スマホやデジカメで簡単に写真が撮れる今、フィルムカメラが注目を集めています。ここではフィルムカメラについてその魅力や種類についてご紹介します。また、おすすめのフィルムカメラや選び方についても紹介しているので、カメラ選びのご参考にしてみて下さい。
1. フィルムカメラとはどのようなカメラ?
スマホで写真を撮る人が多い今、手作業で写真を撮るフィルムカメラを新しく始める人が増えています。
フィルムカメラとは、フィルムを使って写真を撮るカメラのことを言います。デジタルカメラはレンズを通った光を電気信号のデータとして保存しますが、フィルムカメラはフィルムに塗られた「感材」という化学物質に光を当てて、変化させることで写真を記録します。
フィルムカメラは写真を作るための道具で、シャッターや絞り、ピントを自分で操作し、手作業で世界に一つだけの写真を作り出すことができます。
フィルムカメラの種類とは
フィルムカメラの種類には、コンパクトカメラや一眼レフカメラ、二眼レフカメラ、レンジファインダーカメラ、インスタントカメラなどがあります。
コンパクトカメラはその名の通り、片手で持てるコンパクトサイズのカメラです。機能は少ないですが、操作が簡単でおしゃれなデザインのものが多く、初心者にもおすすめです。
一眼レフカメラは被写体に合わせてレンズを交換するカメラです。交換できるレンズは種類が豊富で、レンズを交換することで様々な雰囲気の違う写真を撮ることができます。
二眼レフカメラは上下にレンズが付いたデザインのカメラです。撮影用レンズとファインダー用レンズが別々のため見た時の構図と仕上がりの位置が少し違いますが、正方形の写真を楽しむことができます。
レンジファインダーカメラは二つの光をファインダーで一つにまとめ、ピントを合わせるカメラです。独特の操作で初心者には難しいですが、素早く撮影できるという特徴があります。
インスタントカメラは「チェキ」や「ポラロイド」のように、撮ってすぐ自動で現像が始まり、撮影したその場で写真を確認することができます。シンプルな操作で初心者でも簡単に楽しむことができます。
2. フィルムカメラが流行っている理由3つ
スマホやデジタルカメラで簡単にきれいな写真が撮れる今、なぜフィルムカメラが注目されているのでしょうか。
ここではフィルムカメラが流行っている理由を3つご紹介します。
1:コンパクトなので持ち運びが楽
フィルムカメラの中でも、コンパクトカメラや写ルンですなどのインスタントカメラは片手で持てるほど軽くてコンパクトです。
コンパクトサイズのフィルムカメラなら、ポケットに入れて持ち運べるなど、持ち運びがとても楽です。
ポケットに入れて置いて、撮りたい時にサッと取り出しすぐに撮れるのが人気の理由です。
2:フィルムで撮ると独特の雰囲気になる
フィルムで撮るとカメラアプリで写真を加工しなくても、レトロであたたかみのある独特の雰囲気の写真に仕上がります。
カメラ本体やフィルムによっても写真の色合いや雰囲気が変わってきます。スマホやデジタルカメラでは出せない独特の雰囲気が人気の理由です。
3:出来上がりまでの楽しみがある
スマホやデジタルカメラで撮った写真がすぐに確認できる今、写真を撮ってから現像するまでどんな写真が撮れたのか分からないドキドキ感は、フィルムカメラならではです。
現像までの楽しみがあり、出来上がった写真を見て撮った時のことを思い出す、そんな経験ができるのがフィルムカメラの魅力です。
3. おすすめのフィルムカメラ16選
シャッターを押して現像するだけというイメージのフィルムカメラですが、機能やデザイン等様々なものが販売されています。
ここでは、フィルムカメラのおすすめ商品をご紹介します。
1:Aria
まずおすすめするのはCONTAXの一眼レフカメラAriaです。一眼レフらしい角ばった力強いデザインながら小型・軽量・使いやすさにこだわって作られており、460gと一眼レフカメラとしては軽いので普段使いもしやすいです。
カメラが最適な露出値を導き出す評価測光を搭載しているため、露出設定ができなくても美しい写真が撮れます。またプログラムオート機能を使えば難しい操作もないので初心者にもおすすめです。
2:OM-1
OM-1は1972年にオリンパスが発売した一眼レフカメラです。現在中古でも非常に人気が高い日本製一眼レフカメラの名機です。
