ボルダリングのムーブ・ダイアゴナルを身に付けよう! 動画を用いて詳しく解説

ボルダリングを始めたばかりの時は、がむしゃらに登っていても楽しくて、課題のレベルによっては技術が身に付いていなくても力で登ることもできます。

しかし課題のレベルが上がってくると、力任せでは、行き詰ってしまいます。そこで覚えたいボルダリングの技術がムーブです。

ムーブの中でも基本となるダイアゴナルは、初心者がまず覚えるべきムーブと言えます。

今回は、ボルダリング初心者の方に向けて、ダイアゴナルについて、動画を交えながら解説していきます。

ボルダリングのムーブ・ダイアゴナルとは?

ダイアゴナルという言葉には、対角という意味があり、右手でホールドを取りに行く時には左足でホールドに乗るといった斜めに働く力を利用するムーブです。

ボルダリングの基本は、右手を出した時に右足を上げる右手右足の法則で、重心をブレさせずに登っていくことができます。

ダイアゴナルは、対角線の力を使うカウンターバランスというバランスのとり方で、右手右足の法則と同じく、重心を安定させ、バランスを取ることが可能になります。

足と手の関係でバランスを取り、腕への負担が少なくなるため、効率の良いボルダリングが実現でき、これまで課題の途中で腕の消耗がきつくなるということも軽減されます。

ボルダリングムーブ・ダイアゴナルを使うメリット・デメリット

ダイアゴナルには、メリット、デメリットの両方があります。メリットに合わせて駆使できると課題のクリアにつながりますが、使い所を誤るとかえって難しいボルダリングになってしまいます。

メリット、デメリットをボルダリングの場面を想像しながら見ていきましょう。

メリット1:上方向にパワーがある

ダイアゴナルは、カウンターバランスによる上方向へのパワーが特徴です。

上方向のホールドとの距離が長い時には、ダイアゴナルが活躍します。

出した足とホールドを取りにいく足と逆の手の間で重心が安定し、無理な力を使わずに距離を出せるのも汎用性が高い点です。

メリット2:体力を温存できる

ボルダリング初心者の悩みの一つが、腕力の消耗です。

つい腕を曲げて登ってしまい、腕の力に頼ってしまいます。ダイアゴナルをマスターすると、足も意識して登ることができ、自然と腕が伸びるようになります。

足と腕を使って体全体で登ることができるようになり、腕などの体力を温存した効率の良いボルダリングが実現されます。

デメリット:横方向に弱い

上方向へのパワーがある反面、横方向に進んでいく課題には弱いというデメリットがあります。

ダイアゴナルは、右手と左足のように反対の手足を使うため、足を入れ替える必要があります。

横方向への動きの場合、足の入替がしにくく、かえって腕の力などを消耗してしまいます。課題の進行方向をオブザベーションで見極め、ダイアゴナルが適しているか判断しましょう。

ボルダリングのムーブ・ダイアゴナルのやり方を動画で見よう

こちらの動画では、ダイアゴナルについて、詳しく解説されています。

ダイアゴナルの基本のやり方は、ホールドを取りにいく手と逆の足でバランスをとり、体をひねる力を利用して、ホールドを取るというやり方です。

しっかり足を踏み込むことや足や手の動きを丁寧に行うことも重要です。

やり方以外にもコツも紹介されているため、合わせて動画をチェックしてみましょう。

ボルダリングのムーブ・ダイアゴナルのコツをつかもう

ダイアゴナルのコツは、軸足のバランスと壁に腰を近づけることの2点です。

やり方とコツを組み合わせて、ダイアゴナルをマスターしましょう。

軸足のバランス感覚を意識する

ダイアゴナルは、外側に出す足に集中しがちですが、軸足のバランスも重要です。

しっかりと軸足でホールドに乗ることで、ホールドを取りにいく動きを安定してできるようになります。

壁に腰を近づける

壁との距離があると、リーチが短くなったり、態勢を維持するために体力を消耗したりしてしまいます。

壁に腰を近づけ、距離を縮めることで、リーチを出しやすくなり、ダイアゴナルのメリットである上方向のパワーも発揮することができます。

ボルダリングのムーブ・ダイアゴナルの練習方法

ダイアゴナルのやり方やコツ、メリットが分かったら、ダイアゴナルをマスターするために練習に取り組みましょう。

効果的な練習を反復し、身体に覚えさせることが重要です。

意識的にダイアゴナルを使って動きに慣れる

ムーブを習得するためには、普段はムーブを使わない場面でも、意識的に使い、実践の中で覚えるのがおすすめです。

ダイアゴナルは連続して使いやすいムーブでもあるため、ダイアゴナルに適した課題で繰り返し使い、練習してみましょう。

登る前に動きを反復する

壁で練習する前に、地上で動きを確認することもおすすめの練習方法です。

片足で立って、浮いている足と逆の手を広げる動きを反復し、カウンターバランスを身体に覚えさせます。

動きを確認できたら、課題での実践に移っていくとスムーズに習得することができます。

ダイアゴナルを身につけてボルダリング力をアップしよう

ダイアゴナルは、上方向への推進力や体力の温存などのメリットがあり、ボルダリングの幅が広がる初心者がぜひ身に付けたいムーブの一つです。

軸足のバランス意識、壁に腰を近づけることなどのコツをおさえると、さらに効果的にダイアゴナルを活用できます。

動画や解説を参考に、ダイアゴナルを意識的に使ったり、動きだけをまず確認したりするなど身体に動きを覚えさせて、ダイアゴナルをマスターしましょう。

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