「付き合う女には家事くらいできてほしんだよね~」なんてことを言う男尊女卑的な男子はいるのか?
いるでしょうね。
でも彼らはきっと、おじさん的な発想でそう言うのではなく、きっと「ものを知らないから」そう言うのだろうと思います。
つまり、自分のお父さんやお母さんを見て、「それで普通」と思っているから、つい「家事は女が」なんて「言ってしまう」のだろうと思います。
さて、とりあえず、そんな男尊女卑的な話はさておき、それとはまったく独立に「彼女には最低これはできてほしい」と男子たちが思っている家事について、一緒に見ていきたいと思います。
1. そもそも家事とはなにか?
家事とは、相手に対する思いやりであり、敬意です。
たとえば、ご飯を作る。なんでもないことですが、相手の健康を気遣うからこそできることでしょう?
若いうちはコンビニご飯でいいやと思うことも多いし、それで特に健康を害さなかったりもしますが、30歳くらいになるとどうしても「普通のご飯」が食べたいと思うようになります。
そのとき、人は、家事とは思いやりであると思い知るのです。
家事はまた、相手に対する敬意でもあります。
お家に帰ったら掃除のいきとどいた部屋で迎えてあげたい――たとえばこういう気持ちって、相手に対する敬意ですよね?
きれいなお風呂に入れてあげたい、湿った布団ではなく、よく乾燥した埃のない寝具で安眠してもらいたい。これも思いやりであり、同時に敬意ですよね?
2. 男子が「最低限できてほしい」と思っている家事とは?
これは言うまでもなく、料理と掃除でしょう。
どちらも生理的なことに直結することなので、「できてほしい」というより、それができる人と付き合いたい(結婚したい)と男子たちは思っています。
なにも美味しい料理を作りましょうという話ではありません。
もちろん、マズイより美味しいに越したことはないけれど、でも先に書いたように、家事とは思いやりであり敬意なのだから、気持ちの通った料理を作ることができればそれでいいでしょう。
掃除も同じです。
トイレのウオッシュレットの水が出てくるノズルまでピカピカにすれば、それはそれでいいのだろうと思います。
でもそこまで必死になって(神経質になって)掃除しなくても、それなりにトイレが心地いい空間と思える程度に掃除すればそれでいいのでは?
3. 意外な家事のスキルに惚れるのが男子
たとえばボタン付け。
Yシャツのボタンが取れかかっているときに、どこかからさっと裁縫道具を持ってきて、さっとボタンをつける彼女に惚れた男子多数……かどうか知りませんが、でも、普段は裁縫なんかしなさそうに見えるのにボタンをつけてくれたという感動が、彼と彼女の距離を縮めてくれます。
あるいは、洗濯物を丁寧に干す女子。
部屋が散らかっていても、ベランダに干してある洗濯物が整然としていれば、なぜかいい女に見えてくるんですよね。
4. 「なにができる」より「手際がいい」を評価するのが男子
「なにができるのか」ではなく、なにかができてもできなくても、とにかく手際がよければ「いい女」なのだと思うのも男子の特徴です。
料理であれば、1時間も2時間もかかって2品しか作れない女子より、15分くらいで5品くらい作る女子がかなり男子ウケします。
それはきっと、頭の良さを感じるからです。
偏差値がいいという頭のよさではなくて、生活力があるというか、現場対応力があるとか、そういう意味での頭の良さを感じるんですね。
それはそのまま「この彼女と一緒にいたら安心だ」という安心感を彼にもたらします。
料理に限らず、トイレ掃除だって、お風呂掃除だって、洗濯だって、手際がいいほうがいいです。
さくっと家事を済ませたあと「なにして遊ぶ?」という「楽しい会話」ができるじゃないですか!
5. 料理を作りながら出会いを求める?
などと、男の視点から好き勝手なことを書きましたが、でも実は、「今の」男子は、自分も家事ができたほうがいいと思っています。
専業主婦率が限りなく下がり続けているいま、男も家事をすべきだ、男も家事をしないとまともに生きていけないのではないか、と、男子たちは思っているのです。
もちろん、「オレ、年収が低くて結婚できないから、生涯独身でもいいように、家事のスキルくらい身につけておこう」と思っている男子だっています。
あるいは、留学経験がある男子は、なにを思うよりまず先に海外で自炊・洗濯しないと文字通り食っていけないから、女子よりも家事力がある人もいます。
そんなこんなで、男子も家事を意識しています。きっと、女子だって「この男子は家事ができるのかな?」と思うことだってあるでしょう。
どうせ付き合うのなら、ご飯も炊けない男より、さくっとご飯を作れる男子と付き合いたいと思ったことだってあるでしょう。
そして、そういう男子と出会いたいと思っている人だっているでしょう。どうやって出会うのか?
料理を通して合コンするイベントがあるんですって!
よくある料理教室みたいに、グループになって料理をして、自分たちが作った料理を食べながら合コンするみたいなイベントらしいです。
漫然と、といえば失礼かもしれませんが、なにをするわけでもなくただ男女が「はじめまして」と出会っても、会話が弾まなかったり、その人の人となりがわからなかったりしますよね?
当然、彼の家事力もわからないですよね?
でも料理をしながら出会うと、会話は弾むし、彼の家事力もわかるし、彼の人となりもわかるし、ご飯も美味しいし、おいしいことだらけですよね。
そういうイベントを活用しながら、いい彼氏を探すのも方法でしょう。
6. おわりに
極論をいえば、最低限できてほしい家事なんて、ないとも言えるんです。
なんでもAIがやってくれる時代になりつつある今、家事なんかAIに任せるといいんです。
経済事情が許せば、毎晩外食でもいいし、全自動洗濯機でいいし、お掃除のプロに掃除をしてもらえばいいし、布団が湿ってきたら新しいのを買えばそれでいいんです。
でも、冒頭に書いたように、家事とは相手に対する思いやりと敬意をあらわす行為です。
思いやりや敬意を具体的に相手に伝えるのにうってつけなのが家事です。
だからできないよりできたほうがいいし、どうせやるのなら機嫌よくできたほうがいいです。
ボタンをつけるのに、キーッとなりながらつけるより、さらっとやって「はい、できたよ。ついでにアイロンもかけとく?」と言えたほうがかっこいいし、なにより自分が心地いいですよね?
誰でもできることほど難しいことはありません。家事はその典型でしょう。ご飯なんて誰でも作れるし、掃除なんて誰でもできます。
でも難しい。
でも、相手に対する思いやりがあれば、その難しいことが簡単にできるようになります。
反対にいえば、誰か尽くす相手がいないと、家事力は身につかないのです。