仕事からプライベートまで使われるパソコン。今はパソコン並みの性能を持つスマートフォンやタブレットの登場で、あまり使わないという人もいるでしょう。
しかし、パソコンが活躍するシーンはまだまだたくさんあるので、デジタル化が進んでいる今の時代に求められるスキルです。
ただ、どうしてもパソコンが苦手という方も多いでしょう。スマートフォンやタブレットで十分という人も多いかもしれませんが、パソコンはできたらできたで日々の暮らしがより便利になりますよ!
そこで今回は、パソコン嫌い・苦手を克服するための方法や最低限覚えておきたいテクニックなどをご紹介しましょう。
1. パソコンが苦手な理由とは?
パソコンが苦手という理由は人によって様々です。まずはパソコンに対して苦手意識を持ってしまう主な理由から見てみましょう。
パソコンを使う機会が少なく慣れていない
元々パソコンを使う家庭であれば、子どもの頃から使っていて慣れている人も多いです。
しかし、自分が使えるパソコンがなかったり、そもそも家に置いてなかったりする人はパソコンが使える機会がかなり限定されてしまいます。
そのため、使い慣れていないために苦手意識が強くなってしまっているのでしょう。スマートフォンやタブレットの普及により、若者を中心にパソコン離れが増えているのも一つの要因と言えます。
専門用語が多い
パソコンには、デスクトップやコントロールパネル、デバイスなど専門用語がたくさんあります。
操作中に聞きなれない専門用語が出てくると、意味が分からず不安になってしまう人は多いでしょう。「専門用語が多い=難しい」というイメージから苦手意識を持つ人もいます。
機械全般が苦手
パソコンに限らず機械全般に対して苦手意識を持つ人も多いですよね。この場合、基本的な操作などをきちんと理解していないために、上手く操作できず苦手と思い込んでいる可能性があります。
適当に操作した結果、ただ画面が切り替わったり、ウィンドを閉じたりしただけなのに壊れたと勘違いし、苦手意識がますます強まることも……
2. パソコン嫌いを克服するメリット
パソコンが苦手な理由は色々ありますが、克服することで生活はより便利になります。具体的には、次のメリットをありますよ。
スムーズに作業ができるようになる
パソコン嫌いや苦手意識を克服すれば、パソコンを使う作業が円滑になります。苦手なままだと失敗やミスの恐れから作業が慎重になりすぎてしまったり、使い方をマスターしていないゆえに効率の悪い操作をしていたりすることが多いです。
しかし、パソコンが得意になれば効率よく作業を行うためのテクニックやスキルが身に付きます。その結果、今までよりもスムーズに作業できるようになります。
パソコンを使って色々できるようになる
パソコンからインターネットを使う人は多いと思いますが、それ以外のこともパソコンではできます。
例えば、ワードやExcelなどのビジネスソフトを使って文章や資料制作が可能です。画像や図なども挿入できるので、簡単に高度な書類を作れます。
他にもCDから音楽を取りこんでパソコン内のプレーヤーで流したり、プリンターと接続して資料のコピーや印刷ができたり、ペイントソフトを使ってイラスト作成などができます。
パソコンには色々なソフトがあるので、克服できればビジネスから趣味にいたるまで様々な使い方ができるようになります。
パソコンの操作性の良さに気付ける
スマートフォンやタブレットの方が楽という人もいますが、パソコンの方が正確な操作性を持つと言えます。
例えば、パソコンは画面がスマートフォンやタブレットと比べて大きく、キーボードを使って素早く文字を打ち込むことが可能です。一方、スマートフォンやタブレットは小さい画面でタップによりチマチマと文字を入力しなければなりません。
メールの作成やブログ記事の作成など短い文章であれば、特に不便はないでしょう。しかし、仕事の書類作成や長文の作成ならキーボードの方が早く済ませられますね!
