“感覚が同じ”というのは、友達付き合いをするにあたって重要視したいポイント。
人は共通点が多ければ多いほど親密な関係になりやすいので、感覚のズレはお互いの心が遠ざかる大きな原因に……。
特に金銭感覚は個人の考えや育ち、生活ぶりなどあらゆる場面で大きな差が出るものです。
お金に関する価値観が全く異なる相手と関係を続けるのは、この先が思いやられる……と不安になるでしょう。
もし、既存の友達やこれから仲良くしたい相手と金銭感覚が合わないと思ったら、どうすればいいのか?具体的なエピソードを元に、対処法を紹介します。
金銭感覚があまりに違うと、一緒に出掛けるのが苦になってしまいますよね。
これは友達だけではなく、恋人、家族も同様ですから、お金に対する考えは対人関係を築く上で無視できない要素なんです。
付き合っている最中に「あ、金銭感覚が全然合わない。どうしよう」と感じ、今後の関係に悩むケースは決して珍しくありません。
これから紹介するエピソードを読んだら、思わずあなたも頷いてしまうかも……?
学生時代は飲食店へ入っても頑なにドリンクを頼まないとか、一番安いメニューを選ぶとか、とにかく頑張って出費を抑えていたかと思います。
社会に出ると細かいことを気にせずドリンクを追加できるほどの余裕が出ますから、ふとした瞬間に「あー大人になったなぁ」と、実感する人も多いのではないでしょうか(笑)
でも、一部の倹約家な大人は何が何でもドリンクをオーダーしません。どこへ行っても「水で」なんて友達がいたAさんは、彼女のそんな姿を見て毎回疑問を抱いたそう。
ファミレスで長居するにも関わらず、ドリンクバーさえも拒否する一方。
Aさんは「ちょっとした出費は人付き合いをする上での必要経費」と考えるタイプだったため、金銭感覚が合わないと思ってしまいました。
今の時代は「1人1品、必ず頼んでください」という飲食店がほとんどかと思います。
お店に入れば“場所代”を支払うのは当然のことですから、何かをオーダーするのが暗黙のルールでしょう。
しかし、ちょっとした出費でさえ許せない!という人はこのルールが理解できません。
Bさんの友達には財布の紐がカタい子がいて、みんなで飲食店に入った際、「1人1品頼まなきゃダメ?喉が渇いていないし、お腹も空いていないから」と言い、場を凍り付かせました。
なんで集まりに来たんだろう?というツッコミはさておき、周りに気を遣えない彼女に全員唖然。挙句の果てには一番安いドリンクを頼み、退店まで1杯のみで粘ったとか……。
お会計の際にも1円単位まできっちりと計算。
あまりのケチさときっちりしすぎた金銭感覚に、みんなは辟易。「あの子はもう集まりに呼びづらいよね」とさえ愚痴っていたそうです。
キッチキチな金銭感覚を持つ人がいる反面、豪快なお金の使い方をして友達を困らせるタイプもいます。
Cさんは高校時代からの友達と、久しぶりに食事へ行きました。
するとここ数年で金銭感覚が大幅に変わったのか「夜ご飯で1万円くらいは普通だよね」と、お金遣いがかなり荒くなっていたそう。
Cさんの月収は20万円ちょっとであり、いくらディナーと言えど1万円もご飯代にかけられません
それなのに勝手にワインのボトルを開け、ガバガバと飲み続ける彼女を見て「付き合い続けるのは難しいかも」と感じてしまったとか。
ケチすぎるのも問題ですが、金銭感覚が派手すぎるのも“合わない”と確信するポイントですよね。
お金への価値観がズレると付き合い続けるのは難しいものの、“金銭感覚以外は問題がない友達”がいると、今後の関係に悩むのも仕方がありません。
相手の考え方を変えることはできませんから、どうしても仲良くしたい場合はあなたが一つ大人になってうまく対処しましょう。
どんなに仲が良くても、金銭感覚の違いは亀裂が入る原因に。
子ども同士ではないのですから、お互いにお金を全く使わない状態で関わり続けるのは難しいでしょう。と、なればお金への価値観、使い方が大幅に異なれば心がすれ違うのは当然の話です。
それでも友達を失いたくない、まだまだ仲良くしたいのなら、頻繁に会うのも全くの疎遠になるのも×。
つかず離れずの距離感を大切にして、“大人の付き合い”を意識すると友人関係をキープできるかと思います。
金銭感覚の合わない友達とご飯やお茶をするだけで、相当な気を遣うはず。一対一だとどちらかがガマンをしなければならないので、ストレスが溜まってしまいがちに。
どうしても該当する人物との交友関係を続けたい場合は、ストレスを分散させるためにも集団で会う方が吉。
かなりのワガママさんでない限り「お金がもったいない/もっと使うべきだ」と考えていても、集団なら多少の配慮ができるかもしれません。
それでも友達が我を通し続けるタイプの場合は、今後の付き合いを考えましょう。
常に自分の感覚に合わせてもらいたがる人は、残念ながら人間性に難ありだからです。
相手が「お金がない」「毎月返済しなければならないものが多くて」「貯金をしたいから余計なことに使いたくないの」と言うのなら、“余裕がある側”が我慢するほかありません。
そういった友達には宅飲みや手料理を持ち寄るパーティー、お互いの家で遊ぶなど、なるべく出費を抑えた遊びを提案するといいでしょう。
常に外食ではあなたも出費がかさみますし、大人同士でもお金がかからない方法で楽しむことは十分可能です。
ただし毎度宅飲みや家でダラダラだと飽きてしまいますので、マンネリ化しないような心掛けは必要ですね。
お金を出し渋る人とは打って変わって、ドカーン!と一回に使う金額が大きい友達と頻繁に会っていると破産してしまいます。
仮に余裕があっても支出が増えるのはストレスですから、豪快にお金を遣うタイプと食事をする際には
・金額が予め決まっているコース料理にする(アラカルトだとあれこれと頼み、総額がいくらになるかわからないから)
・飲み放題コースを利用する
・ハッピーアワーなど安く飲める時間帯を選ぶ
等と、自身が負担にならないよう多額の出費を回避できる策を取りましょう。
外食は楽しいものですが、全く気にしないで好き放題食べ飲みするとあっという間に会計が跳ね上がります。
金銭感覚が異なる友達とご飯をすれば「え、こんなに高かったっけ!?」と大ダメージを喰らう可能性が高いので気を付けてくださいね。
金銭感覚が異なっていても友達は友達……ですが、価値観に大幅なズレがあると付き合う上で必要以上の気遣いをしなければなりません。
最初はお互いに妥協できても、徐々に「この子と会うとお金かかるんだよね」「遊んでもフツーの価格帯の店しか行けないからつまんない」と思えば、いずれは疎遠になるでしょう。
金銭感覚の違いに関しては想像以上のストレスを抱えやすいため、あなたが無理をしてまで合わせなくてもOK。
後々残る友達は大抵、“価値観が一緒の人”ですから、今は仲が良くとも離れていく相手は仕方がないとどこかで割り切るべきですよ。
Written by たかなし亜妖