誰かのミスなどを指摘する際、どうしても強く言ってしまう人もいるでしょう。
時には強く指摘することも必要ですが、やる気を削いでしまい、逆効果になってしまうパターンもあります。
そうなってしまうと、人間関係にも亀裂が生じる可能性が高いです。
指摘する術が身に付いていないと、やってはいけない指摘を繰り返すことになりかねません。
そのような状況を回避するために、今回はやってはいけない指摘や指摘する際に知っておきたい注意点を紹介します。
はじめに、やる気を削いでしまう「やってはいけない指摘」とはどのようなものか紹介しましょう。
人格を否定するような指摘は、やってはいけません。
「あなたにはこんなことできない」「やっぱり無理だったね、他の人にお願いすれば良かった」などは、人格を否定する言葉です。
その言葉で傷ついてしまうと人間関係は破綻してしまい、改善につながることもありません。
職場でこのような指摘をすると、やる気を削ぐだけではなく、パワハラだとみなされてしまうケースもあります。
何かあって指摘する時、他の人と比べたくなってしまう気持ちもよくわかります。
しかし、比較もやってはいけない指摘の1つです。
誰かと比較するような指摘をすると、相手の人格や性格などを否定しているのと同じ意味になってしまうからです。
そのような指摘ばかりされると周りと比べるようになってしまい、自由に意見を言ったり、主体的に行動したりできなくなるリスクがあります。
ミスなどがあると、「なぜそうなってしまったのか」と責め立てる人もいます。
ミスを繰り返す理由を知ることは大切ですが、責め立てるのはNG!
責めるのではなく、どうすれば改善できるのか一緒に考えることが重要です。
しかし、それができていない人も多く、人間関係にゆがみが生じてしまうケースは珍しくありません。
大勢の前で指摘することもやってはいけません。自分自身ができていない部分などをさらされると、恥ずかしい気持ちになる人は多いですよね?
恥ずかしさはモチベーションの低下にもつながります。そうなってしまうと、同じミスを繰り返す原因になってしまう恐れもあります。
やる気を削いでしまうので、行動などの改善にはつながらない方法だと思っておきましょう。
やってはいけない指摘には、このような点が挙げられます。
指摘の仕方次第でモチベーションにも大きな影響を与えるため、気を付けるようにしましょう。
人間関係を良好に保ちつつ、相手のミスを改善してもらうには、やってはいけない指摘はしないようにしてくださいね!
相手のミスを指摘しなければいけない場面はどうしても出てきます。
そのような時にやってはいけない指摘をしないようにするために知っておきたい注意点があります。
では、どのような注意点を知っておくべきなのでしょうか?
なぜ指摘しているのかという目的は、はっきりさせておくことをおすすめします。
目的がはっきりしていれば、相手の立場に立って冷静に考えた上で指摘しやすくなります。
時には論破するようなやり方が必要になる場合もありますが、基本的には目的をはっきりさせた上で、相手にミスしてしまった事実などを伝えるようにしましょう!
改善策の提案などが難しいと感じる時は、枕詞を付けて指摘するのが無難です。
枕詞とは「できるかどうかわかりませんが……」や「解決策はすぐに思いつかないんですけど……」といったものです。このような言葉を付けると、指摘も柔らかな印象になります。
また、相手への感謝の気持ちも合わせて伝えると、言われた側は嫌な気持ちになりにくいですよ!
ただ相手のミスを指摘したり、意見に反論したりするだけではなく、自分の意見も合わせて伝えるという方法もおすすめ!
指摘するだけだとイチャモンを付けているようにしか見えない場合があります。しかし、自分の意見も伝えていれば、提案をしているように捉えてもらいやすくなります。
上手くいくかどうかは別として、代替案を提案できるようにしておくのは意識すべきポイントだと覚えておきましょう。
指摘する際に知っておきたい注意点を把握しておくと、相手を責めるような印象になりにくくなります。
そうすることで指摘内容を受け入れてもらいやすくなるというメリットも生まれますよ!
ミスなどが発覚した時、どのように伝えたらいいのか悩んでしまう人も多いでしょう。
ついカッとなってしまい、やってはいけない指摘をしてしまう人もいますよね。
時には強く伝えることも重要ですが、そのような指摘ばかりでは相手から信頼してもらうことはできません。
良好な人間関係を維持するには、今回紹介した「やってはいけない指摘」や指摘する際に知っておきたい注意点を念頭に置いておくようにしましょう。
Written by 早紀