今回は以下のご質問にお答えしたいと思います。
仕事が忙しくてなかなか出会いがありません。地元の婚活パーティーに参加してもなかなかカップルが成立しません。相手に自分の何を伝えればいいのかわかりません。(31歳/男性)
1. 仕事が忙しくて出会いがないときは、きまって「自分が輝いていない」とき
まず、ご質問の前半部分の「仕事が忙しくて出会いがありません」について。
世の中には仕事が忙しくても、出会いのある人がいますね。そういう人はたとえば、社内恋愛していたりします。
社内恋愛ができないというのは、端的に社内における男性の比率がすごく高いのかもしれないし、職場という「近場」で異性と深い仲になるのがイヤな人かもしれませんね。
ただ、多くの人を見ていて感じることは、職場で出会いがないと嘆く人は、あなたがいるべき場所はそこではない、ということです。
それはなにも、異性の比率が少ないからいるべき場所ではないということではありません。
異性が多かろうと少なかろうと、仕事をとおしてその人が輝くと、自然とその人のまわりに人が寄ってきて「どうにかなる」のです。
どうにかならない、つまり、仕事が忙しくて出会いがないと嘆くというのは、あなたが仕事をとおして輝いていないということです。
仮に「仕事が忙しくて出会いがありません」という言い方は、時間的に多忙なだけでおれは輝いている、とあなたが思ったとしても、おなじことが言えます。
なぜなら、時間的に多忙であっても「遊ぶ」時間を工面している人は、世の中に山ほどいるからです。
仕事が忙しくて出会いがないときは、きまって「自分が輝いていない」ときです。
仕事をとおしてどうにか輝く必要があります。そのためには、今やっている仕事を楽しむ必要があります。
この「楽しむ」は、次の項目のキーワードでもあります。
2. 婚活パーティーに参加してもパートナーが見つからない原因
婚活パーティーに参加してもパートナーが見つからない原因はただ1つです。あなたが楽しそうじゃないからです。
これはあなただけの問題ではなく、その婚活パーティー全体の問題でもあります。
カップルがたくさん成立するパーティーは楽しいです。参加者のほとんどがその場を楽しんでいます。
たとえば、ゴルフを趣味としている男女を集めて婚活をする会社がありますが、そこのカップル成立率は高いと聞きます。
男女ともに好きなゴルフを楽しむことをとおしてカップル成立を狙うのだから、いきおいみなさん楽しんでいるのでしょう。だから成立率が高いのでしょう。
ということであれば、あなたがやるべきことは明確ですね。
参加して楽しいと思えるパーティーに参加することです。
あるいは、自分がやっていて楽しいと思えること(簡単にいえば趣味)の仲間を増やすことです。
3. 恋人をつくるという行為のベースにあるもの
婚活会社に限らず、今の世の中は「理屈として筋が通っていること」を優先させる傾向にあります。
なので、どの婚活パーティーも「パーティーの説明を読めば、カップルが成立しそうに思えるていどに理屈のとおった」サービスを提供しています。
それはそれでいいことですが、そこからは情緒という理屈にならないものが抜け落ちています。
「うちの婚活パーティーは楽しいよ」というのが抜け落ちています。
参加者が「カップル成立率」とか「費用」など「データ」を重視するのだから、いきおいサービスを提供する側も理屈を優先させるしかないからです。その必然の結果として、情緒が抜け落ちてしまうからです。
でも本来、カップルが成立するというのは、互いが楽しいと感じて生き生きしている場において、です(よね?)。
職場にいようと婚活パーティーにいようと、カップル成立と相成らないというのは、ようするに「あたなが楽しそうじゃない」という、あなたの生き様に還ってくる問題なのです。
4. 楽しく生きるにはどうすればいい?
楽しく生きればパートナーは見つかる。これが今回の結論です。
相談メールにある「なにを伝えたらいいのかわからない」というのは、だから、「あなた自身の楽しい生き様を伝えたらいいです」というのが答えです。
がしかし、その「楽しく」というのが、おそらく多くの人にとってむずかしいのだろうと思います。
世の中はどんどん管理社会になるし、しかもこのコロナ禍だし、遊び金がふんだんにあるわけでもないし、毎日家と会社の往復で1日が終わるし……というので「ふつう」だろうと思います。
でも、そういうときこそ、希望を持つべきなんです。
希望の構造はとても簡単で、自分が変化すれば、おのずと湧いてくるもの、それが希望です。
なので、あなた自身が変化すればパートナーは見つかります。
どう変化するべきか?
この問いはつまり、あなたがどう生きたいか、ということです。
あなたはどのような生き様をしたいのですか?
もしこの問いに即答できないのなら、寝食を忘れて答えを見つけるべきです。
輝いている人は、ひそかにそうしています。その「努力」が、その人を輝かせているのです。
だれもおおっぴらに「おれ、寝食を忘れて生き様について考えたよ」とは言わないけれど、でも輝いている人は、じつはひそかにそうしているのです。