猫っ毛のため希望のヘアスタイルにならない、セットが上手くいかない、など髪の悩みを抱える女性は多くいるでしょう。
今回は「猫っ毛だからこそ似合う髪型とそのポイント」についての詳細情報のご紹介をはじめ、猫っ毛さんのヘアケアのポイントも4つご紹介します。
猫っ毛さんの髪質の特徴は、まず髪の毛1本1本が細くて柔らかく、 髪にハリや艶が出にくくなるということがあげられます。
そのため、髪の全体的なボリュームが少ないことが大きな悩みの種となります。
そのような髪質をベースに持つため、雨の日などの湿気の多い時には余計に髪が寝てしまう傾向にあるので、セットが難しくなってしまいます。
ちゃんとセットして外出しなければならない日でも、理想通りにいかなくて悲しい思いをすることが多いのではないでしょうか。
さて、ここからは猫っ毛さんでも簡単にヘアケアできる方法をご紹介します。
先述では猫っ毛のマイナスポイントばかりをお伝えしましたが、そんな猫っ毛でも簡単にその悩みを解消できる方法があります。
それはまず、基本のヘアケアをしっかりしておくことと、そのケアを継続することで髪質を徐々に変えていくということです。
猫っ毛さんの場合は皮脂分がそれほど髪に付着することはなく、またヘアケアにしても、ゴシゴシと何度もシャンプー・リンスをしなければならない等の必要もありません。
そのため洗浄力の強いシャンプーではなく、優しく洗い上げ保湿もできるシャンプーを選んだほうが良いでしょう。
洗浄する場合は髪が絡まったりしないよう、優しくソフトな感じで洗ってあげるだけでOKです。
先述の「洗浄力とその方法」を参考に踏まえた上で、「ケラチン」が配合されたシャンプーやトリートメントを使用すると良いでしょう。
このケラチンというのはタンパク質の一つで、髪の主成分を担うものとなります。
つまり、毎回の髪の洗浄時にケラチン配合のシャンプー・トリートメントを使用することで、髪の成分を整えながら補強でき、さらにぺたんとなりやすい髪にコシを与える形でボリューム感を引き出せます。
最近のトリートメントには多く配合されていますね。
髪を保湿しておく事も、猫っ毛さんにとっては非常に大切です。
猫っ毛の髪は細くて柔らかいため、外部刺激に傷みやすいという特徴があります。
特に静電気からの刺激を極力抑えるためにも保湿しましょう。
お風呂上がりのケアで取り入れるとなお良いでしょう。
さてここからは、猫っ毛さんにこそ似合う髪型を8つのスタイルからご紹介していきます。
猫っ毛さんでも柔らかい印象・優しい印象を与えることができ、とてもお洒落なスタイリングになります。
男性・女性を問わず、猫っ毛でも魅力的に見せるためのアレンジを取り入れ工夫することで、お洒落感をさらに引き出しやすく、またその髪型に合わせた小物・ファッションを取りそろえることで個性も発揮できます。
まずはこの「ふわっとかきあげヘア」ですが、これは猫っ毛さんでもトップから髪全体のボリューム感をかなり引き出せるスタイリングになります。
さらに髪の柔らかさがエアリー感を出し、全体的な印象をマイルドにしてくれます。
大人っぽさ・お洒落感をより引き立たせてくれるでしょう。
髪の根本をかき上げるように手櫛でほぐしておき、軽くスプレーで固定させスタイリングします。
このときドライヤーは少し離して当て、当て過ぎないようにしましょう。
最近特に人気の高い「シースルーバング」ですが、この髪型は韓国からやってきた新しいスタイリングの1つで、石原さとみさんや綾瀬はるかさんなども、いろいろな場面で披露しています。
この場合は前髪をおでこ全面にかけておろしておき、髪の間に隙間を作る感じに仕上げます。
左右に流す感じに動きをつけても印象はよく、さらにトップからサイドにかけてはボリューム感を引き出しておきます。
次はストレートヘアの場合になりますが、毛先を遊ばせることをなるべく意識しましょう。
そしてできるだけこの場合も根元からふんわり感を出し、ストレートヘアに無造作の動きを付けましょう。
この場合のスタイリング剤はスプレー系のスタイリング剤を使用するのが良いでしょう。
