卑屈になったり攻撃的になったりして、結果的にますます良いご縁が遠ざかる悪循環に陥ります。
条件ありきで決める
100%恋愛から始まる結婚とは違い、婚活は事前に相手のプロフィールを見て、その後の付き合い方を決めるもの。昔ながらのお見合いと同じように、「条件」が重視されるのは仕方のないことだといえるでしょう。
婚活を進めるうえでも、また最終的に結婚相手を決めるうえでも、条件をまったく見ないのは難しいです。そもそも恋愛から始まる結婚だって、さまざまな条件が原因でこじれることが少なくないのですから。
しかし一方で、婚活がなかなか決まらない大きな要因が「高望み」だという話、聞いたことがあるのではないでしょうか。
現実的には、初めから「条件ありき」で結婚相手を探そうとするとうまくいかないことが多い。これは心に留めておいてほしい事実です。
違和感を(あえて)見過ごす
Aさんの話によると、『今にして思えば、メッセージの端々から彼のアレレな人間性が感じられた』とのことでした。
ほとんどの婚活相手が、それまで接点のなかった赤の他人ですから、性格や価値観などの人となりがわからない状態から関係がスタートします。だからこそ相手がどんな人間なのか、しっかりと見極めねばなりません。
でも、「この人を逃すまい」「絶対にあと1年で結婚までもっていく」という焦りの気持ちがあると、違和感を見て見ぬふりをしてしまうことがあります。
婚活に限らず、誰しも経験があるのではないでしょうか。
5. 婚活を成功させたい!改善策は
Aさんの婚活がうまくいかなかった3つの理由を踏まえて、うまく進めるためにはどうしたらいいのでしょう。結論から言えば、うまくいかない理由をつぶしていけば良いのです。
他人は他人、と割り切る
「周りと比べない」「焦らない」結局のところ、婚活に必要なマインドはシンプルで、これに限ります。
もちろんそう簡単なことではありませんが、おまじないのように「比べない、焦らない」と心の中で唱えるだけでも違ってきます。
他人を羨む言葉が口癖のようになっていませんか?騙されたと思って、自分の気持ちをコントロールしてみてください。この際、無理やりにでもOKです。
それでも難しければ、やや強引ですが「早々と結婚したって、幸せとは限らないし」と思ってみてはどうでしょうか。なんだか気が楽になって、ゆとりをもって婚活に望めるかもしれませんよ。
結婚は条件だけで決められない
婚活の真っ最中は、どうしても条件面が気になりますよね。
もちろん条件を一切無視して婚活するのは無理です。でも、結婚相手って条件だけでは決められないものだし、そこで無理に決めてしまうと後々トラブルが起こります。
何十年も家族として、一緒の家で暮らす相手になるのです。過去にどんな学校に通っていたか、今どんな仕事をしているか、それだけで決めてしまって本当に大丈夫?と、自分の心と相談してみる時間を持ちましょう。
違和感は徹底的につぶす
うまくいっているときや、勢いのまま推し進めたいとき、人は小さな違和感をスルーしがちです。でも往々にして、その小さな違和感が後々大きな問題になるんですよね。
うまくいっているとき、いきそうなときほど一旦冷静になり、違和感を徹底的につぶすこと。遠回りなようでいて、結局はそれが一番の近道なのかもしれませんよ。
6. おわりに
婚活がうまくいかないのには、必ず理由があるはずです。
失敗は成功のもと、と言います。Aさんの失敗談を参考に、ぜひあなたの婚活に生かしてみてくださいね。