スマートフォンやタブレットで使えるワイヤレスキーボードもありますが、わざわざ購入が必要です。
元々パソコンがあれば、わざわざキーボードを購入してスマートフォンやタブレットで作業する必要はないと言えます。パソコン嫌いを克服できれば操作性の良さを実感でき、ますます苦手意識は低くなるでしょう。
3. 最低限覚えておきたいパソコンの操作テクニック
パソコンの操作は基本的にキーボードで文字を打ち、マウスを使って画面操作を行います。
キーボードとマウスを使いこなせれば基本的にOKですが、覚えておくとよりパソコンが便利に使えるテクニックがたくさんあります。その中でも最低限覚えておくと良いテクニックをピックアップしてご紹介します!
タイピング
タイピングとは、キーボードを使ってテキストを入力する行為のことです。基本的にローマ字入力でテキスト入力を行っていきます。
入力作業の効率を高めたい時は、タイピングを練習して打つ速度を上げると良いでしょう。
パソコンが苦手で入力が遅い人は、キーボードを見ながら位置を確認しつつ打っているケースが多いです。
キーの位置はあらかじめ決まっているので、だいたいの位置覚えれば手元を見なくてもスムーズに入力できるようになります。タイピングの場合、実際に文字をたくさん打って感覚的に覚えていった方が良いでしょう。
ショートカットコマンド
特定のキーを組み合わせると、コピーや貼り付け、切り取りなどの作業がマウスの右クリックなしで簡単にできるようになります。最低限覚えておくと良い便利なショートカットコマンドは、以下の10つです。
・コピー … 文章を選択してCtrl+C
・貼り付け … 任意のテキストソフトなどを開いてCtrl+V
・切り取り … 任意のテキストソフトなどを開いてCtrl+X(選択した文章は消えます)
・カーソル位置から選択 … Shift+矢印キー
・全選択 … Ctrl+A
・1つ前に戻る(入力ミスやWebサイトの閲覧時など)… Ctrl+Z
・1つ先に進む(戻った位置から先に進む)… Ctrl+A
・検索ウィンドの表示・実行 … Ctrl+F
・新しく開く … Ctrl+O
・新規保存または上書き保存 … Ctrl+S
これらのコマンドは文章作成やWebサイトの閲覧などで使えるので、ぜひ試してみてください!
フォルダやファイル名の変更
パソコンが苦手な人は保存していたフォルダやファイルが分からなくなるというケースも多いです。
その理由は、フォルダ名やファイル名を適当に付けてしまい、どれが何か本人でも分からなくなっているからです。
フォルダやファイルにマウスポイントを当て、右クリックするとメニューの中に「名前の変更」があります。それをクリックすれば、指定のフォルダやファイルは任意の名前に変更できるので、分かりやすい名前に変えて管理していきましょう。
タスクマネージャーの起動
タスクマネージャーとは、今起動しているアプリケーションやバックグラウンドで動くシステムなどを確認できるソフトウェアです。Ctrl+Shift+Escの3つのキーを同時に押すと簡単に起動できます。
WordやExcelなどのソフトを使っている時、ファイルの読み込みが遅かったり、ファイルが開かなかったりといった不具合が出る場合があります。
その場合、大体は「プログラムを終了しますか?」という選択肢が出ますが、それを押しても終了が遅れてしまう場合も……
なかなか閉じ終わらない時はタスクマネージャー起動させ、フリーズしているソフトにカーソルを当て、右クリック→「タスクの終了」を選ぶと終了させられますよ。
フリーズ時の強制終了する方法
ソフトだけではなく、パソコン自体がフリーズして動かなくなる場合もあります。突然フリーズするとパソコンが苦手な人は焦ってしまいますが、慌てずに強制終了を試みましょう。
Windowsの場合、Ctrl+Altキーを押したまま、Delete(Del)キーを押してください。すると、コンピュータのロックやユーザー切り替えなども文字が出ます。
画面右下にある△ボタンをクリックし、表示されたメニューから「シャットダウン」をクリックすると電源が落ちます。電源が完全に落ちたら10秒以上置いてから、再度起動させてみてください。
キー自体が動かない場合は、電源ボタンを長押しすることで強制終了できますよ。ただ、電源ボタンから強制終了させる時は注意点があります。
パソコンのランプが点滅していたり、本体から作動音が鳴っていたりする時はデータを保存するハードディスクが動いている状態です。
ハードディスクが動いている状態で強制終了させるとファイルが消えたり、ハードディスクが壊れたりする恐れがあるので、ランプの点灯や音がしないことを確認した上で実行してくださいね!
