はじめに。
婚活イベントというとどんなイメージをもっているだろうか。
恐らく多くの方が想像するのは、番号札をつけた男女が軽く食事をしながら会話をするようなものだろう。
仕事上年間何万件と婚活系のイベントを見る機会があり、リアルタイムで”今の婚活事情”を知る事ができる。
最近、少し驚くようなイベントが人気の為シェアしたいと思った。
顔が見えない婚活イベントが人気
結婚相手となる人を選びたいと思うと、相手の事を少しでも多く知りたいと思うのが婚活参加者の心理である。
異性を選ぶ際、性格やフィーリングの他に、容姿の面も重要視されていると思っていたが、今回この考えを覆すようなイベントが人気を博していることに驚きを覚える。
その1つがマスクを着用したイベント。
その名の通り参加者が(風邪をひいた時などにつける)マスクを着用し、イベントに参加するものである。
補足情報だが、ドリンクにはストローがついており、マスクを着用したままドリンクを飲むことができるなどマスクをしたままでもイベントを楽しめるよう工夫が施されている。
“マスク婚活”が始まった理由
いまや多くの会社が開催している”マスク婚活”だがそのコンセプトの多くが”内面重視”。
婚活イベントでは、「喋ってみたら意外と面白い人だった」という方が多い一方で、会場に入った途端にその会場から「良い人がいない」と立ち去る人がいるという現実があった。
お客様にとって機会損失をしないように作られたのが”マスク婚活”(※諸説あり)といわれている。
そのマスク婚活が”内面重視”効果だけではなく、”ある効果”もあると話題になり、今人気の婚活となっているのだ。
何故”顔の見えない婚活”が人気なのか
”ある効果”とは、通常の婚活よりも饒舌になれるという事だ。
マスクをしている事で、初めて会う人を話す独特の緊張感がなくなり会話がとても弾むという。
また、マスクを着用しているとどうしても声がもごもごして聞き取りづらくなる。
そうすると耳元で話したりと自然と通常の会話の距離よりも近くなるため、より親密度があがるそうだ。
先日までハロウィンとコラボレーションをした婚活イベントが活発に行なわれていたが、仮装につかう仮面なども、マスクを同じで、
着用しているだけで会話がし易くなるアイテムだという。
婚活コミュニケーションの難しさ
筆者が個人的に思うことは、婚活イベントでのコミュニケーションはかなり難易度が高い。
合コンと違って、だれか1人でも知り合いがいるというわけではない上に、短時間で会話を盛り上げ自分を上手くアピールしなくてはならないという難しさがある。
そういった壁を少しでも突破しやすくするため、婚活イベントの主催側は参加者がスムーズに異性と会話ができるよう、様々な工夫を凝らしてきた。
しかし簡単にはゆかず、これといった効果的な施策はなかなか見つからなかったのが現状だ。
散々頭を悩ませてきた難題の解決方法の1つが”顔をかくす”ということに主催者側もさぞ驚いているだろう。
おわりに。
学生の頃ニュージーランドにホームステイをしたことがある。ある日風邪をひいてしまったため子供たちに移らないようマスクを着用していたら、
ホストファミリーがギョッとして「ウイルスがうつらないようにしてくれているのね。ありがとう。でも外でつけると変な人に見られるわよ。」とアドバイスをくれた。
他の欧米諸国は知らないが、ニュージーランドではマスクをしていると”ちょっと変な人”らしい。
それはさておき、このマスク婚活を欧米の方がみたらきっと異様な光景なのだろうと考えてしまった。
顔を隠すと安心して会話に集中できるという感覚は日本だけのものなのだろうか。