共働き夫婦の家事分担事情!夫も妻も不満をためないコツとは

共働き家庭が珍しくない昨今においても、家事の分担について、夫婦どちらか、もしくは双方が不満を持っているというのはよくあることです。家事は毎日のことなので、小さな不満が積もり積もって大きな問題に発展することも……。

そんなことにならないよう、夫・妻のどちらにも不満がたまらない家事分担のコツを紹介します。

夫婦の家事分担における夫と妻の不満

夫婦の家事分担における夫と妻の不満

一般的には、共働きであっても夫より妻の方が担当する家事量が多い家庭が多いでしょう。そうなると当然妻の方には不満が募りますが、実は夫の方にも言い分がある場合も。

それぞれどのような不満を抱えているのでしょうか。

妻の言い分、不満

妻の言い分、不満で多いのが以下のものです。

・自分の担当する家事量が多い
・言わないとやってくれない
・夫が「やっているつもり」になっているが足りない
・やり方が下手で結局やり直さなければいけない

夫の言い分、不満

一方、夫にもさまざまな言い分や不満があります。

・せっかく家事をやってもダメ出しされる
・何をしたらいいかわからない
・感謝してもらえない

など。

これらは一例ですが、いずれにしても不満をなくすためには夫婦間のコミュニケーションをしっかり取ることが重要になります。

不満をためない上手な家事分担のコツ

では、夫も妻も不満をためない、上手な家事分担のコツを紹介します。

すべての家事を可視化する

すべての家事を可視化する

まずはすべての家事を可視化する作業から始めましょう。

家事には『見えない家事』と呼ばれるものがたくさんあります。

ゴミ出しを例に挙げると、「すでにまとめられたゴミ袋を集積所に持っていく」のは『見える家事』です。夫が「ゴミ出しをしている」と言った場合、ここだけを指しているケースが多いですね。

しかし実際そこに至るまでには、「家中のゴミ箱からゴミを集める」「ゴミの分別をする」などの『見えない家事』が含まれており、ここは妻が担当している場合も少なくありません。

そうなると、夫は「家事をちゃんとやっている」と思うし、妻は「自分ばかり家事負担が大きい」と感じるようになります。

これを防ぐためにはすべての家事を可視化し、そこから分担作業を始めることが大切なのです。

得意・不得意で振り分ける

家事とひと口に言っても、料理・洗濯・掃除など様々な種類があります。また人によって得意・不得意がありますから、その人に合った分担を考えるとよいでしょう。

例えば、料理が好きで得意な妻が献立を考え調理を担当する。代わりに、洗い物は夫が担当する。

また、日々の掃除機がけは妻が担当するが、換気扇や水回りなど定期的にがっつり掃除しなければいけないものは夫が担当する、など。これらはおそらく多くの家庭で採用されている分担方法でしょう。

ただし、夫婦でうまい具合に得意分野が振り分けられれば良いですが、問題なのは両方不得意な分野があった時。

そんな場合は家事代行サービスや便利家電を利用するなど、なるべくストレスを軽減できるやり方を検討しましょう。「どちらかが我慢してやれば良い」と安易に考えると、不満を溜め込む原因になります。

任せる勇気

夫の不満で多いのが、「せっかくやっても妻にダメ出しをされてやる気をなくした」というもの。

妻側としては、夫のしてくれた家事が不十分なので結局やり直しをしなければならず、二度手間になる! という不満があるのですが、ここはある程度ぐっと堪えることも必要です。

なぜダメ出しをするかの理由にもよりますが、例えば「洗濯物を生乾きの状態で取り込んだ」のであれば、これは放置してはまずいのでやんわりとアドバイスをします。

しかし間違っても「これじゃダメに決まってるでしょ!」と頭ごなしに叱りつけてはNG! 夫がやる気をなくしてしまいます。

一方、やり方が自分とは多少違っていたが、結果的には妥協できる場合はそれを受け入れることも大切です。例えば、洗濯物の干し方が自分のルールとは違う、など。しっかり乾いていればOKと割り切る勇気が求められます。

ある程度相手に任せることで、夫は「頼られている」と感じてもっとやる気を出してくれるようになります。家事に面白みを感じれば、妻より効率の良いやり方を編み出してくれるようになるかもしれません。

できる方がやるという意識をお互いに持つ

できる方がやるという意識をお互いに持つ

あらかじめしっかりと家事分担しておくのも大事ですが、その一方で「そうは言ってもできる方がやる」という意識も重要です。

例えば、「料理は妻の担当」と決まっていたとしても、妻が仕事や体調などの都合で予定通りにできないことだってあります。一方夫は定時に退社して家でのんびり。「だって料理はそっちが担当でしょ」なんて言われたら正直ムッとしてしまいすよね。

家事は文字通り「家のこと」。誰が何を担当するか決めたとしても、結局は自分ごとだという意識は常に持っていたいところです。

まとめ

共働き夫婦でも、働く時間の長さや時間帯、当然収入も違うでしょう。

それらを考慮して「何をどれだけどちらが担当するか」は、夫婦ごとに答えが違ってくるので、しっかりコミュニケーションを取りつつ決めていくのが大切です。

やってみて違和感があれば都度見直しをしたり、家事負担を軽くできそうな便利家電やサービスは積極的に活用したりといった柔軟性も大事です。とにかく、「我慢をして不満を溜め込まないこと」こそが、家事分担をうまくやっていく秘訣なのです。

また、家事をやってもらったら感謝の言葉を伝えることもお忘れなく。こうしたコミュニケーションを密にとっていける夫婦ならば、きっと家事分担もうまくいくはずですよ!

Written by 七尾なお

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