40代の女性は立派な大人。若い世代の人たちと同じような言葉を使っていては、言葉によっては取り返しのつかない「失言」と取られてしまうことがあります。
そこでここでは、40代女性が使うと失言認定されてしまう言葉についてご紹介します。
「大したことがない」と言うのは、物事を軽く見ているように受け取られやすい言葉です。
仕事で「こんなこと大したことないよ」と言うのは、調子に乗っているようにも聞こえるし、仕事を甘く見ているようにも思わせます。
いい年をして地に足がついていないような印象を与えるので、部下や後輩からは良いように思われないでしょう。
また悩み相談を受けて、「大丈夫。大したことない」と答えることもよくありません。
優しさのつもりで「大したことない」と言ったとしても、相談を持ちかけた方にしては頼りがいがなく、馬鹿にされたような気持ちになる場合もあります。
「でも」は、相手の言うことを否定する接続詞です。
せっかく話題を振ってくれたのに、「でも」と相手の言うことに反抗するようなことを言えば、会話はたちまち盛り下がってしまいます。
しかも「でも、やっぱり」と言うのは、相手の言っていることを否定する上に、自分の言いたいことを主張しようとするわがままな気持ちの表れです。
いい大人が人の話をよく聞かず、自分の言いたいことだけを主張しようとする姿は大人げないし、醜いですよね。この一言で人が離れてしまうこともあります。
妊娠している女性に「おめでとう」と言う人は多いと思いますが、さらに「男の子? 女の子?」と聞いてしまうのはアウト。
20年、30年前に妊婦さんだった人は当たり前に聞かれたかもしれませんが、今ではこれは、踏み込みすぎな質問です。
妊婦さんにとって大切なのは、男の子か女の子かと言うことではなく、無事に生まれてくるかどうかです。
さらに現代では、ジェンダーレスが新常識となってきており、そもそも男か女かを決めること自体がナンセンス。
妊婦さんに性別を聞くことは失言になると覚えておきましょう。
40代の女性の多くは、楽しいことも苦しいことも、それまでの人生の中で色々と経験してきています。
その中で自分の中の常識が少しずつ育っていき、自分の中でのスタンダード、つまり「普通」が出来上がります。
自分の人生に自信を持って過ごしてきた女性ほど、この普通にしがみつき、「こうやって普通にすればうまくいくから」と他人に自分の価値観を押し付けようとしがち。
しかし、自分の成功体験がすべての人に当てはまるわけではないのです。
特に10代や20代などの若い世代とは、育ってきた環境があまりにも違います。40代女性の普通は、若い世代の人たちにとっては異常なことかもしれません。
40代女性が「普通はね」ということは、失言になる可能性があるので注意してくださいね。
会話をしている中で、相手の言ったことに対して違和感を抱いた時に、ふと、心の中に湧き上がってくる素直な思い。
素直であるからこそ、そのまま口にしてしまうと、相手を傷つけ失言となってしまうかもしれません。
心に浮かんだ本音は一旦飲み込み、一度考えてから言葉にするようにしてくださいね。
自分が普通だと思っていることが、相手にとっては普通ではないかもしれません。
特に、大人数の前で話すときには注意が必要です。自分の考えや価値観を押し付けるように話すと、教養がないし下品です。
仕事でセミナーを開いたり、プレゼンをしたりするにこの調子だと、上司としての資質が問われるかもしれませんので、十分に注意しましょう。
もし自分の考え、価値観を人に伝えたいと思った時は、初めに「これは私の考えですが」と付け加えるようにするといいかもしれません。
40代だと、仕事で部下や後輩などを抱え、悩みを聞いたり、アドバイスしたりする場面が多くなります。
ときには叱ることもあるでしょう。しかし、そのような時こそ、その人のことを批判したり、他人と比べるようにして叱ったりするのは良くありません。
「あの人のようになりなさい」、「あの子はできるのに、君はなぜできないんだ」と言われると、叱られた方は自己肯定感が下がります。
「次は頑張ろう!」とは思えなくなり、ただ惨めな気持ちばかりが残って、批判が心に刺さり続けます。
「覆水盆に帰らず」と言うように、一度してしまった失言は取り返しがつきません。
思いを言葉にする前に、一旦よく考えてから口にするようにしましょう。
最も心がけたいのは相手に対する思いやりです。ヨイショしたり媚びたりするのではなく、相手を嫌な気持ちにさせないことを心がければ、自然と失言はなくなりますよ。
Written by さあや