猫っ毛さんはの気になる髪全体のボリュームをカバーするように、トップにはボリュームをもたせるようクシュッと持ち上げて内側から軽くスプレーをかけ固定させます。
次に「レイヤーショート」ですが、これは猫っ毛さんには特に勧められる髪型の1つです。
基本的にレイヤーを入れる場合はショートヘアが多く見られますが、ショートヘアの場合はボリューム感を引き出すのにちょうど良く、髪の根本から引き上げるのも簡単です。
さらにスタイリング剤をそれほど使用しなくても髪のボリューム感を出せるので、柔らかい髪質をキープした上で可愛らしさも出せる、一石二鳥のスタイルになるでしょう。
「ゆるふわパーマ」の特徴は、毛先におりてくるにつれウェーブが大きくなるスタイルです。
その全体的な髪の動きによって見た目のボリューム感を引き出す形になります。
ミディアムからロングのヘアスタイルに多く見られますが、スタイリング方法も簡単です。
ただ、髪の繊維が細く繊細な猫っ毛さんなので、パーマをかける時には美容師さんとよく話し合うようにしましょう。
髪質によってはパーマがうまくかかりにくかったり、傷んでしまったりすることがあります。
次は「ひし形レイヤー」ですが、これは髪全体の印象がひし形になる形のイメージで、主にミディアムからロングヘアのスタイルにピッタリ合う髪型になるでしょう。
肩までおろす両サイドの髪をきちんと取っておき、トップからバックにかけては多少かき上げます。
この場合もあらかじめ緩くパーマを当ててもOKで、さらにスタイリング剤をミスト系・ケープなどで仕上げておくと、長持ちし髪も傷みにくくなります。
「毛先パーマ」は文字どおりに毛先にだけパーマを当てておき、残りのトップやサイドの上の方はそのままストレートの感じに仕上げておきます。
この際に大切なのは、そのパーマがかかっていない残りの部分のボリューム感を十分引き出しておくことです。
毛先のパーマの部分は何もしなくてもボリューム感を引き出せますが、当たっていない部分は手櫛でかき上げておき、ふんわり感を出したままスタイリングする必要があります。
次に「くせ毛風パーマ」ですが、この場合も基本的には先述の無造作ヘア・毛先パーマと同じようなイメージになります。
あまりカチッとセッティングせずとも無造作なくしゃっとしたスタイルになります。
この場合もあらかじめ髪全体をかき上げてボリューム感を引き出しておき、パーマの部分を襟足に持ってくる感じで、あくまで全体的にふわっとしたイメージに仕上げましょう。
さてここからは、猫っ毛さんに特におすすめなヘアケアのポイントをさらに突っ込んで4つ、具体的かつ詳細に見ていきましょう。
シャンプー・トリートメントや保湿剤の必要性をお伝えしましたが、ここではプラスαのケアをご紹介していきます。
猫っ毛さんの髪型をまとめる場合には、あまり髪を重くしてしまうスタイリング剤やケア方法は避け、常にふんわりとしたボリューム感を引き出す事が大切です。
まず猫っ毛さんの場合は、テクスチャがあまり重すぎるケア方法・スタイル方法は避けましょう。
テクスチャというのは「髪の肌触りでもわかる表面的な光沢やツヤ」などを指しますが、テクスチャが重いというのは油分が髪に付着し過ぎている状態を指します。
つまり、ワックスやジェルなどの油成分を多く含むスタイリング剤を使用する事でこの状態になりやすくなります。
猫っ毛の場合はテクスチャが重いとすぐにぺたんとなってしまいます。
その上、頭皮に油分が過剰についてしまい、油でべとべとになりやすくなります。
次に使うべきスタイリング剤ですが、繊維配合のハードタイプがおすすめ。
しかしつける量を間違ってしまうと逆効果になってしまいます。
猫っ毛の方は少量を動きを付けたい部分にピンポイントで使うことがポイントです。
ワックスで形を付けた後は、ハードスプレーで固定するとなおよいでしょう。
オイルタイプの物やミルクタイプの物など、洗い流さないタイプのトリートメントは現在でも非常に多く市販されています。
トリートメントは基本的に洗い流さないことによって髪にじっくり浸透し、その後の髪を外部刺激から保護する役目を果たしてくれます。
