男女ともに気をつけたい「〇〇ハラスメント」7つ

親切のつもりだったのに、セクハラだと言われてしまった!? なんでもかんでもハラスメントになっている現代では、日頃の行動に気をつけないことがいっぱいあります。自分の何気ない行動が相手を傷つけてしまわないように、職場で起こりがちな〇〇ハラスメントについて特集します。

男女ともに気をつけたい「〇〇ハラスメント」7つ

セクシャルハラスメント(セクハラ)

セクハラは最も有名なハラスメントです。セクハラは、性的嫌がらせのことで、例えば無断で体を触ったり、目に見えるところに性的な言葉やイラストを貼ったりすることが当てはまります。セクハラといえば、男性から女性に対するハラスメントだと思われがちですが、実は女性から男性に対してもセクハラが成立します。

パワーハラスメント(パワハラ)

パワーハラスメント(パワハラ)

パワハラとは、権力のある人が弱い立場の人に適正範囲を超えた要求をすることです。例えば、部長が新卒の平社員に対して、「明日の朝までに50ページの冊子を1冊作って」と退社寸前に頼むとします。これは誰が考えても無理なことですよね。このように力を振りかざして無茶振りすることは、パワハラに当たります。

モラルハラスメント(モラハラ)

モラルハラスメント(モラハラ)

モラハラとは、態度、行動などで相手に脅威を与えることです。例えば、無視する、常に威圧的な態度で接するなどが代表的です。モラハラでは、叩いたり殴ったりといった身体的な傷ではなく、心に傷を与えるような言動で相手を傷つけます。

エイジハラスメント(エイハラ)

エイハラとは、「〇〇歳なのに」と年齢による差別や偏見のことです。

たとえば「30歳なのにこんなこともできないの?」、「若いんだからできるよね」などは、立派なエイハラ。「私の若い頃は……」と、聞いてもいないのに過去を引っ張り出してきて説教することも、よくないことです。

また、おじさんやおばさん、ガキという呼び方もエイジハラスメントになることがあります。

ロジカルハラスメント(ロジハラ)

ロジカル(logical)には、論理的とか理にかなったという意味があります。ロジハラとは、正論で相手をねじ伏せて追い詰めるハラスメントのことです。例えば、上司がミスした部下に正論を伝えるのは必要なことですが、他人がいる場所で正論を振りかざして叱責したり、静かな説教でも長時間に及んだりするようであれば、ロジハラになります。ロジハラは、伝え方によってはパワハラにもなります。

マタニティハラスメント(マタハラ)/パタニティハラスメント(パタハラ)

マタニティハラスメント(マタハラ)/パタニティハラスメント(パタハラ)

マタハラは、女性の妊娠や出産を理由に理不尽な扱いが行われるハラスメントです。最近は、パタニティハラスメントと言って、父親である男性が育休や時短勤務をした際に同僚から受けるものもあります。パタハラは、女性から男性に向けられることもよくあります。女性が男性に「イクメンだよね」と褒めたつもりで言っても、これがパタハラに取られることもあるので注意が必要です。

アルコールハラスメント(アルハラ)

アルコールハラスメント(アルハラ)

アルハラは、食事の席などで飲酒を強要することです。「オレの酒が飲めないのか!」と上司が部下に無理やり飲ませようとするのは、立派なアルハラ。デート中、相手の男性がノンアルコールカクテルを頼んだことに「アルコールも飲めないなんてダサいよね(笑)」などと冗談で言うのもアウトです。

ハラスメントをしないために気をつけるべきこと

見下さないこと

ハラスメントをする人には、自分が優位に立ちたいという人が多いです。他人を見下すことで、ハラスメントが起こりやすくなります。仕事での立場が上だからといって、人間的に優れているかと言ったら、そうではありません。そもそも、人に上下関係などないのです。

思いやりを持つこと

ハラスメントを防止するためには、思いやりを持つことです。ハラスメントは、無自覚であることで起こりやすくなります。何も考えずに、自分が思ったままのことを言えば、知らずに相手を傷つけることがあるということを肝に銘じましょう。

価値観の違いを受け入れること

あらゆるハラスメントは、自分の価値観を押し付けることで起こります。自分と全く同じ考えを持つ人など、世の中には存在しません。自分は正しいと思っていても、相手にとっては理不尽だと感じているかもしれないのです。女性だから、男性だからという偏見も、捨てること。自分と相手の常識が違うのは当たり前のことだと受け入れることが大切です。

聞く耳を持つ

相手の話に耳を傾けることは、ハラスメントを防ぐ上でとても効果があります。よくわからない相手には、自分の思ったことをぶつけやすいですよね。しかし、相手のことを深く知っていると、攻撃しようという気持ちはなくなります。よく知らない相手こそ、相手の話を聞くようにして理解を深めるといいでしょう。

ハラスメントに気をつけよう

日常の何気ない一言は、セクハラなどのハラスメントと紙一重です。ハラスメントは、人間関係や職場の雰囲気を一気に壊してしまいます。デートや遊びでもハラスメントが起こる可能性があります。ですから、自分の言動には責任を持つことが大切です。

Written by さあや

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