退職理由の上位として常に君臨しているのが「人間関係がうまくいかない」という悩み。他者と関わることで大きなストレスを抱えつつも、他者との関わりなしには生きていけない…… 人間とは難儀なものですね。できることなら人間関係を円滑に、日々の生活をストレスなく過ごしたいもの。
当記事では、人間関係がうまくいかない人の特徴と、人間関係の悩みを好転させるためのコツを紹介します。
まず、人間関係がうまくいかない人の特徴をおさえておきましょう。あなたにも当てはまるところ、ありませんか?
いつも自分のことばかり考えていて、周囲の人の迷惑をかえりみない。そんな傍若無人な振る舞いを繰り返す人は、当然のように周りから疎まれます。人間関係がうまくいかないのも当たり前と言えるでしょう。
ただ自己中心的な人の場合、「本人は人間関係がうまくいっていないことに気づいていない」ケースもあります。知らないうちに、周りから煙たがられている…… という状況にも陥りがちです。
誰かの発言に対して、もしくは時事ネタでもなんでも、何かにつけて否定から入る人は距離を置かれやすいです。
何を話しかけても「でもさ」「そうは言っても……」と否定ばかりされたのでは、話す気も失せてしまいますよね。だんだんとおしゃべりする相手がいなくなり、孤立化していくでしょう。
先の二つの特徴とは違った切り口ですが、気を遣いすぎて疲弊するタイプの人も、人間関係の悩みを抱えがちです。日本人には比較的多いタイプかもしれません。
頼まれると断れない、舐められる、何を考えているのかわからない奴扱いされる…… などなど、うまくいかない理由はさまざまですが、このタイプは人間関係でとにかく大きなストレスを感じてしまいます。
耐えきれなくなって会社を辞める! なんて決断をくだすのも、このタイプに多そうですね。
真面目なことは決して悪いことではなく、むしろ美点なのですが、行き過ぎると人間関係がうまくいかない原因になることも。
真面目は見方を変えると、頑固で融通が利かない、空気が読めない、面白みがないといったデメリットに捉えられることもあります。
周囲の環境によっては、こうした真面目さのマイナス面が大きくクローズアップされてしまい、悪目立ちする、周りに溶け込めず浮いてしまうなどの事態を引き起こします。
自己中心的だったり否定ばかりする人、もしくは周囲が引くほど真面目すぎる人は、一度想像力をフルに働かせてみることをおすすめします。
自分が相手だったらどう感じるか? と考えてみるのです。
この時、できるだけ俯瞰して客観的に想像するのがコツです。人間はどうしても自分に都合のいい答えを出してしまいがちなので、可能なら友人など第三者からのアドバイスをもらえるとベストですね。
自身の発言で周囲を凍りつかせてしまう自覚のある人は、ぜひ「言葉を飲み込む」癖をつけてみてください。
筆者は「言葉を飲み込んで胃もたれを起こした人はいない」という言葉が好きで(誰がどこで言ったかは失念しましたが)、折に触れて思い返しています。
我慢しすぎてストレスを溜め込むのは良くないですが、思ったことをすぐに言い過ぎて周りにストレスを与えるのも同じくらい良くないものです。
例えばイラッとすることがあってもすぐ文句や否定の言葉を口にするのではなく、「なぜこの人はこんなふうに言うんだろう?」と想像力を働かせてみましょう。
一方で、他人に気を遣いすぎて消耗する人は、逆にもっとワガママになりましょう。自分の気持ちを押し殺すのではなく、素直にオープンにしていくことで、かえって周囲との関係が良くなることもあります。
「何を考えているのかわからない奴」扱いだったのが「あなたってそういう考えを持っていたんだ」と見直されたり、ちゃんと軸を持った人なのだと一目置かれる存在になったり。
何より、自分自身の気持ちが楽になるはずです。ストレスも減って、人間関係も円滑になるなんて、願ったり叶ったりですよね!
そもそもですが、それぞれ個性を持つ人間同士ですから、万人とうまくいくはずがありません。ある意味でそう諦めておくことで、少し気持ちが楽になれると思います。
会社や学校などコミュニティ内にあまり相性のよくない人がいても、一切関わりを持たないのは難しいでしょう。でも、必要以上に仲良くしようとする必要もないです。
自分と合わない人とは、最低限のつながりだけを保てばOK。無理に仲良くしようとしない。そう考えておきましょう。
人間関係がうまくいかない…… とお悩みの人に向けて、特徴と改善ののコツをご紹介しました。
周りのコミュ力高めの人を観察してみて、真似できそうなところは取り入れてみるのもひとつの手ですよ。気になったものがあれば、ぜひ実践してみてくださいね。
Written by 七尾なお