4. パソコン嫌いを克服する方法
パソコン嫌いや苦手意識を克服したいと思った時、次の方法を実践してみましょう!
パソコンの何が苦手なのか把握する
自分はなぜパソコンが苦手なのか、その理由の把握から始めてみてください。例えば、操作に慣れないから苦手であったり、過去に大きなミスをして苦手になったりした人は、まず基本的な操作を知ることから始めます。
苦手な部分が分かれば、どうすれば上達するのか、ミスなく操作できるようになるか分かり、苦手意識が和らぎますよ。
毎日10分でもタイピングの練習をする
パソコンはキーボードでの文字入力が操作の基本です。基本操作ができるようになるだけでも、苦手意識や自信の付き方が変わってきます。
指を見ないとキーボードが受けたい人は、1日10分でもいいのでタイピングの練習をしてみましょう。Web上では無料でプレーできるタイピングもあるので、それを活用すると楽しく上達しますよ。
タイピングは練習を重ねれば、どこにどの指を置けば効率よく打てるのか感覚的に掴めるようになり、入力の正確度やスピードが上がってきます。
必要な機能だけ覚える
パソコンの全てを覚える必要はありません。
例えば、文章制作が目的ならWordの使い方、グラフや数字を使った資料を作るならExcel、プレゼン用使用を作るならパワーポイントという風に、必要な操作だけ覚えることに集中すれば「パソコン=難しい」という印象も変わってくるでしょう。
ソフトの操作などもまずは基礎的な操作から覚えていき、ステップアップしていきましょうね!
分からないことは検索して実践してみること
パソコンの良いところは、ネットにつながっていればすぐに検索できること。
操作している上で分からないことや専門用語は出てきたら、まずはchromeやFirefoxなどのインターネットブラウザを開いて検索してみてください。
人に聞いて解決する方法もありますが、まずは自分で答えを見つけて解決することも苦手克服のために大事なことです! インターネットでは様々な情報を収集できるので、パソコンに関する大抵の情報は入手できますよ。
個人的に解決が難しい場合はパソコンが得意な人に聞く
インターネットを使ってパソコンの操作方法やトラブルの解決法を調べることは可能ですが、検索結果の内容が難しかったり、複雑であったりする場合も多いです。
この場合、パソコン初心者は理解力が高い人でないと理解が難しいでしょう。自力で調べても理解に時間がかかるようであれば、パソコンの扱いが得意な人に助け船を出した方が良いです。
ただ、パソコンが苦手な人は得意な人に任せっきりで、教えてもらったことを覚えていないパターンもよくあります。次からは自分で対処できるように、教えてもらったことは必ずメモを取り、また自分でも実践してみましょう!
始めは誰もが初心者なので失敗を恐れず、分からないことは何度も確認することが大事ですよ。
デスクトップやフォルダの整理整頓を心がける
パソコンが得意な人は、デスクトップや各フォルダがきちんと整理整頓されている人が多いです。色々なデータを保存しがちで、中には似たような名前のファイルもあるでしょう。
しかし、きちんとフォルダ分けをしたり、使わないものは削除したり、非表示にするなど整理整頓をしておけば、必要なデータをすぐに見つけることが可能です。
操作性が良くなると、パソコンに対する苦手意識も低くなっていくでしょう。パソコンにも保存できる容量に限界があるので、いらないデータは速やかに消したり、USBや外付けHDDに移動させたりすると良いですよ。
特にデスクトップはデータを溜め込みがちなので、定期的に整理して使いやすい状態にしておくことを心がけてみてくださいね!
5. おわりに
パソコンが嫌い・苦手という人は、操作に不慣れであったり、知識不足であったりする可能性が高いです。しかし、パソコン嫌いを克服し、少しでも扱えるようになればパソコンを使って色々なことができるようになりますよ。
書類作成など仕事の作業効率も格段に上がるので、タイピングの練習や操作方法を覚える努力をしてみましょう!
また、ご紹介したテクニックを使えば、より便利にパソコンが使えるようになるので覚えてみてください。