海外からも注目されるほどの、日本の満員電車。毎朝通勤している日本人からすれば、ごく当たり前の日常風景に過ぎません。
窮屈で大変で、満員電車が好きだと言う人はいないでしょう。しかしながらそんな満員電車に、ちょっとした面白みを見出してみませんか?
ここでは、大嫌いな満員電車がちょっとはユニークに感じられるかも(?)と思える、ささやかなエピソードをお話ししていきます。
お年寄りや妊婦さんに席を譲りたいけれど、なかなか勇気が出ないと言う人は多いでしょう。
すごくいいことなのに、なんだか恥ずかしい気持ちになってしまいますよね。
頑張って席を譲ろうと声をかけたのに、聞こえなくて無視されたら……気まずくて、恥ずかしい思いをしてしまいます。見てたら意外にそういう人、多いですよね。
おじいちゃんやおばあちゃんが辛そうに立っているので、争奪戦で勝利した席をよかれと思い譲ったら……「年寄り扱いするな!」の喝。
確かに威勢が良くて、まだまだお若いということがわかりますね。
電車を待っている時、電車に乗っている時。多くの人がスマホで暇つぶししているでしょう。しかし、満員電車でスマホを見る必要はある?
スマホの出し入れで腕を動かすのも大変だし、何より隣の人に丸見え。やはり、いわんこっちゃない! 満員電車の中でスマホを見ている人は、めちゃくちゃ必死に画面を隠します。
ちょっと滑稽なくらいです。いかがわしいサイトでも見ているのかと疑えば、ただゲームをしているだけだったり。隠さなければいいのに、いえ、満員電車でスマホを見なければいいだけなのに……。
満員電車でも、早くに乗り込んでいたら座れます。するとついつい、電車の揺れにつられて寝てしまうことってありますよね。気づけば半口開けながら、天井を仰いでいたり。
あるいは、隣のおじさんの肩に思いっきり頭を乗せていたり。ゆらゆら大きな船を漕いで、我に返ることもあるでしょう。ハッと起きたときに、とにかく恥ずかしいです。
満員電車で、ホームで開くドア側から離れていると大変危険です。いざ駅に着いたとき人だらけで降りられない!
満員電車の人たちは、誰もが身動き取れない位に凝縮されています。「降ります!」と叫んで必死に降りようとしているのに、ドアが閉まってしまったら乗り過ごしてしまった上にかなり恥ずかしいでしょう。
大きな人は要注意! 満員電車で、壁にされたことありませんか? まるで波よけみたいに、背中にずっと寄り掛かられていたら、後ろの人から壁認定されています。
そばにいると、気分が悪くなってしまいますね。口臭も同様です。臭いの問題は、他人から指摘されない限り本人は気づきにくいもの。だからこそなおさら、タチが悪いです。
ただ、ニンニク臭は食べ物次第なのですから、満員電車に乗る人は自覚して控えてほしいものです。
若い人や、元気そうなおじさんが優先席に堂々と座り、挙句の果てには寝たふり。お年寄りや体の不自由な人に、席を譲る気ゼロすぎて見てるだけでイライラしてしまいます。
リュックサックは、満員電車の中ではときに非常識な障害物となりえます。
特に大きなリュックサックは通路をふさぐし、その人の動きに合わせてブンブン振り回しているような状態になります。
最近では前にくる、抱き寄せタイプのリュックサックが出ているので、それならば満員電車向きですね。
席に座っていると、前の人の荷物が膝に当たること、ありますよね。気付いてくれたらいいですが、気付かないまま膝に荷物が当たり続けていると、辛いです。
しかも買い物袋のようにブラブラ揺れるタイプの荷物だと、膝に当たったり離れたりを繰り返し、余計にイライラしてしまいます。
満員電車では、自然と押しつ押されつの形になってしまいます。ある程度仕方のないことです。しかし明らかにイライラをぶつけるような、悪意ある押し付けはこっちがイライラしてしまいますよね。
どこも人だらけでスペースがないから動けないのに、強い力で押してくる人、本当に迷惑です。
満員電車では、前後左右全ての人と密着しています。それなのに、前の人と向かい合いになったら?
気まずいし、顔の高さが同じくらいだとなおさら最悪です。男女の場合だと、すごく気を使ってしまうでしょう。朝から、イライラしてしまいますね。
ドア前は、誰もが確保したいポジション。必死にドアポジション争いに勝ったのに、駆け込み乗車されてあっけなくポジションを譲ることに……。
ギリギリに横取りされた気分で、文句を言いたい位に腹が立ってしまいます。
以上、満員電車のあるあるについてお話ししました。クスっと笑えるエピソードや、イライラしてしまうエピソード。
満員電車に乗っていたら、いずれかのエピソードに心当たりがあったり、共感できたのではないでしょうか?
毎日辛い満員電車も、心の中であるあるを思い描きながらクスっと笑ったり、腹を立てたり、でも皆んな同じなのでと思い出して、乗り切りましょう!
Written by みなみ