SNSなどで「トゥンク」という表現を見かけたことはありませんか。
「トゥンク」は「ドキドキ」や「ときめいた」などと同じ意味を持つ擬態語で、最近よく使われています。
今回は「トゥンク」について、どんな風に使えばいいのか、トゥンクするタイミングなどをご紹介します。
1. トゥンクの意味とは
SNSを利用していて、「トゥンク」という表現を見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
文脈から何となく意味は分かるものの、元ネタや使い方が分からないという人も多いのではないでしょうか。
「トゥンク」とは、誰かの言動にときめいたときやドキドキしたときなど、気持ちが揺れ動いた場面で使われている擬態語の一種です。
「キュンとした」「ドキドキした」「ドキッとした」と同じような言葉として、使われています。
2. トゥンクの元ネタ
「トゥンク」の元ネタには複数説があります。
1つ目は、アニメ『イナズマイレブン』に登場する音村楽也というキャラクターが「トゥントゥクトゥントゥク」と独特のリズムを口刻むシーンから派生したという説。
2つ目は、少女漫画でよく表現されている「トクン」が、冗談半分で「トゥンク」となり広まったという説。
3つ目は、「トクン」が「トゥクン」と表現されるようになり、その後「ク」と「ン」が入れ替わったという説です。
「トゥンク」の元ネタには他にも多数説があり、実は正確な出どころは分かっていません。
SNSでよく使われている
「トゥンク」は、TwitterやInstagramなどのSNSでよく使われています。
普段からSNSを利用している人にとって「トゥンク」はポピュラーな言葉かもしれませんね。
SNSでは多くの人が「ドキドキした」と投稿する代わりに「トゥンク」を使い、最近ドキドキしたことや胸がときめいたことなどを投稿しています。
ハッシュタグ「トゥンク」でも多くの投稿を見ることができます。
「トゥンク」は、漫画やアニメのキャラクターに対してだけでなく、かわいらしい動物を見たときや、愛くるしい子どもの言動に対してよく使用されています。
トクンとの違いは?
「トクン」は少女漫画などでよく使われている表現なので、「トゥンク」よりも馴染みがある人も多いでしょう。
「トクン」も「トゥンク」も、意味や使い方にさほど大きな違いはありません。
どちらも同じように相手にときめいてドキドキしたときの「心臓が大きく波打つ様子」を表現しています。
意味や使い方に大きな違いはないものの、「トゥンク」は「トクン」よりも少し崩した表現なので、コミカルさを込めて使われることが多いです。
3. トゥンクがよく使われる理由
「トゥンク」は、ネット上を中心に徐々に使われはじめた、比較的新しいネットスラングです。
今ではSNSで多くの人が「トゥンク」を使うようになり、投稿を目にする機会も増えました。
このように広まりを見せている「トゥンク」ですが、なぜこんなに多くの人に指示され、使われるようになったのでしょうか。
トキメキを共有しやすいから
「トゥンク」には、相手が感じた一瞬のときめきを相手と共有しやすいというメリットがあります。
「ドキドキした」「ときめいた」「胸キュンした」という少しかしこまった表現を使うよりも、「トゥンク」と一言添えておくだけで、自分がどんな気持ちになったのか分かりやすく表現することができます。
高まる気持ちを表現しやすいから
「トゥンク」は「キュンッ」や「ドキッ」と同じように、一瞬で胸が高鳴る感覚をよく表現している擬態語です。
急に気持ちが高ぶったときなどは、心臓がゆっくりと大きく波打つ音が自分でも聞こえてくるような感覚になりますよね。
「トゥンク」はそんな高まる気持ちを短い言葉で表現しやすかったことで、多くの人から共感を得ることができたのだと考えられます。
4. トゥンクの用法3選
「トゥンク」は相手と気持ちを共有しやすいことから、多くの人の共感を得やすい表現です。
「私もトゥンクを使ってみたい!」と思った人もいるでしょう。
では、まだ「トゥンク」を使ったことがない人が「トゥンク」を使いたい場合、どんな風に使うのが自然なのでしょうか。
「トゥンク」の主な使用法を3つご紹介します。
トゥンクの用法1:顔文字とあわせて使ってみる
「トゥンク」を自然に使うには、顔文字とあわせるとより相手に伝わりやすくなります。
ドキドキした時などに使われている「頬を赤らめている顔文字」や「照れて顔を手で覆っている顔文字」などを一緒に使ってみましょう。
文字だけで表現するよりも、顔文字のちょっとした飾り付けをすることで、だいぶ印象が変わりますよね。
最近では「トゥンク」のスタンプなどもあるので、気に入ったものを探してみるのもいいでしょう。
トゥンクの用法2:文末に使ってみる
「トゥンク」は、心が動いたことをより伝えやすくするために、文末に使われることがあります。
その場合はトゥンクの前後に「…」も一緒に使われるケースが多いです。
例えば、漫画やアニメのキャラクターに対して「〇〇まじすきっ…トゥンク♥」と表現したり、誰かの言動に対して「〇〇が頭をポンッて撫でてくれた…トゥンク…」と表現したりします。
