高校を卒業してから、これまでつき合った方のうち、8人中6人が既婚者です。
現在交際中の人も13才年上、小学生のお子さんが二人いる男性です。
自分のことを好きと言ってくれる男性は奥さんがいる方ばかりでした。(自分の見た目は決して派手な方ではないです)
自ら望んで既婚者を選んでいるわけではないつもりですが、
独身者にはない落ち着きと余裕に魅力を感じているのは自覚しています。
この年齢になり、
・これまで健全な恋愛経験が少なく、普通の感覚が麻痺しているのではないか
・自分を好きになってくれ、自分も好きになれる独身男性に出会えるのか
など、すごく不安を感じており、前向きに恋愛と向き合えずに困っています。
(アキナ・33才・会社員)
既婚者ばかりを好きになってしまう、とのこと。
桃山商事を訪ねてきてくれる女性にも、既婚者との恋愛に思い悩んでいる方が数多くいらっしゃいます。
出口が見えず、公に承認されることもなく、関係性が発展しないまま時間だけが過ぎていく……。
具体的な事情は個々で違えど、既婚者との恋愛にはこういった問題がつきまとい、みなさんそこに悩まれているようです。
相手男性には家庭があり、いくら「妻とはうまくいってない」と言ってもそれを確かめる術はありません。
さらに、万が一バレでもしたら、損害賠償を請求される恐れもあります。
こういった構造的な苦難やリスクを互いに共有した上で進む恋愛ならばまだいいのかもしれませんが、
多くの場合、それらを一手に背負わされるのは女性の方です。
既婚男性にとって、婚外恋愛とは“プラスアルファ”のもの、つまり「なくては困る」ではなく、「あればうれしい」というものだと思います。
これは少し残酷な物言いになるかもしれませんが、自分の人生や存在を賭けた必死な恋愛じゃないからこそ、「独身者にはない落ち着きと余裕」が出せるのです。
そう考えると、ちょっとズルいですよね……。
こういったことを承知の上で楽しめるならば、不倫というのもありなのかもしれませんが、
やはり、なかなかオススメできるものではありません。
アキナさんが差し当たって向き合うべきは、現在交際している既婚男性との関係をどうするかということになりますが、
さて、いかがでしょうか。
本当に成熟した大人の男性なら、自分の都合よりもアキナさんの幸せを優先させるはずです。
もし彼が、離婚もせず、ひたすら現状維持を望むような男性だとしたら、やはり見切りをつけた方がいいかもしれません。
「不倫体質」という言葉もあるように、既婚者とばかり恋愛してしまうのは“慣れ”の問題も大きいと言います。
不倫経験を口にすれば、「この子、不倫オッケーなんだ」とばかりに既婚男性が寄ってきて、また不倫関係が始まってしまう。
そして本人も、それ以外の恋愛の仕方が段々わからなくなってくる……そんなスパイラルがあるようです。
いずれにせよ、高校を卒業してから約15年の間に8人もの相手と交際してきているわけで、
アキナさんは決して恋愛できない人ではないと思います。
まずは「絶対に既婚者とはつき合わない」というルールを設けた上で相手を探してみるというのもありかもしれません。
素敵な男性に出会えることを、陰ながら祈っております!
・不倫には構造的な不安や孤独がつきまとう
・既婚男性の余裕は、ズルい余裕かも
・不倫体質は“慣れ”の問題も大きい
Written by 桃山商事 清田隆之