家族と過ごしていると、毎日のちょっとしたことを全て当たり前だと錯覚しがちです。あまりに身近すぎて、当たり前だという認識をする機会さえないかもしれませんね。
家族との生活がすっかり普通になっているそこのあなた、今ある“普通”は特別なものなんですよ!
いざ1人になってみると共同生活の有難みを知るはず。
つい感謝の気持ちを忘れがちですが、家庭で行われている物事を「あって当然」「やってもらって当然」と思わないようにしましょう。
「家庭で当たり前すぎること」と聞かれても、パッと浮かばない人が多いご様子。
その時点で“当たり前を当たり前と認識しすぎている”点は否めないため、家族が自分のために何をしてくれているかを思い返してください。
食べ物、掃除、洗濯、その他にも挙げればキリがありません!
あなたのそばにある「当たり前」は、1人暮らしではなかなか体験できない貴重なものなのです。
スマホをポチポチといじっている間や、お風呂に入っていたらもうご飯が出てきた!なんてのは、誰かと同居しているからこそ起こること。
1人暮らしだったら自分でやらないと、炊飯器さえ空っぽの状態。黙っていても食事の準備をしてもらえるのは、とても嬉しいことですよね。
疲れている時はお湯を沸かすのでさえ面倒に思うはず。
手作りで栄養たっぷり、さらに温かいご飯に在りつけるのが普通だなんて、独り身の人間から見れば羨ましく、「この贅沢者め!」なんて思ってしまうことでしょう(笑)
誰かと暮らしていれば、冷蔵庫が空なんてのはまずありえないですよね。むしろ家族で住めば冷蔵庫は常にパンパン。作り置きで中身が充実している家庭も今は多いです。
1人だとペットボトル1本とか、調味量しか入っていない……なんてのもよくある話。
なので冷蔵庫を開けると必ず何かがある、というのも決して当たり前のことではありません
1人暮らしだと「どうせチラシしか入ってないだろうから」と、ついつい郵便受けを放置しがち。
たんまり溜まった頃に仕方なく開けて中身を整理した……なんて経験はありませんか。
集団生活をしていると、郵便受けがパンパンになることはかなり珍しいでしょう。個々の郵便物の数も多く、放っておいたら大変なことになりますからね(笑)
筆者は初めて1人暮らしをした時、あれがない……これがない……の連続でした!
お箸、洗剤、スポンジ、トイレットペーパーなど「ないと困る物」でさえ自分で買わなければならず、リストアップが大変だった記憶が残っています。
でも、家族で暮らしていると生活必需品は一通り揃っているのが普通。
日用品が常備されるのは当たり前のことではありませんが、すぐ手に取れる距離にあると、ついつい当然のことと錯覚しがちなんですよね.
共同生活中はたまに「1人にしてほしい」「話しかけないでよ」と思う日もやってきますが、よーく考えてみてください。話し相手が家の中にいるって、とても素晴らしいことですよ(笑)
1人暮らしだと誰かと対面で会話したければ、友達や恋人、兄弟などを家に呼ぶか、外で会うか……といったところ。
わざわざ電話をかけるなど、ちょっとした労力をかけないと話し相手が作れないんですよね。
気づけば、話し相手がそばにいる。こんな贅沢なことはありませんが、共同生活が長いと誰かが常にいてくれる有難みを感じづらいのです。
ボーっとしている間にお湯が張られていて、「早くお風呂入りなさい」と言われるあの時間……。
鬱陶しいと思うのも羨ましいと思うのも人それぞれですが、面倒な作業を代わってくれるなんて、これほど有難いことはありません!
お風呂を溜めるのも時間がかかるものですからね。あなたが毎日ほかほかのお風呂にすぐ入れるのは、家族のおかげあってのことですよ。
ご自身が一家の大黒柱でない限り、家賃や光熱費の必要経費が気づかぬ間に支払われている可能性大。
実家暮らしで家にお金を入れているといっても、「いつ払ってるの?」「引き落とし日までは知らない」という人は結構多いですからね。
1人暮らしの経験がない人からすると、なかなか有難みを実感しづらい部分ではありますが……。
毎日穏やかに暮らせているのも、家族の誰かが期日通りにお金をきちんと支払ってくれるおかげと言えましょう。
共同生活をしていると、誰かの生活音が必ず聞こえるはず。
ドライヤーやテレビの音がうるさい日もありますが、1人暮らしだと自分が動かなければ基本的に無音。漫画やアニメでいうところの「シーン」なんて静かな状態が日常茶飯事です。
常に家族がバタバタしていると、「ちょっとくらいは“シーン”とした瞬間がほしい」という意見が聞こえてきそう(笑)
でも、常に賑やかなのは当たり前のことではないため、笑い声や会話が途切れない空間なのは、ある意味幸せなことなのかも!
1人暮らしでインフルエンザになったら自分で病院へ行き、死に物狂いで飲み物や食べ物を確保して……と、地獄のような時間を過ごさねばなりません。
高熱を出したときに1人ぼっちだと不安も大きく、「誰かいてくれたらいいのに」と本気で思ってしまいます。
その点、家族と暮らしていると体調不良時の心配は軽減されますよね。
誰かが車を出してくれたり、冷えピタやゼリーを買ってきてくれたり、心配をしてくれたり。もし何かが起きた時に心強い味方がそばにいるのは、非常に安心できます。
ひな祭り、ゴールデンウィーク、ハロウィン、クリスマス、年越し……。小さい子がいると家族で四季折々のイベントを楽しめる機会が多く、大人も一緒になって童心に帰れるのはとても魅力的。
あまりイベントごとに積極的ではない家庭も、年越しやお盆くらいは意識すると思うので、行事が全スルーされる機会ってそう多くはないですよね。
1人暮らしだと年越しも誰かと過ごさなければ、いつもの日常と同じ。
イベントを全然意識しないと季節の移り変わりを実感しづらく、淡々とした毎日になってしまうため、日々の刺激が薄いのは生きる上でちょっぴりマイナスかも……。
誰かといるからこそ味わい深くなるのがイベント。それを一家全員で経験できるのは、とても貴重なことでしょう。
今挙げた10個は、どれも家族あって成り立つこと。1人暮らしではなかなか難しい内容も、同居している人のおかげで誰かが助かっているのです。
共同生活の有難みを忘れかけているのなら、今一度考えを改めましょう。
あなたが当たり前だと感じているものも、あって当然ではないですからね!
Written by たかなし亜妖