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生涯未婚率、女性は14.06%。生涯未婚を選択肢に入れるべき?

生涯未婚率、女性は14.06%。生涯未婚を選択肢に入れるべき?

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# 出会い # 本音 # 結婚

「50歳まで一度も結婚したことがない人」の割合を示す生涯未婚率。そんな生涯未婚率が、

  • 男性:23.37%
  • 女性:14.06%

で、過去最高の割合となっています。男性の約四人に一人、女性の約七人に一人「50歳まで一度も結婚したことがない」ということになります。

「いずれは結婚したい」と考えている未婚者は決して少なくありませんが、「結婚したいけどできない」「ご縁がない」という人は、生涯未婚を将来の選択肢に入れるべきなのでしょうか。

1. 生涯未婚率とは

生涯未婚率、女性は14.06%。生涯未婚を選択肢に入れるべき?

生涯未婚率は、

  • 45~49歳
  • 50~54歳

の未婚率の平均値から算出した「50歳まで一度も結婚したことがない人」の割合を指します。

この割合は決して「生涯を通して未婚」の人を指す数値というわけではありません。

しかし、50歳で未婚の人が将来結婚する可能性は決して高くないのが現状です。結婚に対して多様な価値観が受け入れられている現代であってもです。

その為、生涯独身でいる人の割合を示す統計指標として使われているのは事実です。

<参考元>「生涯未婚率」というのは何のこと?|公益財団法人 生命保険文化センター

2. 生涯未婚を選択肢に入れるべき?

「結婚したいけどできない」「なかなかご縁がない」という人は、「生涯未婚」を将来の選択肢に入れなければならないのでしょうか。

筆者は「無理に選択肢に加える必要はない」と考えます。しかし、生涯未婚率が示す現状について理解を深めておく必要はあるでしょう。

上昇する生涯未婚率

男性も女性も、生涯未婚率は上昇傾向にあります。2015年と2017年に発表されたデータによると、男女の生涯未婚率は

<2015年に発表された2010年データ>

  • 男性:20.1%
  • 女性:10.6%

<2017年に発表された2015年データ>

  • 男性:23.6%
  • 女性:14.1%

となっており、男女共にたった5年の間で3.5%も上昇していることが分かります。

また「生涯未婚率」は昭和25年ごろから統計が出されていますが、平成に入ったあたりから、その割合が急上昇しているのが分かります。

<参考元>生涯未婚率の推移(男女別)|内閣府男女共同参画局

「いずれ結婚するつもり」の割合は変わっていない

生涯未婚率が急上昇している原因に、「結婚したがらない人が増えたからなのでは?」と考える人もいることでしょう。

しかし「いずれ結婚するつもり」と回答する男女の割合は、ほとんど変わっていません。

<1992年→1997年→2002年→2005年→2010年→2015年>

  • 男性:90.0% → 85.9% → 87.0% → 87.0% → 86.3% → 85.7
  • 女性:90.2% → 89.1% → 88.3% → 90.0% → 89.4% → 89.3

その為、生涯未婚の男女が増えたのは「結婚したがらない人が増えている」わけではないのです。

結婚までの道のりが厳しいという現状も、1つの原因なのです。

<参考元>第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)|国立社会保障・人口問題研究所

時代の変化も影響!?

生涯未婚率、女性は14.06%。生涯未婚を選択肢に入れるべき?

