食事や他人に対する態度など、周囲から見て「この人、育ちが……」と思われてしまう行動がいくつかあります。当記事では、育ちが出やすい行動をいくつかピックアップし、それに対する対処法などをまとめました。
他人からどう思われているか心配、知らないところで「育ちが悪い」とマイナスな印象を与えていないか確認したい人は、ぜひチェックしてみてください。
1. 食事の作法
育ちが出やすい行動の筆頭といえば、食事の作法が挙げられます。子どもの頃の癖や習慣がなかなか抜けないものだからです。思い当たるものがないか、チェックしてみてください。
箸の持ち方
箸やスプーン・フォークをきちんと使えない、魚の食べ方がヘタなどがこれに当たります。ちなみに筆者も上手とは言えないので、ちょっと耳が痛い話ではありますが……。
多少は大目に見て欲しい、という気持ちはありつつ、箸を上手に使って食べる姿はやっぱり上品で綺麗にうつります。箸の持ち方、使い方に自信のない人は、これを機に練習してみてはいかがでしょう。
クチャクチャ音を立てて食べる
クチャクチャと咀嚼音を響かせて食べる人は、「クチャラー」と揶揄されることもあります。本人は無自覚なのかもしれませんが、周りで見ていて・聞いていて良い気持ちになるものではありませんよね。
どんなにイケメン・美人でも高そうな服を着ていても、クチャクチャ音を立ててものを食べ始めた途端に幻滅されてしまう可能性が高いです。
気になる人は、一度自分の食べ方を再確認してみましょう。人に聞きづらければ、自分の食事中の姿をスマホで録画して見返してみるのも良いと思います。
2. 他人に対する態度
日本人には調和や協調を重んじる人が多いので、他人に対して良くない言葉遣いをしたり、横柄な態度をとったりする人のことをよく思わない傾向にあります。とくに育ちが出やすい行動と言われるのが、店員さんへの対応です。
知り合いと会話しているときは気さくな人なのに、店員さんと話すときだけやたらと上から目線で横柄、言葉遣いも乱暴。もし店員さんがミスをしようものなら、鬼の首を取ったように罵倒する…… そういう人、見たことがありませんか?
育ちの問題なのか、持って生まれた人間性の問題なのかは判断できませんが、店員さんに横柄な態度を取る人とは一定の距離を置いた方が、心の平和を保てるような気がしています。
3. とっさの言動
上で紹介した「他人に対する態度」とも少し似ていますが、とっさの場合に他人や周りに対してどんな言動をするか、というのも育ちが出やすい行動の1つだと言われています。
普段は穏やかな口調で話す人なのに、相手がミスをしたとわかった途端大声で人格否定までし始める、とかが代表例です。
怒ったときなど心の余裕がなくなっている際こそ、人の化けの皮が剥がれます。とっさに出る言動こそ、その人の本性といえる部分もあるでしょう。
「普段はいい人なんだけど、怒ると手がつけられない」みたいな人は、案外「手をつけられない」方がその人の本質だったりするので、仲良くなるには注意が必要です。
知らずに何かのスイッチを押してしまい相手の逆鱗に触れると、その攻撃性があなたに向けられる可能性も十分にあり得ます。
4. 公共の場所でのマナー
大人として、人として一般的なマナーがきちんと守れるかどうか。これが不十分だと、「育ちが……」と言われてしまうこともあるようです。いくつか例を挙げてみましょう。
ゴミをポイ捨てする
ゴミはゴミ箱へ。小学校入学前の園児ですら知っていることですが、これが守れていない大人もいます。
車の窓からタバコの吸殻を捨てる人、ゴミ箱が近くに見当たらないからといってそのへんにゴミを放置する人…… 見かけたことがありませんか?
公共の場に捨てたゴミは、自分の手を離れればもう見えなくなりますが、誰かが必ず片付けてくれているのです。そういう想像力を働かせられない、自分のことしか考えられないところが、周囲から幻滅される原因になります。
周囲の迷惑を顧みず大声で騒ぐ
夜遅い時間なのにもかかわらず、近所迷惑になるのも気にせず部屋に呼んだ友達みんなで騒いだり。静かな店内でぺちゃくちゃ大声でおしゃべりしたり、といった行動がこれに当たります。
こちらも「ポイ捨て」と同樣、周りの人の気持ちを想像できない、自分のことしか考えていないからこその行動といえるでしょう。
5. 身につけているもの
服や靴、かばん、時計、アクセサリーなど、体に身に着けているものは視覚を通して相手に自分の印象をダイレクトに伝えます。だからこそ、ぱっと見て「あの人は育ちが良さそう」「この人は育ちが……」とジャッジされやすいところでもあります。
これはなにも、全身穴だらけの服を着てそのへんを歩いている、というだけの話ではありません。
たとえば、カッチリとしたビジネスシーンにフリフリのプライベートの趣味まるだしの服を着ていってしまう、冠婚葬祭の場へマナーを逸脱した服装で参加する、などTPOを考えられないコーディネートは相手に不快感を与えます。
そのほか、有名ブランドバッグを使っているけど中の荷物がぐちゃぐちゃ&汚いとか、シャツのボタンが取れているのをそのままに放置とか、そういう部分で育ちの良し悪しを判断する人もいます。
6. まとめ
周りから見てわかる「育ち」は、子どもの頃からの癖や習慣がダイレクトに反映されるものが多いため、自分で気づいて修正するのは難しい部分もあります。
でもまずは「自分の言動、服装が周りに不快感を与えていないか?」と振り返る機会を設け、考えてみるだけでもだいぶ変わってくるはずです。
育ちは変えられませんが、相手に与える印象をコントロールすることはできます。自分の育ちを嘆くより、今後より良く生きられる道を模索し、実行することが遥かに大切です。