当時世界最小最軽量35mm一眼レフとして多くの脚光を浴びたこのカメラは、誰にでも使いやすいカメラを作るという考えのもと作られたので、初めて一眼レフを使う人でも違和感なく使うことができます。
可愛さと精悍さを併せ持ったカメラなので、持っているだけでお洒落に見えます。
3:FM3A
ニコンのFM3Aはニコン最後の伝統的スタイルをもつマニュアルフォーカスのフィルム一眼レフです。
FM3Aの特徴はハイブリッドシャッターです。低速から高速までマニュアル露出時は機械式、絞り優先時には電子式シャッターに切り替わります。
初心者から上級者まで使える一眼レフカメラなので、初心者でもマニュアルフォーカスのフィルム一眼レフカメラに挑戦できます。
4:EM
EMはニコンが1980年に販売したフィルム一眼レフカメラです。一眼レフカメラというと男性的で力強いデザインのものが多いですが、EMはイタリアのデザイナーがデザインしたシンプルで美しいデザインが特徴です。
初心者でも使えるフィルム一眼レフをコンセプトに作られているので、レンズの絞りを回してシャッターを押すだけで簡単に品質の高い写真を撮ることができます。
またフィルム一眼レフカメラとしてはコンパクトで軽量なので、持ち運びが簡単なのもおすすめの理由です。
5:PEN EE
PEN EEはオリンパスから1961年に発売されたものです。「固定焦点」「シャッタースピード1/60秒」「露出は絞りの自動調整」と機能を割り切ったこのカメラは、誰でも簡単に美しい写真が撮れるカメラです。
簡単に扱うことができるのでフィルム一眼レフカメラ初心者にもおすすめです。
6:PEN FT
PEN FTはolympusから1966年に発売されたフィルム一眼レフカメラです。このカメラはハーフカメラなので1枚の中に2枚撮影します。
フィルムは高価ですが、このカメラでは36枚撮りのフィルムで72枚撮ることができ、コスパが良いので、フィルムカメラでたくさん写真を撮りたい方におすすめです。
鮮やかでコントラストが強めの雰囲気のある写真が撮れます。一眼レフカメラにしてはコンパクトで軽量、デザインも洗練されており、単純な操作性なので初心者でも扱いやすいカメラです。
7:C35
C35は1968年にコニカから発売されたレンジファインダー内臓のコンパクトフィルムカメラです。C35のCはコンパクト(compact)を表しており、その名の通りそれまでの国産35mmフィルムカメラよりかなり小型で軽量、旅行に気軽に持って行けます。
絞りやシャッタースピードなどの難しい露出はカメラに任せられ、レンジファインダーを使ったピント合わせを楽しむことができます。
ヘキサノンレンズを装着しており、デジタルカメラやスマホでは表現できない鮮やかな色乗りの雰囲気ある写真を撮ることができます。
8:NATURA CLASSICA
ナチュラクラシカは富士フイルムから2006年に発売されたコンパクトカメラです。重さ155gと軽量で片手に乗るコンパクトさなので、気軽にいつでも持ち歩けるのが魅力です。
絞りやシャッタースピードはカメラが適切なものに設定してくれるので、シャッターを半押ししながら構図を決めるだけで、初心者や女子でも簡単に写真を撮ることができ、おすすめです。
ナチュラルフォトモード搭載でノンフラッシュ撮影時でも被写体や背景を明るくきれいに描写し、自然な雰囲気の写真を簡単に撮ることができます。
9:Autoboy AF35M
オートボーイAF35Mは1979年にキャノンから発売されたフルオートカメラです。近赤外光を使い、暗い撮影条件でもピント合わせができる特徴があります。
キャノン独自のオートフォーカス機能とオートストロボや巻き上げ巻き戻しまで自動化し、「片手で撮れるフルオートカメラ」として人気となりました。
初心者でも気軽に簡単に良い写真が撮れるのでおすすめです。
10:T2
contax T2は1990年代に話題となった高級コンパクトカメラです。チタン製の外装は一目見ただけで高級だと分かり、レンズなども高級で高機能なカメラです。
オートにもマニュアルにも対応する操作性は初心者からプロまで幅広く満足させてくれます。T2のツァイスレンズは濃く柔らかい発色で、普通に撮ってもきれいな写真を撮ることができますが、使いこなせば使いこなすほど味のある写真が撮れるようになるのでおすすめです。
11:35
ローライ35はライカと並ぶ名門カメラメーカー「ローライ」から1967年に発売された高級コンパクトカメラです。ローライ35の特徴はコンパクトさです。
