「褒めたつもりだったのに、なぜか相手の反応が微妙だった……」
そんな経験はありませんか?
言った側に悪気はなくても、言葉の選び方によっては相手を傷つけたり、不快な気持ちにさせたりすることがあるため要注意。
今回は、女性が男性に言われて「褒められている気がしない 」「なんだかモヤモヤする」と感じやすいフレーズをまとめてご紹介します。
まずは、「女性なのに」という前置き付きでの褒め言葉。このフレーズ、仕事やスポーツなどで成果を出した女性に対して言う男性は意外と多いんですよね。
特に悪気はなく、むしろ素直な称賛の気持ちから口にする男性もいるでしょう。しかし、言われる側からすれば、「女性なのに」という表現が引っかかる人は少なくありません。
この言い方だと、「女性はそこまでできなくて当たり前」という前提があるように聞こえてしまいます。本人の努力や能力ではなく、性別を基準に評価されているように感じると、むしろ不快になる人も多いようです。
褒めるつもりなら、「努力が実ったね」「尊敬するよ」などと、性別に触れずに評価したほうが、より好意的に受け取ってもらえるでしょう。
「意外と料理できるんだね」「意外と家庭的なんだね」。これらは、料理の腕前や家庭的な一面を褒める際に使われがちなフレーズです。
たとえば、手作りのお弁当を見たときや、得意料理を振る舞ってもらったときに、思わず口にしてしまう男性も多いはず。
しかしながら、「意外と」という表現には「料理ができないと思っていた」「家庭的なタイプには見えなかった」というニュアンスが含まれているように聞こえます。
そのため素直に喜べず、褒められた内容よりも、むしろ先入観を持たれていたことのほうが気になってしまう女性も少なくないようです。
「化粧が薄めのほうがいいね」「ナチュラルメイクのほうが似合うよ」。
普段よりメイクが控えめなときや、すっぴんに近い状態を見たときに、好意的な気持ちからこうした言葉をかける男性もいるでしょう。
しかし、女性にとって化粧はおしゃれや自己表現の一つであり、強いこだわりを持っている人も少なくありません。そのため、「薄いほうがいい」と言われると、自分のこだわりそのものを否定されたように感じる人も。
また、「自分が好きでしているのに」「そもそもメイクは自分のためのものなのに……」と複雑な気持ちになる女性も多いようです。
見た目を褒めたいのであれば、「そのメイク似合っているね」「雰囲気が素敵だね」 などと、前向きな表現を選んだほうがよいでしょう。
年齢に関する評価も、あまり喜ばれない褒め言葉の一つです。
たとえ若く見えることを褒める意図であっても、その言葉の裏には「年齢を重ねることはマイナス」「若いほうが価値がある」という価値観が感じられます。
そのため、人によっては見た目ばかりを評価されているように感じて、複雑な気持ちになることがあるようです。
また、そもそも年齢に関する話題そのものを好まない女性も少なくないのが事実。褒めるのであれば、「笑顔が素敵だね」「いつも生き生きしているね」といった表現のほうが受け入れられやすいかもしれません。
「彼氏いないのが不思議だね」「なんで恋人がいないの?」といった恋人の有無を価値基準にしたコメントも、あまり喜ばれない褒め言葉の一つです。
特に悪気はなく、恋愛に関する話題になった際に「魅力的なのに」「モテそうなのに」という好意的な意味で口にする男性も少なくありません。
しかし、恋愛事情はプライベートな話題でもあるため、あまり触れられたくない人も多いものです。
そもそも、恋愛をしていない理由は人それぞれ。 特にそれほど親しくない関係である場合、安易に恋愛事情に踏み込むような発言は避けたほうがよいでしょう。
「サバサバしてるね」「一緒にいると楽」。これらは、気取らない性格や気さくな雰囲気を褒める際で使われがちな言葉です。
しかし、人によってはこの言葉、「女性らしくないと言われているのかな」 「恋愛対象というより友だち枠?」 とマイナスの意味に感じることもあるのだとか……。
特にファッションやメイクにこだわりがあり、女性としての魅力を大切にしている人の場合、「異性として意識されていないのかな」と複雑な気持ちになることもあるようです。
「良い奥さんになりそう」「良いお母さんになりそう」といった褒め言葉も、受け取り方が分かれやすいフレーズの一つ。
悪気はなく、単に家庭的な印象を褒めるつもりで口にする男性も多いでしょう。しかし、受け取る側からすれば、「女性は結婚や出産をするもの」という価値観を押し付けられたように感じることも。
結婚願望がない人や、さまざまな事情から結婚や出産について複雑な思いを抱えている人にとっては、返答に困ってしまう話題でもあるんですよね。
結婚や子どもを持つことに関する考え方が多様化している昨今は、慎重に使ったほうがよい表現といえるでしょう。
相手を褒めるつもりで口にした言葉でも、受け取る側によっては「決めつけられている」「比較されている」と感じてしまうことがあります。なにげなく口にした言葉が、かえって相手を傷つけてしまうケースも少なくありません。
大切なのは、相手の立場や気持ちを考えながら言葉を選ぶこと。特に年齢や容姿、恋愛事情、結婚観などに関する話題は、人それぞれに事情が異なるため慎重になるべきでしょう。
褒める際は先入観や固定観念を交えず、その人自身の魅力をストレートに認める言葉を選ぶことをおすすめします。
Written by 糸野旬