かわいいワンちゃんをペットにしたいと考えている人、もしくは友達や彼氏のワンちゃんと遊ぶ機会がある人のなかには、ワンちゃんを抱っこしたときに吠えられたことがあるというケースが少なくありません。そんな時は「ワンちゃんって本当はどうやって抱くのが正解なの?」と悩んでしまうことでしょう。
今回の記事では、犬の正しい抱っこの仕方、犬と触れ合う際のポイントについて、ミニチュアダックスフンドを20年間飼っていた筆者がご紹介します。
1. しつけ中の場合は抱っこはNG?
ワンちゃんは、しつけ中に抱っこをするとしつけができなくなるためNGという話を聞いた事があるかもしれません。
しかし、正しい抱き方さえすれば犬は暴れることはありません。どんな時に抱くか、よりも正しい抱き方かどうかが大切です。
2. 抱っこの注意ポイント
まず、犬を抱く時は甘やかさないことが肝心です。
たとえば、何度もワンちゃんが抱っこをせがみ、つい可愛いからと抱いてあげたくなることもあるでしょう。しかし、それはおもちゃを欲しがる子供にどんどんおもちゃを与えるのと同じで、ワンちゃんをどんどんワガママにさせる原因となってしまいます。
ですから、犬を抱く時はあくまでワンちゃんの気持ちよりも、あなたが抱きたい時に抱くというスタンスを守りましょう。また、抱っこから降ろすタイミングも犬ではなくあなたのタイミングで。主導権は、あくまで人間であるということを伝えるようにしましょう。
また、絶対にやってはいけないのが、犬を人間の赤ちゃんのように仰向けにして抱っこする方法です。犬にとってお腹を見せるということは急所をさらすことに繋がり、犬は嫌がります。さらに腰、お尻に体重がかかり、心臓にも負担をかける原因にもなるので、ワンちゃんの健康のためにも絶対にやらないでください。
他には、前足二本だけを持ち犬の体が伸びるように持っている人も時々見かけますが、これも腰回りを痛める原因となるのでNGです。
とくにミニチュアダックスフンドなど、胴体の長いワンちゃんは腰を痛めやすいので注意しましょう。
3. そもそも犬はどんな時に抱っこをせがむの?
犬が人間に抱っこをせがむのは、飼い主に甘えているから。
筆者が過去に飼っていたワンちゃんもすぐに抱っこをせがむ癖がありました。これは、つい可愛いからと小さい時から甘やかしてしまったからかもしれません。
他には、歩くのが疲れた時や、冬場であれば寒いため飼い主の腕のなかに入りたいと考えることがあるようです。また、普段から犬を抱っこしたら頭をなでなでしたり、餌を与える機会が多いならば「抱っこしたらご褒美がもらえるかも?」と思って、わざとねだることがあります。
4. 犬の正しい抱き方とは?
犬の体に負担をかけないためにも、犬を横向きに抱くことが大切です。
まず小型犬か大型犬かで抱き方が異なります。たとえば小型犬であれば、人間の利き手をワンちゃんのお尻の方から前足中間まで持ってきて、体側面を人間の胸につけるようにして安定させましょう。
それから、反対側の手で全体を包むように抱きしめます。なるべく自分の体に近づけて、ワンちゃんの心を安心させてあげましょう。
また、犬を抱く時は胸より高い首元に持って行ってしまうと、犬が「僕の方が偉い」と勘違いしてしまうので注意してください。
大型犬の場合は、犬を椅子やソファーに誘導させ、犬の方にあなたが体を近づけます。そして、両手で犬の手足の付け根を掴み、そのまま胸の上に持ち上げましょう。ただし、力の弱い人や女性、高齢の方はぎっくり腰など体の負担になる可能性があるので注意です。
5. 犬の正しい抱っこの仕方知ってる? 犬と触れ合う際のポイントご紹介まとめ
正しい抱っこは、なるべく犬の体側面が人間の胸側につくようにすると、安定して抱くことができます。
ただ、犬も人間と同じように地面から体が離れると少なからずストレスを感じます。そのため、嫌がっている犬を無理やり抱く、可愛いからと何度も抱くようなことはやめましょう。
また、いくら可愛いからといって、甘えるたびに抱くのも考えものです。犬を抱く時は、あくまで人間に主導権があることを伝え、決して甘やかしすぎないようにしましょう。
Written by みくまゆたん