『これまでの常識』が令和の若者に通用しない理由3つ

会社に勤めていると、「常識が変わったなぁ」と実感する瞬間はありませんか。

例え、職場ではそう思わなくとも、プライベートで10代、20代の子と接すると今までとは異なる常識・感覚を持っていることにハッとさせられるなど……。今を生きる人々は令和突入後、時代の移り変わりをビシバシ感じているかもしれませんね。

これまでは当たり前だった常識が若者に通用しなくなり、新たな風が吹く理由はなぜなのか?

今回の記事は「今と昔」の狭間で揺れ、拭い去れない違和感を抱く人必見です!

若者に「これまでの常識」が 通用しない時代

若者に「これまでの常識」が 通用しない時代

根性論、男尊女卑、上司の命令は絶対など、昭和から平成にかけての常識は少々荒っぽいものが多かったですよね。かつての社会人はそれが当然だと認識し、理不尽さを覚えながらも受け入れるのが至って普通のことでした。

しかし、今は「多様性の時代」。一人ひとりの個性が尊重されるようになり、時代の変化と共に人々の思考もアップデートされたため、現在は今までの常識が見直されています。

明らかに理不尽でおかしかった内容にはハッキリとNo! と言える時代になりました。

加えて、今時の風潮や考えが導入されたからこそ、「これまでの常識」が通用しなくなっているのでしょう。

令和の若者に通用しない「これまでの常識」って?

令和の若者は情報社会で育ち、“何事も調べたらすぐに出てくる”のを当たり前とする世代ですから、裏付けのない理論や「とりあえず」の手探りすぎる方法、余計な手間をとことん嫌います。

昭和では当たり前だった理不尽かつパワー系の常識は、もはや時代遅れ。

彼らにとってこれまでの常識は時代にも、自分たちの育った環境にも合っていないですからね。

「まずは3年」から「見切りをつけるのが早い方がいい」へ

「まずは3年」から「見切りをつけるのが早い方がいい」へ

つい最近まで「入社したらとりあえず3年は在籍する」というのが常識でした。

日本は職業や会社をコロコロ変えることに対して良いイメージがなく、同じ場所に長く留まるのを美徳としていたからです。

勤続年数の長さが評価へと繋がり、年功序列で上に上がるシステムはまさにこの“暗黙のルール”を体現するでしょう。

けれども終身雇用が終わり、現在はマルチな才能を持つ人材が求められる時代に。

転職に対するハードルも大幅に下がり、むしろ「ダメな会社、未来を見出せない場所に長居しても意味がない」「ダメだと感じたら、見切りをつけるのは早い方がいい」なんて考え方が浸透しているほどです。

今の若者は何よりも効率を重視するので、3年間も余計な我慢をしたくない! との声多数。

「潔く決断を下し、良い条件のところに移った方が幸福度が高い」と、なるべく回り道をしない方法を選ぶのが令和の常識となっているのですね。

遠回りな方法は×! 無駄を嫌う、コスパが何より最優先

指先一つで世界の人と繋がれて、分からないことはスマホで検索できる世代ですから、時間の無駄を省きたいのが今の若者たち。

昔のように雑誌を買わないと最新情報が得られないとか、図書館へ行かないと調べ物ができない時代ではないため、日頃の生活の便利さが“コスパ最優先”の思想を生み出しているのだと推測します。

何もかもコスパだけで考えるのは悩ましいですが、ペーパーレスやチャットツール等の普及は社会にも良い影響を与えました。

なので彼らにとってわざわざ紙に書き出すとか、大量の印刷とか、無駄話の多い/回数が多すぎるミーティングは不要かつ、「古めかしいダメな風習」でしかありません。

また、とりあえずやってみるといったゴールが見えない手探りな方法を嫌うのも若者あるある。

今はネットで調べたらほとんどのことが分かり、結果に辿り着くまでの筋道までをも教えてくれますからね。彼らも多少不透明な状態には目をつぶれますが、答えが一切見えない物事にはなるべく着手したくないのだそうです。

飲みニケーション? レク強制参加? ←古くない?

飲みニケーション? レク強制参加? ←古くない?

今までの日本人は全員が同じタイミングで足並みを揃え、出る杭は打たれ……といった感じでしたが、令和は何よりも個性を尊重します

Yes/Noの意思表示をハッキリとして、“みんなと一緒”が絶対ではないという考え方にシフトしつつあるとか。

なので根性論で統率するやり方や、飲み会強制参加→親睦を深めよう! はもう通用しません。

それぞれが個人の意見を大切にするため、「参加したい人だけ行けばいい」といったところ。

これを悲しいと思う中高年は多いようですが、集まりを好まない人々はいつの時代も一定数いたので、断りやすい空気が作られたのは有難いことですね(笑)

ただ“個の尊重”の意味を履き違えた若者も多く、シーンを考えずにわがままを貫いたり、筋の通っていない意見を主張したり、ルールを度外視してしまったり。

目上の人を困らせるタイプもいるので、新しい常識が必ずしも正しいと言えないのが難しい部分でしょう。

「これまでの常識」と「新しい常識」お互いの良さを見つけよう

「これまでの常識」と「新しい常識」の狭間で混乱する大人も増えているそうですが、若者の言う“コスパ”から学べることも多いですし、反対に昔ながらのやり方が向いているシーンもあります。

両方の良さを見いだし、悪いところを改善しつつも従来の方法も大切にすれば、誤った判断を下さずに済むのではないでしょうか。

自分たちの常識を押し付けるのもNGですが、かといって若者たちの言いなりになる必要もありません。

大切なのは、自分自身がどちらのメリット・デメリットも把握していること。

そうすれば正しい指導もできて、間違った常識の蔓延を防げますから、時代に流されずいつでも冷静に見極める目を持ちたいものですね。

Written by たかなし亜妖

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