50代のおじさんが控えるべきNG発言

世間では50代は立派な大人で、同時に「おじさん」と呼ばれる領域に入ります。

働き盛りの世代が早々に年寄り扱いされるのは悲しいことですが、中高年は若者から見れば自分たちの親くらいの年代。数字だけを見るとかなりのオトナである事実は受け止めねばなりません。

ある程度生きている50代が心配するのは、「老害と思われたくない」「若者と何を話したらいいんだろう」というご自身の発言。

昔のように“年上だからエラい”という風潮が消えつつあり、パワハラやセクハラの問題も降りかかってくると、どんな言葉を発すればいいのか分からなくなるようです。

今回は、50代の中高年が控えるべきNG発言集をご紹介します。これさえ抑えれば老害化の防止となり、若者との会話がちょっぴりラクになるはずですよ。

50代のおじさんが発するNG発言集

長く生きていると要らぬプライドが育ったり、柔軟な考えが失われる人もいます。

これは経験が増えて色々な答えを見ると、“ある程度のパターン”が見えてしまうことが原因の一つ。新たなものへの挑戦や許容が億劫になるのも、実は生きている年数と経験が関係しているのですよ。

すっかりと凝り固まり、フレッシュな考えが難しくなった50代のおじさんはTHE老害的な発言をしがち。主語に「昔は」を多用するようになったら、注意が必要です。

 

「俺の若い頃は」「昔は良かった」

「俺の若い頃は」「昔は良かった」

多くの人から嫌われるNG発言ナンバーワン(?)の、過去の栄光にすがる「昔はよかった」系。

・スマホがない時代の方が楽しかった

・昔の飲み会は盛り上がった

・残業は多けれど、お金がもらえたあの頃は……

など、過ぎた過去を忘れられずに長々と語ってしまうパターンも飲み会ではよくある光景と言えましょう。今を生きる人間としては昔話など分かりませんし、「時代は変わっているんですよ」とツッコミを入れたくなります。

さらにここへ「俺の若い頃は」というエピソードが加われば、聞き手はウンザリ。

面白い話ならまだしも、自慢や古めかしい持論を展開する50代は老害決定です。陰で「おっさん、ウザイよね」なんて言われぬよう、昔話はほどほどに。

「今時の若者はこれだから……」

今の50代のおじさんが若かった頃と、令和キッズでは時代が大きく変わるため、お互いに理解し合わねばなりません。50代はつい「今時の若者は」と言ってしまいがちですが、これはNG。

ルッキズム、人々の考え方、そして技術の進歩など世の中がめまぐるしいスピードで変われば、若者の在り方が違うのは当然のことでしょう。

ネットが普及してから人間関係が希薄になりやすく、コミュニケーション能力に問題がある10代~20代が増えたのは確かです。

けれども昔の人が正しくて、今の子たちが劣っているわけではないですよね。

「じゃああなたの若い頃は完璧だったのですか」と反論されたら、多くの人が言葉に詰まるはず!若者についてやたらと苦言を呈するのは頭が硬くなっている証拠です、注意しましょう!

「結婚しないの?」「結婚してようやく一人前だよ」

ひと昔前は結婚や出産を経てようやく一人前……という概念が強かったものの、昨今では「結婚だけが人生ではない」に変わってきています。女性は家庭に、男性は外へ……なんてのも、令和の時代にはあまり通用しないかも?

だからこそ結婚を強要したり、ゴールイン=立派になった証のような発言は少々古めかしいでしょう。

中には結婚をしたくてもできない人もいます。気遣いができず、古風な考えを押し付けると一発アウト&うざいおじさん扱いになるため、時代に変化が起きたことをしっかりと理解してくださいね。

「男らしく/女らしくしろ」

多様性の時代へ突入し、性別に関する発言はちょっぴり気を付けなければいけないところ。

人によってはデリケートな部分に触れてしまう可能性がある話題なので、「男らしく/女らしく」といった言い方は基本的にNGとなりました。

しかし!時代についていけないおじさんたちは、悪気なくこの手のタブーに触れがち。

性別だけで何かを決めつけるのではなく、相手を“個人”として見なす目を持たなければ、いつまでもNG発言をするクセが抜けないのでご注意を。

リモートや飲み会の任意参加に対する否定発言

 

リモートや飲み会の任意参加に対する否定発言

リモートワークに飲み会の任意参加、忘年会や新年会の撤廃など、コロナ禍以降は職場での体制に変化が起きました。便利さや自由を手に入れた分、人との結びつきが薄くなった点にに疑問を抱く中高年も多いでしょう。

昔ながらのやり方にこだわりたい気持ちは理解できるものの、変化が起きるのはしっかりと時間が流れている証拠。便利も自由も決して“悪”ではないのですから、合わせていく姿勢が見られなければあっという間に頭が堅くなってしまいます。

「リモートだなんて」「飲み会は絶対に来るもの」と誰かを縛り付けても、良い結果が得られる時代ではないかもしれませんよ。

50代のおじさんが若者に嫌われる発言をしないためには

中高年が若者に嫌われず、頭が堅いと言われないためには時代についていくことがカギ。

いつまでも昭和の輝かしい頃を懐かしむのではなく、令和の良いところとちょっぴりスパイシーな部分を受け入れましょう。

もちろん、理解できない要素はたくさんあると思います(笑)

けれども「分からないから拒否をする」ではいつまでも考えがアップデートできません。時間は過ぎていくのですから、ずっと同じ時を生きようとするのではなく、流れに身を任せるのも時には必要ですよ。

今の時代の感覚が好きになれずとも、“受け入れる”だけでずいぶんと柔軟になれるはずです。

50代のおじさんでも発言次第で老害は避けられる

50代でも周りから好かれ、NG発言をほとんどしない男性はたくさんいますよね。

おじさんになると年上というだけで心の距離が離れやすいため、年齢差を感じさせないような言葉選びは必要不可欠だと思います。

決して若者に気を遣え!という話ではありません。

少しだけ歩み寄り、今の時代の流れや変化を理解するだけでOK。発言次第で老害化はあっという間に進みますから、“嫌なおじさん”にならないよう心がけていきましょう。

Written by たかなし亜妖

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