ローライ35はとても小さいカメラで発売当時は世界最小でした。カバンに入れてもかさばらないので海外旅行や旅行など、どこへでも気軽に持ち歩くことができておすすめです。
ローライ35搭載のレンズは精密な描写とレンズの味を兼ね備えており、小型ながらに非常に高い描写力も人気の理由です。
12:L35AF
L35AFは1983年にニコンから発売されたニコン初のコンパクトカメラです。オートフォーカスは優れた精度を誇り初心者でも簡単に写真を撮ることができます。
ポケットに入るコンパクトさで、誰でも簡単にニコンらしい落ち着いた写りの写真が撮れ、価格も比較的安いのでおすすめです。
13:写ルンです
写ルンですはフジフィルムから発売されている、レンズ付きフィルムカメラです。露出を調整する機構はなくピント位置も固定なので、ダイヤルを回してシャッターを押すだけで誰でも簡単に写真を撮ることができます。
ファインダーが大きいので見やすく、グリップも握りやすいよう設計されています。手軽にフィルムカメラのアナログ感を楽しむことができるのでおすすめです。
撮った写真は現像だけでなく、デジタルデータでも楽しむことができます。
14:TC-1
TC-1は1996年にミノルタから発売された高級コンパクトカメラです。このカメラの特徴は最小レベルのコンパクトさでありながら、レンズ描写力を兼ね備えているところです。
高級コンパクトカメラならではの金属製の高級感あふれる外装に最高のレンズ、表現力に不足のない操作体系が魅力のカメラです。
15:400 KASSHA
400KASSHAは3i株式会社から発売された、モノクロフィルムの入ったレンズ付きフィルムカメラです。
KASSHAというネーミングはシャッターを押す時のカシャッという音から付けられたもので、インパクトのある本体も魅力的です。
中に入っているフィルムはJCH street pan 400で、コントラストの強い味のある写真が撮れます。
16:LeBox Flash
LeBox Flashはアグファから発売されているレンズ付きフィルムカメラです。使われているフィルムは彩度が高めで赤色の発色が印象的、コントラストも強めです。
レンズ付きフィルムカメラは優しい仕上がりになるのが特徴です。このカメラは、同じレンズ付きフィルムカメラの写ルンですとも違ったテイストの写真が撮れます。ポップな見た目は持ち歩くのが楽しくなるでしょう。
4. フィルムカメラのおすすめの選び方3つ
世界に一つだけの写真を作り出せるフィルムカメラは、現像するまでの楽しみなど様々な魅力を持っています。
ここではフィルムカメラのおすすめの選び方を3つご紹介します。
1:好きなデザインで選ぶ
フィルムカメラを楽しむなら好きなデザインで選ぶのは大切なポイントです。見た目でピンときたカメラなら、ずっと手元に置いておきたくなり、外に持ち出してどんどん写真を撮りたくなることでしょう。
扱い方が難しいカメラであっても、デザインが気に入ったものであれば、写真をどんどん撮っていくうちにコツもつかめ、上達します。
好きなデザインのカメラで、写真を楽しみましょう。
2:保証があるか
フィルムカメラはほとんどが古い中古品です。カメラの種類によっては数十年前のものを買うことになり、一つひとつカメラによって状態が違います。
そのためどんなトラブルが起きるかわからないので、購入する際には保証が付いているお店で買うことをおすすめします。
購入して1カ月以上の保証があれば安心です。
3:機能性で選ぶ
カメラを機能性で選ぶのもポイントです。フィルムカメラの魅力をより楽しみたいという方には手動でピントを合わせるマニュアルフォーカスのカメラがおすすめです。リングを回してピントを合わせる、フィルムカメラの醍醐味です。
一方で、子供の成長を記録したいという場合はオートフォーカスのカメラがおすすめです。オートフォーカスなら動き回る子供にも簡単にピントが合わせられ、残したい場面をきれいに残すことができます。
5. フィルムカメラのおすすめを参考にしよう
スマホやデジタルカメラとは違う魅力をもつフィルムカメラをご紹介しました。自分でカメラを操作して世界に一つだけの写真を撮る楽しみがフィルムカメラにはあります。
ご紹介したフィルムカメラのおすすめを参考に、お気に入りのカメラを見つけて写真を撮る喜びを感じてみて下さい。