生涯未婚率が上昇したのには、時代の変化も影響していることが考えられます。1970年代の生涯未婚率は、

  • 男性:1.7%
  • 女性:3.3%

でした。

2015年度の

  • 男性:23.6%
  • 女性:14.1%

と比べると、かなり低いですよね。

でも、当時は「結婚するのが当たり前」の時代でした。結婚していない人に対して、親族や職場の人間が人を紹介し、積極的に結婚をすすめるような時代でした。

現代では、結婚をすすめるという行為が「セクハラ」「モラハラ」に値することもあります。

「個が尊重される世の中になったからこそ、出会いのきっかけが減った」とも言えるのです。もちろん、どちらの考え方がいいかは人それぞれです。

無理に選択肢に入れる必要はない……けど

上昇しつつある生涯未婚率にはこのような背景があります。

とはいえ、先でも申し上げた通り、「結婚したい」と考えている人が半ば諦めるような形で生涯未婚を選ぶ必要はないと考えています。

ただ無理に選択肢に入れる必要はないものの、「結婚が難しくなる時期・年齢」があるは意識しておくといいかもしれません。

結婚したいのであれば、困難をあらかじめ理解しておくことも重要です。

また「いずれ結婚したい」の割合に変化がないことからも分かる通り、「待っていればいつか結婚できる」という都合のいい話はありません。

結婚したいのであれば、自分から積極的に行動しましょう。

3. 生涯未婚のメリット

生涯未婚率は上昇傾向にありますが、中には自ら望んで「生涯未婚」を選んだ人もいるはずです。

そこでここからは生涯未婚を選ぶことのメリットについて紹介します。

自分で稼いだお金、自分の時間を自由に使える

自分一人で人生を歩むということは、自分で稼いだお金も、自分の時間も、全部「自分の為に」自由に使えるということです。

夫婦や家族でお金や時間の使い方を話し合う必要がないので、その自由度は高いでしょう。

仕事や趣味に打ち込むことができる

お金や時間を自由に使えることに似ていますが、仕事や趣味に没頭することができます。

自分一人で過ごすわけですから、咎める人やものは何1つありません。

  • 着実にキャリアを積んでいきたい
  • 誰にも邪魔されずに趣味に没頭したい

という人には、生涯未婚はメリットに感じますよ!

自由な恋愛を楽しめる

所帯を持つと家族に対する「責任」が生じます。でも中には、家族を持たず、自由な恋愛を楽しみ続けたいという人もいることでしょう。

生涯未婚であれば、結婚していないので、恋愛面でも自由を堪能できますよ!

4. 生涯未婚のデメリット

先で、生涯未婚のメリットを紹介しました。でもメリットがあれば、デメリットもあるもの。最後に生涯未婚のデメリットをご紹介します。

でもここで紹介するデメリットを覚悟できれば、生涯未婚がネガティブに捉えられることはないでしょう。

老後の不安

生涯未婚率、女性は14.06%。生涯未婚を選択肢に入れるべき?

心身ともに元気なうちは、生涯未婚は悠々自適なライフスタイルを送るのに快適な選択肢だと感じるかもしれません。

でも年をとり、思うように体が動かせなくなった時の不安を感じる人も少なくありません。

年老いた時に両親はいません。兄弟がいたとしても、兄弟には別の家族がいます。

たった一人で迎える老後に不安を感じる場合には、生涯未婚はデメリットに感じるかもしれません。

病気や怪我をした時の不安

老後の不安だけでなく、「病気や怪我になった時に頼れる人がいない」という不安もあります。

大きな病気や怪我でなくても、具合が悪くなった時自分一人で自分の体調を管理しなければなりません。

入院した時の身の回りのことや、手助けしてくれる人の存在に不安を感じる場合には、生涯未婚以外の選択肢を選ぶべきでしょう。

精神的な支えがない

一人ぼっちになることへの寂しさ、精神的な支えがないことへの不安を感じることがあります。

生涯未婚の自由さに強い魅力を感じているのであれば問題ないと思いますが、支え合える相手がいないことに虚しさや寂しさを感じるようであれば、生涯未婚がデメリットに映ることでしょう。

5. <まとめ>結婚する・しないについて今一度考えよう

生涯未婚率は年々上昇しています。中には、自ら望んで生涯未婚を選んだ人もいることでしょう。

「生涯未婚を選択肢に入れるべき?」という問いには「無理に入れる必要はない」と答えましたが、生涯未婚になってしまう可能性があることは否めません。

今一度結婚する・しないについて考えてみてください。「いずれ結婚したい」のであれば、結婚に向けて積極的な行動を始めましょう。