ボルダリングのコンペについて聞いたことはありませんか? ボルダリングジムに通っていると「今度コンペに出てみない?」などと声をかけられたことのある人もいるのではないでしょうか。
コンペと呼ばれる競技大会は、上級者向けばかりでなくレベル別で開催されているものもあります。最近ではクライミングジムが主催するプライベートコンペも盛んに行われていますね。
今回は、ボルダリングコンペのルールや開催スケジュール、参加することのメリットについて紹介します。
ボルダリングコンペのルールは?
ボルダリングコンペでは、高さ5メートル以下の壁に設定された複数のコースを制限時間内にいくつ登れたかを競います。制限時間内であれば複数回トライすることができます。
登れたコースの数が同じだった場合は、登りきるまでにかかったトライ数も成績を決める要素となります。多くのコースを登るだけでなく、できるだけ少ない回数で登ることも重要です。
ボルダリングコンペの競技方法
予選、準決勝、決勝の3ラウンドで行われます。予選では5本、準決勝と決勝では4本のコースがあり、制限時間内であれば何度でもトライできます。
予選と準決勝は、5分間の競技と5分間の休憩を交互に繰り返す「ベルトコンベア方式」で行われることが一般的で、各選手は4〜5コースを登ります。
選手は5分間の競技時間の中で、コースを見て手順などを予測するオブザベーションも行う必要があります。競技中は他の選手のトライを見ることはできません。
順位は登りきった壁の数で決まります。数が同じ場合は、各ボルダーに定められたゾーンと呼ばれる高度に達した数である「ゾーン獲得数」で順位が決まります。
ボルダリングコンペの開催スケジュール
国際的な大会としてはIFSCクライミング・ワールドカップ、IFSC世界選手権があります。世界的に最も権威のある大会で、世界でもトップクラスの選手が参加します。
IFSCクライミング・ワールドカップは、2019年は4月から10月にかけて世界各地で開催されます。日本では千葉県印西市が会場となっており、10月26日から27日で開催される予定です。
IFSC世界選手権は、2019年8月11日から22日、東京都八王子市で開催される予定です。
国内の大会では、ボルダリング・ジャパンカップが毎年1回開催されています。上位成績者は、日本代表としてワールドカップの出場権を獲得できます。
クライミングジムが主催するプライベートコンペも盛んに行われています。年に1回開催というところも多いので、クライミングジムのウェブサイトで日程を確認しましょう。
THE NORTH FACE CUPはプライベートコンペの中でも国内最大規模で、初級者から上級者まで参加が可能です。全国各地で予選会が開催され、上位選手のみが本戦大会に出場できます。
エントリーは本大会の半年以上前から行われるので注意してくださいね。
ボルダリングコンペの参加方法
ここでは、クライミングジムごとに行われるプライベートコンペへの参加方法について紹介します。
まずはクラスを確認します。ビギナー、ミドルなどクラス分けがされていますので、自分のレベルにあったところを選びましょう。
クラスを決めたらエントリーを行います。クライミングジムの店頭やメールでエントリーを受け付けています。
参加できる人数には限りがありますので、早めのエントリーがおすすめです。参加費用は、事前または当日に支払いを行います。
ボルダリングコンペ参加のメリット
ボルダリングコンペへの参加を決めたら、当日に向けて練習を始めましょう。せっかく参加するからには、一つでも多くの課題を攻略したいですよね。
こうして期限を決めて練習に取り組むことで、確実にレベルアップにつながります。当日は上級者のクライミングを見ることもできますね。
初めてのコンペはとても緊張するでしょう。それでも一度参加すると、リピーターが多いのがコンペの特徴です。
コンペに参加する人は、当日を迎えるまでの不安から当日の緊張感、ワクワク感まで含めて楽しんでいます。コンペには普段のボルダリングでは味わえない魅力があります。
「いきなり参加するのは不安」という人は、一度コンペを見に行くと雰囲気が分かりますよ。