あなたは友達といえる人って何人くらいいますか?
学生時代の友達とずっと仲が良いという人もいれば、大人になるにつれて友達関係が変わってきた、という人もいるでしょう。
ただ、今までどんなに仲が良くても「なんか一緒にいるとしんどいかも……」と感じる瞬間はありませんか?
それは決しておかしいことではなく、薄情なわけでもありません。友達関係に疲れる原因や、付き合いを見直す方法についてお伝えしていこうと思います。
人はどんなことが原因で友達関係に疲れてしまうのか、具体的に挙げていきます。
一番の大きな原因は、やはりこれかなと思います。
はっきり言葉では言わなかったとしても、何気ない言葉やSNSでの発言を通じて「きっと自分の方が上だと思っているんだろうな……」という雰囲気って伝わってきますよね。
最初はスルーできていたことでも、何かにつけてマウントを取る発言が多くなってくると、小さな違和感が確信に変わり、関係性に疲れてしまうのです。
相手からすると「あなたのことを思って……」という感じで悪気はないのかもしれませんが、悪意がないからこそ面倒に感じることも多いなと思います。
恋愛や仕事について、聞いてもいないのに「こうするべきだよ!」と半ば押し付けがましいことばかり言ってくるのは、アドバイスではなくただのお節介です。
それが続くと、自分のことを決めつけられてコントロールされているような気持ちになり、一緒にいても居心地が悪くなって疲れてしまうでしょう。
誰かと遊びに行ったり食事をしたり。友達付き合いにはそれなりにお金がかかります。
ただし、どこにどれくらい投資するのかは人それぞれ。
ランチに3000円は妥当だと思う人もいれば、高すぎると感じる人もいるでしょう。旅行に行くなら高級ホテルに泊まりたい人もいますし、旅は観光メインで宿にはお金はかけたくない、という人もいます。
お金に関することってなかなかデリケートで、「ケチだと思われたくない……」という思いもあり、言い出せずに疲れてしまう、なんてこともあるのではないでしょうか?
長年の親しい友達だからこそ、なんでも言い合えるし、時にはちょっと無茶なことも言える、ということはあると思います。
しかし「親しき中にも礼儀あり」という言葉があるように、一定の線を超えた時「仲が良いからこその甘え」が「ただの厚かましさ」に変わってしまうのです。
そう感じるレベルがお互い同じならまだ良いのですが、「自分だったらなんとも思わないから相手も許してくれるだろう」という自分基準のスタンスでいると、どちらかが我慢し続けることになり、一緒にいることに疲れを感じてくるのです。
昔からの仲良しグループでよくあるのが、それぞれの誕生日会を開いたりプレゼント交換をしたり、というような恒例行事。
正直こういった集まりを、心のどこかで「いつまで続けるんだろう?」なんて思っている方はいるのではないでしょうか?
最初はみんな心から楽しんで集まっていたけれど、仕事や家庭のことなど状況にも変化があり、だんだんと「楽しみ」から「義務感」になってきたとき、「友達のことはもちろん嫌いではないけど、正直疲れたかも……」という複雑な感情になることも否めないでしょう。
そんな友達付き合いを「しんどいな……」と思い始めた時、どんなことを見直すべきなのでしょうか?
しんどさを感じるけれど、縁を切るほどでもないという場合は、まず物理的に会う回数を減らして様子をみましょう。
たとえば、月に一回のペースで合っていたなら、仕事などの理由をつけて2、3か月に一回のペースにしてみるなどです。
「頻繁に会っていたせいで相手の嫌な面が見え過ぎていた」「自分の時間を確保できるようになったら心に余裕ができて気にならなくなった」という場合もあります。
会う回数を減らしても、やっぱり一緒にいるとしんどい……という場合は、相手と自分が対等な関係であるかどうか冷静に考えてみましょう。
気づけば相手の言い分ばかり尊重して、イエスマンになっていないでしょうか? 時には自分の気持ちを相手に伝えることも必要です。
あなたが相手の言うことを聞き過ぎてしまうことで、相手は「これくらいだったら大丈夫だろう」と無意識に思い、徐々にそんな関係性ができてしまいます。
言われて嫌なことや、されて嫌なことは受け入れる必要はありませんし、自分はどうしたいのかを伝えることは、友達として当たり前の権利です。
自分の気持ちを伝えても関係が改善されない場合は、その関係に固執して無理に付き合い続ける必要はないと思います。
そっと距離をおいて自分の心を守る選択をしましょう。「今は波長が合わなくなったんだな」と俯瞰して捉えれば良いと思います。
学生時代は同じ環境で楽しめていた友達とも、社会人になったり家庭を持ったりする中で、それぞれ価値観が変わっていくのは自然なことです。
楽しかった時の思い出はそのままに、今の自分に合った友達関係を新たに作っていくことも必要です。疎遠になっても縁があればまた繋がることもあるでしょうし、今の自分の心と生活に、無理のない友達関係をつくっていってくださいね。
Written by 花山こころ