日常会話の中で、無意識のうちに相手を不快にさせる言葉を発してはいませんか?
一見何気ない発言が周囲の人々を遠ざけ、人間関係を悪化させる原因になることも。
この記事では、思わず口にしてしまいがちなNG発言を紹介します。
人間関係は言葉によって築かれていきます。何気なく使っている言葉が、知らぬ間に相手の心を傷つけ、距離を置かれる原因になっているかもしれません。
ここでは、「人から嫌われやすいNG発言」を5つピックアップして紹介します。
会話の中で「でも」「いや」といった否定から始まる言葉は、相手に「私の意見を聞いてくれていない」という印象を与えます。
特に相手が悩みを打ち明けているときや、アイデアを共有している場面ですぐに否定の言葉を返した場合です。
相手は「この人は自分の話を聞く気がない」「自分に興味がない」と感じてしまう可能性が大。
たとえば、友人から「新しい仕事を始めようと思うんだ」と言われたとき、「でも、それって難しいんじゃない?」と返すよりも、
「どんな仕事なの?」「楽しみだね!」
と返すほうが好印象なのはいうまでもありません。
まずは相手の話に興味を持ち、全体像を理解してから自分の意見を述べること。決して相手の話を遮らず、頭ごなしに否定しないこと。
これらに気を付けるだけで、相手に与える印象は大きく変わるはず。
まずは相手の意見を受け入れ、尊重して自分の視点を伝えることが、スムーズ&好印象な会話の秘訣です。
世代間の価値観の違いを強調するような発言は、聞く人に「古い考え方を押し付けられている」と感じさせ、反感を買いやすい傾向にあります。
「昔はみんな黙ってガマンしてたよね」「今の若い子は根性がない」といった言葉は、相手を否定し、一方的に批判しているように受け取られても無理はありません。
このような発言をしてしまうと、若い世代から「時代遅れな人」「柔軟性がない人」というレッテルを貼られ、距離を置かれる原因に。
大切なのは、世代間ギャップを受け入れ、自分とは違う価値観に対して興味を持つ姿勢。
(若い人たちと話すと新しい発見があるな)
(時代によって変わるものと変わらないものがあって面白いな)
そんなスタンスでいることで、お互いを尊重する関係が築けます。
「普通」という言葉には、有無をいわさずに自分の価値観を相手に押し付ける力があります。
「普通、結婚したら子どもが欲しいよね」
「この年齢なら普通もっと稼いでるでしょ」
といった発言は、相手の状況や考え方を一切考慮せず、全否定する言葉にほかなりません。
そもそも「普通」とは、その人の育った環境や経験に基づく個人的な基準です。
多様性が尊重される現代では、「普通」の範囲は人それぞれ。自分の普通と相手の普通は違ってあたりまえと考えることが大切。
「自分ははこう思うけど、この人は○○なんだなあ」と、柔軟に受け入れることで、思いがけず人を傷つけたり、不要なトラブルを招いたりすることを回避できます。
「わたしって人見知りだから」
「わたしって几帳面だから」
など、自分の性格や特性を理由に会話を打ち切ったり、行動を正当化したりする発言は、コミュニケーションをつまづかせる大きな原因です。
相手によっては、自己完結的な言い訳に聞こえてしまい、「結局、自分のことしか考えていない」という印象を与えてしまうことに……。
また、このような発言を繰り返すことで、せっかくの成長の機会を逃してしまう可能性も否定できません。
たとえば、「わたしって緊張しやすいから」と、新しい挑戦を避け続けると、大切なチャンスを逃してしまいます。
自分の特性を認めつつも、前向きさや意欲が伝わる言葉を選べるとよいですね。
「それ、去年バズったやつだよね」そんな知識や経験の差をひけらかして優越感を得るような発言は、相手のプライドを傷つけ、距離を置かれる原因になります。
「情報遅くない?」「懐かしい! 学生のときに流行ったやつじゃん」といった言葉は、相手を見下していると受け取られても言い訳はできません。
特にSNSやトレンド情報に詳しい人が、知らない人に対して上から目線な言い方をすると、相手に強い不快感を与えてしまいます。
もしも、自分の詳しい分野に新しく興味を持った人がいたときは、
「これわたしも好きなんだ! おすすめ教えて!」
など、一方的に知識を押し付けるのではなく、共有するのがおすすめ。
一緒に楽しむ気持ちを忘れずにいることで、よい関係を育めます。
人間関係を良好に保つ秘訣は、結局のところ「相手を思いやる言葉選び」にあります。
自分の言葉が相手にどのように受け取られるかを想像し、否定や批判ではなく、肯定や共感を基本とした伝え方を心がけましょう。
どんなに親しい関係だったとしても、むしろ親しい関係だからこそ、相手の優しさに甘えず、尊重する姿勢が大切。
言葉は愛情を伝えるツールにも、相手を深く傷つける凶器にもなることを忘れずに、すてきな人間関係を楽しめるとよいですね。
Written by やまだうめ