不要不急の外出を控えることを求められている今、会議や飲み会などをオンライン上で行う「オンライン〇〇」が世の中に定着してきました。「オンライン〇〇」に活用されるサービスにはウェブ会議ツールの「zoom」や「Skype」、「たくのみ」や「LINEビデオ通話」などが挙げられます。もちろんこれら以外にも、次々に新しいサービスが登場してくることでしょう。
そんな中、本記事で紹介するのは、検索サービスで有名なGoogleが提供するサービス「Googleハングアウト」です。
「zoom飲み」という単語が定着しつつある中、認知度はやや低いかもしれませんが、Googleアカウントを持っている人で、プライベートからビジネスまで幅広く使いたい人には「Googleハングアウト」が断然おすすめです。
1. Googleハングアウトとは
Googleが提供しているコミュニケーションサービス※です。
※chromeウェブストアには “コミュニケーションツール” と紹介されています。「zoom」や「たくのみ」など、サービスごとにその名称は “ウェブ会議ツール” 、“ビデオチャットアプリ” 、“コミュニケーションサービス” と異なりますが、ビデオ通話ができるという基本的なサービス内容は同じです。本記事では、Googleハングアウトをコミュニケーションサービスまたはツールと呼びます。
Googleハングアウトサービス終了の噂について
実は、「Goolgeハングアウト」は2020年6月に閉鎖予定と言われています。
とはいえ、実際にはこのサービスが完全になくなるというより、新しいサービスとなる
- ハングアウトChat
- ハングアウトMeet
に移行させられる予定です(明確な移行スケジュールはまだ明らかになっていません)。
参考文献:グーグルが2020年に廃止に踏み切る4つのサービス|Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
サービス内容の大幅な変更はないと推測し、本記事では新サービスではなく「Googleハングアウト」で話を進めていきます。
Googleハングアウトの特徴①LINEとの違い
GoogleハングアウトはよくLINEと比較されます。
Googleハングアウトでは、
- 個人およびグループ間でテキストメッセージのやりとり
- 音声通話
- ビデオチャット
などを行うことができます。
LINEでも同様のコミュニケーションをとることができますが、LINEは複数のアカウントをつくることができません。
一方Googleハングアウトは、Gmailアドレスや電話番号を使ってやりとりするため、複数のアカウントを使い分けることができます。そのためアカウントを使い分けることで、プライベートからビジネスまで幅広くビデオチャットを使うことができます。
Googleハングアウトの特徴②必要なのはこれだけ
Googleアカウントさえあれば誰でも参加することができます。
ビデオ通話をする場合には、
- 事前に共有URLを作成する
- 参加者同士で共有する
- 当日URLをクリックする
この流れだけでビデオ通話に参加することができます。
Googleハングアウトは無料で使うことができます。無料版の場合、使用人数や通話時間に制限がかかりますが、その人数は最大で15人(「ビデオハングアウトを開始する|ハングアウトの使い方」参照)、制限時間は8時間で、何十人も集まる大規模イベントのような飲み会でない限りは、十分かと思います。パソコンにもスマホ(iOS端末、Android)にも対応しています。
Googleハングアウトを使うときの注意点
Googleアカウントがあれば気軽に始められるのが魅力的ですが、参加するオンライン飲み会によっては「飲み会専用のアカウント」を用意することをおすすめします。
なぜなら、Googleアカウントに紐づけられた情報(本名や電話番号など)が知られてしまう可能性があるからです。
これは「Googleアカウントで使えるサービスあるある」のようです。一度SNS上で、「Googleドキュメントで資料を共有するとき、使っているGoogleアカウントに注意しないと本名が知られてしまいますよ」という注意喚起が流れてきたのを見たことがあります。
知っている人同士だけのオンライン飲み会ならいいのですが、ネット上で知り合った人たちとの飲み会を楽しむ際には、ネットならではの出会いを楽しむためにも、本名や電話番号が登録されていないアカウントの開設することをおすすめします。
2. Googleハングアウトの使い方
Googleハングアウトを使う際の大まかな流れは以下の通りです(Googleアカウントをすでに持っていて、Googleハングアウトを使うのがはじめての場合)。
- アプリをインストールする または アプリを起動する
- 利用するGmailアドレスを選ぶ
- ビデオ通話をする相手を招待する
- ビデオ通話を始める
Googleハングアウトを起動する
スマホからGoogleハングアウトを使う場合には、まずアプリをインストールします。パソコンで使う場合には、アプリをインストールする必要はありません。Chromeウィンドウのアプリ一覧※からハングアウトを起動するだけです。
※Chromeを起動したとき、パソコン画面右上に書かれている “Gmail、画像” の次にくるアイコン、自分のアカウントアイコンの左側のアイコンがGoogleアプリ一覧です。
利用するGmailアドレスを選ぶ
アプリを起動するとアカウント選択画面になります。Gmailアドレスを持っていれば、自動で認識され、画面に表示されます。利用するGmailアドレスを選びましょう。
ただし、ネット上で知り合った人たちとの飲み会に使うのであれば、新しくアカウントをつくり、それに設定することをおすすめします。
ビデオ通話をする相手を招待する
ビデオ通話をしたい相手が「ユーザーリスト」に表示されていない場合には、
- ユーザー検索ボックスに相手のメールアドレスを入力する
- ビデオハングアウトボタンをクリックする
と、相手に招待通知が送られます。
ビデオ通話を開始する
Googleハングアウトは
- テキスト
- 写真
- 動画
- GIFアニメ
等々が送受信でき、グループチャット、ビデオ通話もできます。
先ほども紹介しましたが、「複数のアカウントをもつことができるLINE」と捉えるとわかりやすいかと思います。LINEによく似ているため、LINEを使ったことがある人であれば、操作方法も簡単かと思います。
ビデオ通話を開始するときは、個人またはグループ間とのチャット画面上部にあるビデオのマークをタップするだけでOKです。
iOS版の場合は、「連絡先」から会話したい相手を選ぶと、メニューに「ビデオチャット」と表示されるので、そこをタップすれば開始できます。通話中に他の人を招待する場合には、右上にあるメニューボタンをタップして追加するだけです。
画面共有ができる
パソコン版のGoogleハングアウトでは「画面共有」機能が便利です。これを使うと、ビデオ通話している相手と動画やゲームの操作画面などを一緒に観ることができます。
共通の趣味がある人とのオンライン飲み会に活用してみてはいかがでしょうか。
Wi-Fi環境に注意!
使う前にはWi-Fi環境、ネット環境を確認しておきましょう。
インターネット回線を使えば、24時間、無料でビデオ通話が楽しめますが、うっかりWi-Fiが切れていて、スマホのモバイルデータ通信で通話してしまうと、パケット通信費がかかってしまうかもしれません……!
3. まとめ
Googleアカウントがあればすぐに始められる手軽さが魅力です。2020年6月以降は、「ハングアウトchat」「ハングアウトmeet」と新しいサービスに移行されるようですが、“Googleアカウントがあれば” という気軽さは変わらないかと思います。
興味がある人は、ぜひChromeのアプリ画面からハングアウトを見てみてください。