そのため、すぐにコーテイングがとれてしまうようなトリートメントでは効果が薄く、むしろ髪を余計に痛めてしまう原因になることもあるので注意しておきましょう。
ドライヤーで乾かす際にも猫っ毛さんは丁寧に乾かさなければなりません。
適当に全部が乾いていない状態であれば、それだけでスタイリングは難しくなります。
またボリュームがほしい猫っ毛さんの場合は特に根本からしっかりと乾かすのはもちろんですが、乾かす際にも髪をかきあげながらふんわり乾かすようにしましょう。
この乾かすという工程を丁寧にするだけで、その後のスタイリングやヘアのキープが格段にしやすくなります。
さてここでは、猫っ毛さんの場合におすすめできるヘアアレンジを、5つのスタイリングからご紹介していきます。
猫っ毛さんでも固い髪の毛の人の場合でも、基本的にはスタイリング方法は変わりません。
髪にさらにボリュームをもたせる髪型を覚えておくと、それだけで常に髪質を守りながら短時間でセットでき、ヘアアレンジが決まらないといった悩みも解消されることでしょう。
まず「ゆるふわポニーテール」ですが、この場合も髪全体のボリューム感を先に引き出しておくようにします。
その上でポニーテールを好みの位置に作り、その毛束の部位を少し引き出しながらラフな感じにまとめます。
最後はスプレーのスタイリング剤で固める感じに仕上げましょう。
この場合でもハードタイプのスタイリング剤を使用するのがのぞましいです。
トップのボリュームを長時間キープできるため、スタイルの崩れやすい猫っ毛さんでも取り入れやすいスタイルです。
少しルーズな感じのハーフアップになりますが、この場合も髪全体をかき上げてボリューム感を引き出しておき、残りの毛をあらかじめパーマやコテでゆるく巻いておくとさらにボリュームが出るでしょう。
スタイリング剤もハードタイプを使用し、アップした部分をきっちり固めておくことで、崩れにくいスタイルになります。
「ゆるふわアップ」にする時は、無造作に髪を手ぐしでまとめてひとつ結びをする要領で、大き目のお団子を作っておきます。
そしてお団子部分やトップの髪をランダムに引き出し、フワフワの印象に。
お団子ヘアにはヘアアクセサリーなどを使ったアレンジでさらに可愛らしいスタイルに変身することもできます。
ゆるふわを少し引き締まらせた「タイトなお団子」にしたり、お団子具合でいろいろなアレンジができます。
全体的にゆるふわな印象を保ちながらも、引き締まった感じを出すこともできます。
この髪型はまず後れ毛を分けとります。そして前髪の横と、もみあげの2箇所を出しましょう。
そしてポニーテールをつくる要領で結び、毛束を最後まで抜かずに、輪っかの状態でまとめます。
ゴム部分に髪を巻きつけたら最後はアメピンで固定し、少しお団子部分を崩します。
髪を引き出すごとに、少しずつ低めの位置に毛束が来るように調節しましょう。
そして耳上部分の髪も少し崩しながら、全体のバランスをとってスタイリングの完成です。
こちらも全体的にスプレーをかけることで、長時間キープできるようになります。
「編みおろし」はその名のとおり、後ろで髪をひとつに編み込んでおろす髪型です。
イメージ的には、後ろ方向にフィッシュボーンの髪型を背中へおろし、髪全体のボリューム感をさらに引き立てる髪型を指します。
ピンと張った編み込み部分の髪を少したるます感じになるでしょう。
髪がロングの場合は先にコテで巻いておくと、ふわっとした感じがさらにでやすくなります。
ウェーブがあることで、髪全体がまとまりやすく、編み込み部分も作りやすくなります。
いかがでしたか、今回は「猫っ毛さんに似合う髪型おすすめ8つ! ヘアケアのポイント4つも紹介」と題して、「猫っ毛だからこそ似合う髪型とそのポイント」についての詳細情報をはじめ、その際のヘアケアのポイントについてご紹介しました。
猫っ毛さんの場合はまずボリューム感を引き出す事が大切で、そのためのスタイリング方法を把握するようにしましょう。
髪質を痛める事なく、悩みを改善していけるように、日頃からお手入れをしてみましょう。
Written by KOIGAKU