最近、年の差婚カップルが増えてきていると言われています。年上の男性と年下の女性の組み合わせだけでなく、年下の男性と年上の女性の組み合わせも珍しくなくなってきましたよね。この記事では年の差婚のメリットとデメリットについて両方ご紹介しているので、ぜひご覧ください。
1. 近年「年の差婚」が増えている
「結婚するなら同世代がいい」という人も少なくありませんが、最近では5歳以上も年が離れたカップルは少なくありません。また、以前は年の差婚と言うと年上男性と年下女性のカップルが一般的でしたが、最近では年下男性と年上女性のカップルも増えてきています。
恋愛に年齢差はあまり関係ないとされていますが、その年齢の違いが時に夫婦生活に障害をもたらすケースもあります。年の差婚で後悔しないためにも、メリット・デメリットや心掛けたいことをご紹介しましょう。
2. 年の差はいくつまで?
結婚できると考える年齢差は人によって様々です。過去の資料となりますが、国が2015年に実施した出生動向基本調査の結果では、女性は、全体的に同年代もしくは年上男性を好む傾向があります。理想は1~2歳、大きく離れても5~6歳までと考える女性が多いようです。
一方、男性は同年代が圧倒的に割合を占めていますが、全体的に年下を好む傾向も結果から分かるでしょう。ただ、これはあくまで一般的な傾向です。世の中には一回り、あるいは二回りも年が離れていても結婚している夫婦は一定数存在します。
3. 年の差婚のメリット10個
年の差婚にはメリットもあれば、デメリットも存在します。同世代と結婚するよりも、年の離れた相手と結婚したほうが幸せになれるケースもあるでしょう。
実際に、大きく年が離れていても良好な夫婦関係を長年維持している人たちも少なくありません。では、年の差婚にはどのようなメリットがあるのでしょうか? ここからは、年の差婚の魅力や利点についてチェックしていきましょう。
相手が年上の場合のメリット
「結婚するなら年上の男性がいい」と考えている女性も多いことでしょう。また、最近では「自分をグイグイと引っ張って行ってくれるような頼りがいのある女性と結婚したい」と考える男性も増えてきています。
では、年上の相手と結婚することには具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか? 以下では、その主なメリットを5つピックアップしてご紹介していきます。
メリット1:包容力がある
年上を好む人が口をそろえて言うのが、「年上は年下よりも包容力があって頼りがいがある」ということです。もちろん年齢が高くても精神年齢が低い人もたまにいますが、一般的な傾向から言えば、年齢が高ければ高いほど精神面も成熟して、優しく包み込んでくれるような魅力があるでしょう。「気兼ねなく甘えられるパートナーが欲しい」と考えている人からすると、年上はとても魅力的なのです。
メリット2:的確なアドバイスをしてくれる
的確なアドバイスをしてくれて、正しい方向へ自分を導いてくれる安心感があるというのも、年上と結婚することのメリットとして挙げられるでしょう。年下と結婚すると、「自分がしっかりしなきゃ」とプレッシャーを感じて、相手に相談するのも躊躇ってしまう人もいます。その点、パートナーが年上ならば遠慮せずに悩み事を相談できますし、適切な助言をくれますよね。
メリット3:人生経験が豊富
年上と結婚するメリットのひとつとして、人生経験が豊富であるということも挙げられます。生きた時間が長ければ長いほど、人生経験も豊かになり、人としての深みが出る傾向にあると言えるでしょう。もちろん年下であってもさまざまな経験を積んで人間として成熟している人もいますが、どちらかと言えば年上のほうが人生経験が豊富で、物事をより広い視点で俯瞰できるものです。
メリット4:収入が多い
女性の場合、単なる恋愛関係ならば同世代や年下の男性がいいと思っていても、結婚となると収入の多い年上男性を選ぶ人も少なくありません。年上の男性は年齢の分だけ、社会経験が多く経済的に安定しているケースが多いです。女性は男性よりも結婚に対して現実的であり、経済力を結婚相手に求める傾向にあります。年上男性は経済的な不安が少なく、安心して結婚できるというのはメリットのひとつですね。
メリット5:ケンカになりにくい
相手との年齢が近いとお互いに意地を張ってしまって、些細なことでも衝突しやすい傾向にあります。しかし、年齢差があると夫婦のどちらかが大人であるため、喧嘩が大きくなりにくいカップルが多いのです。思わず感情的になってしまっても、年上が相手であれば包み込むようにして受け止めてくれるでしょう。喧嘩が少ないので、円満な夫婦関係を築きやすいところが大きなメリットですね。
相手が年下の場合のメリット
ここまで見てきたように、年上と結婚すると男女ともにメリットが多いと言えるでしょう。ですが、年下に魅力がないわけでは決してありません。むしろ、年上にはないさまざまな魅力が年下のパートナーにはあるのです。では、年下と結婚するとどのような点でよいのでしょうか?ここからは、年下と年の差婚をすることのメリットについて見ていきましょう。
メリット1:働くことができる期間が長い
