花言葉が「片思い」のお花や、その意味を詳しくご紹介します。
楽しいこともあるけれど、切なく辛い気持ちに押しつぶされそうになる場面も多いのが片思い。
自分の素直な気持ちを、花言葉に映し出してみませんか。ほんの少し、心が慰められるかもしれません。
1. ベゴニア
ベゴニアの葉はハート型に近い形をしていますが、左右対称ではないのが特徴です。
そのため、相手を思う気持ちの強さに差がある、片思いの状態に似ていると思われたのでしょう。
ただ、ベゴニアには「愛の告白」という花言葉もあります。
小さいほうの葉にはまだ力がないけれど、いずれ成長して隣の葉に並ぶようになれば気持ちを受け止めてもらうチャンスも生まれる。
そう強く信じ、片思いの成就を祈りましょう。
2. チューリップ
春に咲く花として有名で、その愛らしく可憐な姿に目を細める人も多いチューリップ。
その姿にふさわしく、「明るさ」や「名声」といった花言葉を持ちますが、一方で「失恋」「望みのない恋」を表す花でもあるのです。
特に黄色のチューリップは「実らない恋」という花言葉を持っているので、これから告白しようと思っている人には不向き。
また、いくら見た目が可愛らしいからといって、うっかり片思いに悩む友人に贈ってしまっては大変です。
ピンクのチューリップには「愛の芽生え」という花言葉があるので、片思い中の人はこの花をお部屋に飾ってみてはいかがでしょうか。
可愛らしい見た目に、心も癒されますよ。
3. シクラメン
控えめに花を咲かせる素朴な姿が、多くのファンの心を掴んで離さないシクラメン。
その見た目から、シクラメンには「内気」「恥ずかしがり屋」といった花言葉があります。
まさに、片思いに思い悩む純な乙女の姿を表していますよね。
ヨーロッパでは昔から「恋のおまじないの花」とも呼ばれており、男性に気持ちを打ち明ける際にシクラメンを一緒に手渡す女の子も多かったと言われています。
告白はとても勇気がいるものですが、気持ちを託した花と一緒なら頑張れるかも!
メッセージカードに花言葉を添えて、好きな男性に贈ってみませんか?
4. アンスリウム
ハート型のような葉に、ツンと突き出た真ん中の肉穂花序(にくすいかじょ)が特徴的なアンスリウム。
日本では特に真っ赤な葉を持つものが有名ですが、その情熱的で可憐な姿に思わず見惚れてしまったことのある人も多いのではないでしょうか。
目を惹かれるとびっきりの美女が報われぬ恋に悩み、激しく身を焦がすように、アンスリウムの花言葉は「煩悩」「恋にもだえる心」。
命をかけてもいいほど愛している男性がいるのに、その人はなかなかこっちを振り向いてはくれない……そんな風に思い悩む時、この花がきっと心の慰めになってくれます。
5. アネモネ
アネモネは、愛情を伝える花としてよく好きな人や恋人への贈り物に使われます。
「君を愛す」という花言葉を持つのでそれも決して間違いではないのですが、アネモネには「恋の苦しみ」「薄れゆく希望」「見捨てられた」といった花言葉もあるので、ちょっと注意が必要。
浮気の疑いがある恋人に贈ればイヤミになってしまうし、ふられた相手に贈るとストーカー扱いされてしまうかもしれません。
ただ、自分で育てて楽しむには、派手すぎず落ち着いた色彩でおすすめの花です。
片思いの時期は毎日が一喜一憂、感情の浮き沈みが激しい時なので、自宅にアネモネの花が待っていてくれたら傷ついた心もホッとしそう。
特に紫のアネモネには「あなたを信じて待つ」という花言葉があり、おすすめです。
6. ビオラ
ビオラは、日本では「三色スミレ」と呼ばれている花です。
小さな花びらが懸命に咲こうとしている姿が愛らしく、1974年には国民的人気歌手・桜田淳子さんのヒット曲のタイトルにもなりました。
また、ビオラにはこんな悲しい逸話もあります。
ギリシャ神話に出てくるゼウスと呼ばれる神は、ヘラという妻がありながら、イオと呼ばれる美しい娘と恋仲になってしまいました。
しかし、関係が長くなれば妻にバレる危険性も増すもの。これを恐れたゼウスは、イオを牛の姿に変えてしまったのです。
草しか食べることができなくなってしまったイオを不憫に思い、ゼウスはスミレの草をたくさん作ってあげました。
牛の姿になっても、健気にゼウスを思い続けたイオの気持ちを表すビオラ。
自分だけのものになってくれない既婚者への恋に悩む女の子にも、ぴったりな花ではないでしょうか。
7. リナリア
リナリアは、日本では「ヒメキンギョソウ」という名前で親しまれている花です。
その名前の通り、金魚草を少し小さくしたような花が咲くのが特徴。
花壇に植えるのにもぴったりな美しく可憐な花で、ガーデニング愛好家にも非常に人気があります。
そんなリナリアの花言葉は「この恋に気付いて」というもの。
主張しすぎず、美しいけれどひっそりとした印象のリナリアは、打ち明けられない恋に悩むいじらしい女の子の姿そのものです。
細い茎が風にゆらゆら揺れるたび、愛しいあの人を思ってため息をついてしまいそうですね。
8. おわりに
花言葉は、片思いに悩む乙女の心をなぐさめ、時には勇気を与えてくれるものです。
見た目が美しく、良い香りがするので、ロマンティックな気分を引き立てるのにもぴったり。
今まであまり花には興味がなかったという人も、しっくりくるものを選んで楽しんでみてはいかがでしょうか。
思いきって告白! という時にも、花を一緒に沿えると気持ちが伝わりやすいですよ。