ワンオペ育児は周りが考えるよりもはるかに大変です。
もちろん子どもはかわいいですが、それよりも「辛い」という気持ちが上回ってしまうことも多々あります……。
今回は「ワンオペ育児の辛いエピソード」を5つ紹介していきます。
子どもがいる人もいない人も、その状況を想像しながら読んでみてくださいね。
家庭によって子育ての環境は様々です。シングル、パートナーの休みがほとんどない、実家が遠く頼れないなど……。ワンオペで頑張っている家庭は少なくありません。
そんなワンオペ育児の辛いエピソードを5つ挙げていきます。
一人で子どもをお風呂に入れて自分も入浴するというのは、想像以上に大変です。
特に乳児は少し目を離しただけでお風呂でも溺れてしまう危険性があるため、目を離せません。
子どもを洗ったら、自分は光の速さで体を洗います。長湯をするとのぼせてしまうので、ゆっくり湯船に浸かることもできません。
お風呂から上がったら自分が体を拭く前に、子どもの保湿や着替えをするので、その間に体が冷え切ってしまうことも……。
ワンオペ育児をする人にとって、お風呂は疲れを取るところではなく、まるで戦場なのです。
「たまにはゆっくりお風呂に浸かりたい」と願う人は多いでしょう。
ワンオペ育児をしていると特に辛いのが、自分が体調不良になった時です。
子育てをしていると子どもはしょっちゅう体調を崩します。インフルエンザやコロナ、胃腸炎など流行りのものはすぐにもらってきます。
看病だけでも大変なのに、子どもが治ったと思ったら自分が移ってしまうのは、育児あるあるです……。
自分が体調不良でも、子育ては待ってくれません。どんなに辛くても最低限のお世話はしなければならず、ゆっくり休むことはできません。
ある程度大きくなると理解して、自分のことは自分でやってくれるようになりますが、小さいうちはそうもいきません。
「近くに頼る人もおらず、体調を崩した時は涙が出るほど辛かった」という話はよく聞きます。
人間が一番精神的に余裕がなくなるのは、睡眠不足が続いた時です。
夜泣きが続いて眠れず、変わってくれる人がいないと、日中もしんどさを引きずったまま育児が始まります。
1日2日なら徹夜でもなんとかなるかもしれませんが、いつまで続くかわからない終わりの見えない状況は、本当に辛いものです……。
「もう一人大人がいてくれたら2時間でも3時間でも寝れるのに……。」と嘆く声が聞こえてきます。
ワンオペ育児で預け先がないと、ほんの1、2時間一人で外出するのも難しくなります。
特に美容院は子どもを連れて行くのが難しく、行くタイミングを何ヶ月も逃してしまっているというのは珍しくありません。
子どもを連れて行けないことはないですが、泣いたら周りに迷惑をかけてしまうと精神的に余計に疲れてしまいます。
「たかが美容院」と思う人もいるかもしれませんが、鏡を見ると自分の身なりがどんどんボロボロになっていくのを感じてしんどくなり、育児にも影響してしまうのです。
会話は心の栄養です。何日も大人とまともな会話できない日が続くと、ストレスのはけ口もなくなりますし社会から孤立した気持ちになります。
また、外で働いているパートナーにはこの辛さがわかってもらえないことが、しんどさの原因でもあります。
育児の悩みやしんどさを共有したり、共感し合える仲間がいない場合、誰にも言えず余計に心を閉ざしてしまいます。
ワンオペ育児の辛さは、肉体的な面はもちろんですが、精神的なしんどさが多くのしかかってきます。
では、ワンオペ育児の辛さを少しでも軽減するにはどうしたらいいのでしょうか?
育児において、完璧を求めることは自分を追い詰めることになります。特にワンオペの場合、全てを完璧にこなすことは不可能だと思っておきましょう。
毎日子どもを無事に生かしているだけで100点ですよ。
気持ちが限界になる前に、ベビーシッターなどのサポートサービスを受けることもおすすめします。
料金はかかってしまうかもしれませんが、月に一度でも子どもを預けてリフレッシュすることは大切です。
美容院に行ったり出かけるのはもちろん、ゆっくり睡眠をとるのもいいと思います。仕事でないと預けられない保育所と違って、使い方の制限がないのが良いところです。
育児はお父さんやお母さんのメンタル面が何よりも大切です。たまには誰かに頼って息抜きしてみましょう。
ワンオペだと、出かけるのにも準備が大変で家で過ごしがちになるかもしれません。
しかしそうなると、余計に心は疲れてしまいます。
スーパーや公園で自然や人の気配を感じるだけでも、「一人じゃないんだ」と少し心が軽くなることもあります。
もちろん、地域の子育て広場に参加して他のお父さんお母さんと話す機会を作るのも良いでしょう。
冒頭でもお伝えしましたが、一人で子どもの面倒を見るのは体力的にも精神的にも辛く孤独になりやすいです。
しんどい気持ちは抱え込まないことが大切です。
できる限り楽できる方法で、自分のメンタルを優先的に考えましょう。
またSNSは情報源にはなりますが、人と比べてしんどくなることにもつながります。
完璧は求めず、使えるサービスは使いながら、頑張る自分を褒めていきましょう。
Written by 花山こころ