世の中には自分より10歳以上年上の男性と結婚する女の子も意外といるもの。
でも、10歳以上も違うって問題は起きないの?会話は合うの?親はビックリしない?
いろいろ質問したくなっちゃう年の差結婚ですが、どんな結婚生活なのか覗いてみましょう。
実際に年の差結婚15歳の結城さん(仮名)にお話を伺います。
どうやって知り合ったのですか?
会社です。大学を卒業してから入社した会社で、彼と同じチームに配属されました。最初は恋愛対象とも全く思わず、普通に上司として接していて、意識することもなかったんです。プロジェクトが完成してみんなで飲みに行っても、特に意識もしませんでした。
ですが、社会人として働き始めて最初の冬なんですが、彼が一人で会社に出勤している姿を目撃したんです。偶然見たその姿が、すごく寂しそうな、うつむいて歩いている感じで、母性本能をくすぐられてしまいました。
それから気にかけて彼に話しかけたりしていたら、いつの間にか私が夢中になってしまって。彼の方は面白がってからかわれていると思っていたそうなんです。
お付き合いのきっかけは?
バレンタインの時に私からデートに誘いました。デートといっても、会社帰りにご飯を食べに行きませんかって。彼はすぐに返事をくれなくて、ちょっと不安になったのをよく覚えています。
しばらくして彼から「何を食べたいですか」と堅くて真面目な返事が来て、緊張しているのがすごく伝わってきて……「可愛い」と思いました。
その日二人で銀座のカフェでお茶したり、スパニッシュのお店でワインを飲んだり、デートっぽい夜を過ごして、それから一気に仲が深まりました。彼は当時37歳で、恋愛に慣れてないような雰囲気だったのに、会話も楽しいし私の知らない昭和なことも話すのですっごく新鮮でした。
結城さんの親御さんは反対しませんでしたか?
確かに最初はビックリして、「何もそんな年上の人を選ばなくても」と言われました。特に父親は、とても反対していて「家に連れてくるな、許さん!」と大興奮して怒っていました。
でも、彼がすごく真面目で、会社でも役職がついていて、過去に結婚歴もないし、その歳まで結婚しなかった理由が「仕事に夢中になっていたから」ということを根気強く話して、ようやく父親は会うと言ってくれました。
彼の誠実な雰囲気がにじみ出ている顔を見て、母親はすっかり彼を気に入り、父親も笑顔で彼と話し込んでいました。彼は私の家に入り、部屋の敷居を跨がずに、土下座して手をついて挨拶をしようとしたんです。それがすごく好印象だったようです。
お友達の反応はどうでしたか?
中にはおじさんにしか相手にしてもらえないんだね、みたいな感じで意地悪を裏で言っていた人もいたみたいです。でも、全く気になりませんでした。私の彼は、歳は15歳上でおじさんだけど、年相応のカッコよくて優しい、包容力もある自慢の彼でした。
お友達は23歳とか25歳とか、それくらいの男性とお付き合いをしていて、確かに私の彼はみんなの彼氏たちみたいにクラブとかは行かないかも知れないけど、代わりに山とか海とか連れて行ってくれて、私たち20代前半の女の子が知らないような、すごく昭和っぽいノスタルジックな場所へ連れて行ってくれたりするんですね。
そういう話をすると、お友達は面白がって、自分たちも行ってみたいと興味を示していました。結婚の報告をした時は、どのお友達も喜んでくれました。彼の誠実な、私を大切にしてくれるところを羨ましがるお友達がいっぱいいたくらいです。
年の差結婚ならではの悩みってありますか?逆に良かったことは?
そうですね、悩みというか、彼があまりにも心配するのでそれは面倒くさかったですね。私が若さゆえにお友達と遊びまわっていた時期もあったので、彼は心配して迎えに来たりするんです。そういうのが面倒くさかったりしました。保護者?っていう感じで。
あとは、興味のあることがさすがに15歳も違うとまったく違うんです。私がテレビで見た面白かったことの話をしても彼にはまったく通じません。逆に彼が読んで面白かった難しい本の話もよくわかりませんでした。
でも私たちは全てが通じ合わないことを面白がっているので、それは悩みというほどのことではありませんでした。
それと、気が早いかもですが、老後のことは考えます。彼が確実に先に亡くなるだろうし、介護の面とか私出来るかな?って今からシミュレーションしたりします。
その前に彼の親御さんの介護なんかも問題に上がってくるだろうし、若い分働き手にならざるを得ないので、どこまで自分が頑張れるか、彼が亡くなったあとどうやって一人で暮らしていこうかなど、漠然と考えてしまうことがあります。
年の差結婚のいちばんの問題点は、やっぱり一緒にいられる時間が普通より短いことじゃないでしょうか。
年の差結婚で良かったことは、とにかく包容力!
まるでお父さんのように大事にしてくれるし、社会的にももう肩書がある立場なので、それなりに収入もあります。私はいま専業主婦ですが、子どもが産まれても保育所に預けて働かなくていいだけの生活費をもらえています。
子どもを預けて働かなきゃいけないのは絶対に嫌でした。
子どもとは最低3歳まで一緒に、べったりくっついて育ててあげたいという理想があります。子どもは母親と密着した生活をすることで、愛情や信頼を学ぶと思うのです。
なので、彼が十分なお給料をもらってきてくれることはすごく感謝しています。将来子どもが産まれて焦ることが無いように、貯金もしっかり出来ているし、安心感がありますね。
最後に、いま幸せですか?
はい!とっても!周りからはおじさんと結婚、なんて思われているかも知れないけど、私にはかけがえのない大切な人です。おじさんとか年齢とか全く気にしないどころか、若い男性にはない落ち着いた感じがすごくいい。
年齢差がある男性と出会って躊躇している女の子がいたら、「大丈夫だよ、幸せになれるよ!」って言ってあげたいくらいです。
年上の男性は「安心」をくれます。これって生活していく上でいちばん大事な要素ではないでしょうか?