少しずつ「ふつうの」日常に戻りつつありますが、でもオンラインで人と会ったり、会議したりすることが「ふつう」になるかもしれないですね。

というわけで今回は、オンラインにおける人間関係のうまいつくりかたについてお届けしたいと思います。

オンラインにおける、といっても、リアルに人と会うときに意識すべきこととそう大差ないわけですが、でもやっぱりオンラインとネットって、なんかちょっとちがうように思いますしね。さっそく見ていきましょう！

1. 電源をOFFにしてしまえばそれまでのものだということ

ネットにおける「オンラインな人間関係」って、PCやスマホの電源を切ってしまえばそれまでの関係だという点において、リアルな人間関係とちがいますよね。

オンライン飲み会をしているときの自分の「背景」を、他人はどう思っているのだろうかと不安になったところで、そんなの、電源を切るまでの話です。切ってしまえば「こっちのもの」です。そうですよね？

ネットで「オンライン会議」しているとき、誰かの発言に傷ついたとしても、そんなの電源を切ってしまえばそれまでのことです。もちろん傷ついた心は、引き続き傷つき続けるのだろうと思いますが、でもしょせんは「バーチャルな」ものにすぎないでしょ？ ということです。

「AI問題」においても言われていることですが、どんなにAIがお利口さんになろうと、しょせんは「AIの電源を切ってしまえば、それはただの鉄の塊」なのと同様、オンラインで人と会ったりしゃべったりするというのも、「しょせんは」という要素を含み持っているものです。

そう考えたら、少しは気が楽になりませんか？ オンラインで誰かと話すというのは、リアルとちがって、誤解が生じやすいから細心の注意を払うべきだ、などと、マジメな人は考えがちだけれども、でも「しょせんは」という見方もあると知っていれば、ちょっとは気が楽になりますよね？

2. それでも気になるのはあなたが気にするから

それでもオンラインにおける人間関係が、というか、ネットにおいて「自分が他人からどう思われているのか」が気になる人というのは、もともとそういうことを気にしている人です。

すなわち、オンラインにおける会話のなかで「他人からどう思われているか」をことさら気にしない人は「もともと」そういうことを気にしていないし、気にする人は「もともと」気にしているということです。

つまり、「このツールを使ったら気にならないし、あのツールを使ったら気になる」なんてことではないのです。気にしている人はなにを使っても気になるのが「他者からの自己評価」なのです。

では、他人が自分のことをどう思っているのかについて、さほど気にならない性格になるにはどうすればいいのでしょうか？

3. 過去のことにこだわる人

他人が自分のことをどう思っているかが気になる人というのは、自分の過去にこだわっている人です。自分の過去のなかでも「恥ずかしい経験」や「消し去ってしまいたい経験」に心が繋がれているから、他者の評価が気になるのです。

ということは、心を過去から解放してあげると、他者の評価が気にならなくなる、すなわち、オンラインで飲み会や会議をしていても、「暗い」気持ちになったり、不安になったりしなくてすむ、と言えますね。

心を過去から解き放してあげるのはわりと簡単で、たとえば、なんらか新しいことをすればいいのです。新しいことを始めると、済んだこと（過去のこと）にいちいちこだわっている暇がなくなりますよね？

たとえば、新しいこととして、資格取得のためにどこかの学校に通い始めたとしましょう。仕事をしながら学校に通うとなると、かなり忙しいですよね？

その忙しさに加えて、たとえば試験前だと、ふだんの日にも増して勉強しなくてはならないから、超超忙しいはずです。必然的に「過去の自分にこだわること」がなくなります。

4. オンラインで楽しく遊ぶコツ

というわけで、オンラインで他人とうまく付き合おうと思えば、まずは、過去につながれている自分の心をどうにかする必要があります。

自分の背景に映り込むものをおしゃれにしたい気持ちはわかります。発言に気をつけなくてはと怯える気持ちもわかります。オンライン飲み会中（あるいは会議中）、自分で自分の顔ばかり見ているその視線は他人にバレているから、自分の顔ばかり見ないように気をつけようと思う気持ちもわかります。

でも、それよりなにより、オンラインでうまく人間関係を築けない根本原因である「過去に心をつながれている」そのことをどうにかしないと！

そのためには、新しいことをはじめて、自分をちょっとばかり忙しくしてあげて、過去ではなく「今」を生きるように、自分でしむけないと！

5. オンラインもリアルも「女子力」ではなく「人間力」で勝負するのが本当の恋愛

以上、オンラインにおいて他人とうまく付き合う方法についてお届けしました。ところで、もうすでにお気づきの方もいらしゃると思いますが、実はこれ、オンラインもリアルも同じなんですよ。

ネットを通してであっても、リアルであっても、ともに「人間力」が試されているのです。「女らしさ」ではなく、じつは人間力が試されているのです。

ネット会議においては「人間力」が試されているけど、オンライン飲み会って「女子力」が試されているのでは？ と思う人もいるかもしれませんが、じつはどちらも人間力が試されているのです。そして男子は、女子の人間力を見て、その人のことを好きになったりならなかったりするのです。

じゃあ、今まで言われてきた女子力ってなんだったの、と思う人もいると思います。なんだったのでしょうね……「平時」における「平和な価値基準」だったのかもしれないですね。それが非常時にぺろっと剥がれて「本当のこと」が露呈しただけなのかもしれません。

と言われても「うそでしょ？」と思う方は、一度オンライン飲み会に参加してみてはいかがでしょうか？（たとえばV BARなど）

オンライン飲み会をとおして、男子がじつは女子のどこを見て、なにを感じているのか、よく観察してみては？ きっと「人間力」という答えにたどりつくから。

最後に。人間力って、そうむずかしいことではないですよ、ということを付言しておきます。

たとえば、女子力という言い方って、どことなく女子ウケがいい言葉だろうと思います。女子みずからが「女子力を伸ばしたい」などと言うから。でも「人間力を伸ばしたい」とおおっぴらに言う女子の少なさを考えたら、人間力という言葉と女子との「食い合わせ」はあまりよくないのかもしれないと思います。

でも、女子力より人間力を高めるほうが簡単ですよ。女子力という言葉って、具体的になにを指し示す言葉なのかよくわからないでしょう？

対して、人間力というのは、たとえば他者に対する思いやりであったり、やさしさであったり、理性的な判断力であったり、なんらか言葉で定義しやすいでしょう？

人は、言葉で定義できる能力を磨くのは簡単だけど、言葉で定義できない能力を磨くのは至難の業なのです。だから、たとえば、「今日からわたしは思いやりの心を磨こう」と思えば、それだけで身につくのが人間力なのです。

というわけで、オンライン飲み会に参加して、人間力を磨いてみてはいかがでしょうか？