また、「…(トゥンク)」のようにカッコを用いることで心の内をこっそり表現する使い方もあります。
トゥンクの用法3:動詞として使ってみる
「トゥンク」を動詞として文章に入れて使ってみましょう。
例えば、「〇〇の上目遣いにトゥンクしちゃった……」「トゥンクりすぎてヤバい♥」「〇〇にトゥンクってなりました!」というように使うことができます。
「ドキドキした」や「キュンキュンした」などと置き換えることで、「トゥンク」を自然に使うことができそうですね。
5. トゥンクするタイミング3つ
「トゥンク」は、顔文字とあわせて使ったり、文末に使うことによって、自分の気持ちを端的に表現できることが分かりましたね。
「SNSで早速使ってみよう!」と思っている人もいるでしょう。
では、SNS上で多くの人がトゥンクしているのはどんな時なのでしょうか。
皆に共感されやすいトゥンクするタイミングを3つご紹介します。
トゥンクするタイミング1:漫画やアニメのキャラに萌えたとき
トゥンクするタイミングの1つ目は、漫画・アニメ・ゲームなどのキャラクターに萌えたときです。
もともと「トゥンク」は二次創作分野でよく使われており、特に女性が好んで使っているという特徴があります。
例えば、「○○が可愛くてトゥンクが止まらない!」「〇〇様の笑顔……ギャップにトゥンク♥」など、漫画やアニメ好きな女性が好きな男性キャラクターに対してトゥンクし、画像と共に気持ちをSNSに投稿しているケースが多いです。
トゥンクするタイミング2:異性にキュンとしたとき
トゥンクするタイミングの2つ目は、異性に対してキュンとしたときです。
例えば、恋人が髪をかき上げる仕草にキュンとしたり、メガネをはずした仕草がカッコイイ(かわいい)と思ったり、普段友達だと思って意識していなかった異性が突然ギャップを見せたことでキュンとした経験がある人も多いでしょう。
異性に対してこんな風に胸キュンしたときは、「〇〇にトゥンクした」と言うことができます。
トゥンクするタイミング3:ドキドキしているとき
トゥンクするタイミングの3つ目は、ドキドキしているときです。
例えば、「異性の友達から突然告白されてずっとドキドキしている」「〇〇のことを考えたら眠れなかった」といったときはトゥンクしている状態です。
「告られてドキドキした」や「〇〇にときめいた」という表現よりも、「……トゥンク♥」と一言添えるだけの方が、ドキドキしている気持ちが伝わりやすいので、こんなときは是非「トゥンク」を使ってみましょう。
6. トゥンクはオタクの人の言葉だといわれる理由
「トゥンク」はSNSで使用する人が増えている一方で、「トゥンクはオタクの人が使う言葉」と言われることがあります。
普段から漫画やアニメに親しみがなく、オタクを敬遠している人にとってはあまり使いたくない言葉だと感じるようです。
ではなぜ、「トゥンク」がオタクの人の言葉だと言われているのでしょうか。考えられる理由をご紹介します。
SNSでオタクの人がよく使用するから
「トゥンク」がオタク用語だと言われる1つ目の理由は、SNSでオタクの人がよく「トゥンク」を使用していることです。
「トゥンク」は、SNSの中でも二次創作関係の漫画・アニメ・ゲームなどを愛するオタクの人がよく使用している印象があります。
そのことが「トゥンク=オタクの言葉」というイメージに繋がっていると考えられます。
特に、キャラクターに対して萌えたときなどに「トゥンク」をつけて投稿されるケースが多く、普段から漫画やアニメなどに興味がない人からすると「ちょっと私には分からない」と感じてしまうのでしょう。
アニメが由来となっているから
「トゥンク」がオタク用語だと言われる2つ目の理由は、アニメが由来となっていることからです。
「トゥンク」の元ネタについてお話した際に、多数説があるものの正確な出どころは分かっていないとお伝えしました。
しかし、ネット上ではアニメ『イナズマイレブン』から派生した言葉だとされる説が多数見受けられ、そのことで「トゥンクはアニメが由来の言葉だからオタク用語だ」という認識が広まった可能性があります。
オタクを敬遠する人からすると、アニメが由来の言葉は使いたくないと感じるのかもしれません。
最近だとアイドルオタクの人も使うから
「トゥンク」がオタク用語だと言われる3つ目の理由は、最近になってアイドルオタクと呼ばる人達の間でも「トゥンク」が使われるようになってきたことです。
アイドルオタクは熱狂的なアイドルのファンなのですが、一般的にイメージがあまり良くないということもあり、オタクを敬遠する人にとっては「トゥンク」は使いたくない言葉と感じてしまうのでしょう。
7. トゥンクを使ってトキメキを表現しよう
SNSでは限られた文字数の中で状況や気持ちを表現しなくてはなりませんよね。
「トゥンク」は、限られた文字数の内のたった4文字で的確に自分の気持ちを表現することができます。
「トゥンク」を今回初めて知った人も、知っていたもののまだ使ったことがない人も、「ドキドキ」や「ときめいた」に変わる新しい表現として「トゥンク」を取り入れてみましょう!