年上の男性と結婚すると、子供が成人した時にすでに定年退職をしている可能性が高く、学費などで大変な思いをする可能性も高いからです。その点、年下の男性は働ける期間が長くなるため、子供にかかるお金の心配を減らすことができます。
メリット2:相手の欠点を許すことができる
相手の欠点を許せるというのも、年下と年の差婚をするメリットのひとつとして挙げられるでしょう。同世代や年上と結婚した場合、相手に求めるハードルが高くなるため、「どうしてこんなこともできないの」と怒りを感じてしまいやすいものです。年下と結婚すると、「年下だからしょうがない」と良くも悪くも諦めることができるので、相手の至らないところを許して受け入れられるようになります。
メリット3:自分がリードできる
パートナーに引っ張ってもらうよりも、自分がパートナーを引っ張っていきたいと考えている人も少なくないはずです。このような考えをもつ人にとって、年下のパートナーは自分の望む形で夫婦関係を築ける理想的な相手だと言えるでしょう。リードしたいと考えている自分と、リードされたいと考えている相手とならば衝突することも少ないはずです。
メリット4:自分も若々しさを保てる
年下と結婚すると「パートナーと釣り合う見た目でいたい」と考えるようになるため、見た目を若々しく保つモチベーションになります。また、年下のパートナーの影響で気持ちまで若返るかもしれません。
メリット5:家事や育児への考え方が柔軟
特に男性の場合、中高年よりも若い世代のほうが家事や育児への考え方が柔軟な傾向にあります。中高年の男性は、「家事も育児も女性がすべき」「共働きであっても、夫である自分は家事も育児も気が向いた時に手伝う程度でいい」と考えて、女性に負担を強いてしまうケースも少なくありません。反対に、若い世代の男性は「家事も育児も夫婦で協力して行うべき」と考える傾向が年上男性よりも強いため、女性からすると幸せな家庭が築きやすいでしょう。
4. 年の差婚のデメリット5つ
これまでは、年の差婚のメリットや魅力について解説してきました。確かに年の差婚で幸せになる人もいますが、年齢差が原因で夫婦関係が上手くいかないこともあります。
年齢差が大きいほどジェネレーションギャップが大きく、話題が合わなかったり、会話が続かなかったりする可能性があります。そこから仲違いをしてしまう可能性もあるでしょう。ここからは、結婚前に知っておきたい年の差婚のデメリットについてご紹介していきます。
デメリット1:上下関係ができやすい
年の差婚のデメリットとしてまず挙げられるのが、夫婦なのにまるで上司と部下のような、あるいは親と子のような上下関係ができてしまうということです。特に女性の場合、年の差のせいで夫と対等な立場を築けない場合があります。
年上の夫の場合は主導権が握れず、年下の夫であれば世話を焼き過ぎてしまい母親のような立場になってしまうケースは多いのです。
デメリット2:周囲から反対される
周囲からの反対にあいやすいというのも、年の差婚ならではのデメリットとして挙げられるでしょう。最近では芸能界でも年の差婚カップルが増えてきたとは言え、「うちの子供には同世代と結婚して欲しい」と考える親世代も少なくありません。
彼女や彼氏としてならばあまり口に出さない親御さんであっても、結婚となると、あまり年が離れた人を好ましく思わないことも多いでしょう。
デメリット3:見た目に大きく差が出やすい
年の差婚のデメリットのひとつとして知っておきたいのが、見た目に大きく差が出やすいということです。5歳ほどの年の差ならばそこまで心配する必要はありませんが、一回り近く年が離れている場合、夫婦ではなく親子として間違えられてしまうこともあり得るでしょう。自分のほうがパートナーよりも老けて見えることにコンプレックスを感じたり、卑屈になってしまう人も少なくありません。
デメリット4:同年代の夫婦より一生で過ごす時間が短い
年の差が大きいほど、どちらか一人が一足早く老後を迎えます。そのため、同年代の夫婦より一緒に過ごせる時間がどうしても短くなってしまうでしょう。
また、老後の生活に対する不安も年の差婚のデメリットのひとつです。場合によっては、結婚して十数年ほどでパートナーの介護をしなければならない可能性もあります。老後に関しては誰でも想像できることなので、早いうちから将来の準備をしておくことが大切です。
デメリット5:結婚や出産を急がなくてはいけない
自分が年上であれば、出産年齢が気になるのではないでしょうか? 年下の夫にまだ子どもが欲しいという意思がなければ、出産の適齢期を過ぎてしまう可能性があります。
また、男性であっても女性と同じように年齢が上がれば上がるほど子供ができにくくなるため、子供を望むのであれば急がなければなりません。加えて、年上の夫の経済力で家庭が支えられている場合は、子どもの成長と定年時期のタイミングに関する悩みが考えられますね。
5. 二人で年の差婚を乗り越えよう
年の差婚では現実的に避けられない問題も多く、中には結婚を失敗したと後悔する人も見られます。年の差婚カップルは生きてきた世代が違う分、価値観の違いは大きくなりやすいでしょう。
しかし、良好な夫婦関係を長続きさせるためには、お互いの価値観を認め、受け入れてあげることが大切です。まずはお互いに考えていることや理想を話し合い、価値観を深めていきましょう。