私は彼氏がいるのですが、ここ最近彼が忙しいみたいで、メールを送っても連絡が返ってこないし、電話も繋がらないし、寂しさと不安で、男友達と浮気しちゃいました。
でも、その後、彼にすごく悪い事をしてしまったと後悔しました。
その日は涙が止まりませんでした。私は今後彼とどう接して付き合っていけばいいでしょうか?
正直に浮気した事を打ち明けた方がいいですか?
(19歳/女性/大学生/愛知県)
ご質問誠に有難う御座います。
昔、家族でトランプをしていた時に私がイカサマをしたことが御座います。
幸か不幸か、そのイカサマは兄弟にも母にもバレませんでした。
しかし、唯一。父の目だけは誤魔化せませんでした。
父はゲームを中断すると、私を父の部屋へと連れて行きました。そこで父は私のイカサマを指摘し、厳しく叱りました。
当時の私はまだ小学生です。父の言葉が終わると、自分の部屋へと逃げようとしました。
その時に父に言われた言葉が御座います。
「お前にはこのゲームをやめる権利はない。俺たちはまだお前とトランプをすることを望んでいる。罪を償うならば、イカサマ師という汚名を着たままゲームを続け、この時間を楽しい時間のまま終わらせろ。イカサマ師にトランプを楽しんでいる家族の幸せをぶち壊す権利があると思うな」
そこからのトランプは地獄でした。
父以外は私がイカサマをしたことに気がついていないとは言え、私は気が気ではありません。
「イカサマで父に怒られました」と言えればどれだけ楽だったでしょうか?
もしもご質問者様が幸せになりたいのであれば、その事実を告白すべきでしょう。
彼は怒るかも知れませんし、許してくれるかも知れません。
しかしいずれにしても、ご質問者様は罪を告白することで気が楽になることでしょう。
もしくはそのことを理由に彼氏様と別れてしまうのも良いかも知れません。
「私は浮気をした罪深き人間です。あなたと付き合う資格なんてないんです」と言って、別れてしまえば良いのです。
その選択を私は否定いたしません。
ご質問者様の幸せのためには、それが最善の選択であると確信しておりますし、正直に告白することこそが誠実な対応であるという考え方もあるでしょう。
ですが、今回のように明らかにご質問者様に非がある場合、私はご質問者様の幸せよりも彼氏様の幸せを優先して考えさせて頂きます。
そして、彼氏様の幸せのために最善の選択とは何かと考えると、それは必ずしも罪の告白ではないと私は考えます。
死ぬまでその秘密を隠し続け、昨日と変わらぬ平穏な日々を彼に過ごしてもらう。
どこかで彼に振られてしまうこともあるかも知れません。
全く別の理由で、ご質問者様が彼氏様に別れを告げることがあるかも知れません。
死ぬまで一緒に暮らすことになるかも知れません。
しかし、どの道を辿ろうと死ぬまで浮気のことを彼に口にしない。そうすることで彼は昨日と変わらない平穏な毎日を過ごすことが出来るのです。
それは正直に告白するよりも何倍も苦しい道でしょう。
ですが、こういった誠実さもあることをご理解いただければ幸いです。
おそらく、この私の理屈を見た方の多くは「隠されているのは不快だから知りたい」と仰ることでしょう。
それは当然のことで御座います。人間は誰しも隠し事などされたくありません。彼もご質問者様も私もそれは同じこと。
人間は「真実を知りたがる生き物」なのでしょう。
しかし、「真実を知りたい」と願うのは「真実がある」と疑った方なのです。
もしも彼が「彼女は何かを隠している」とすら思わなければ、彼は「真実を知りたい」と思うことすら御座いません。
ただただ何も不安に感じない平穏な日々を過ごせるのです。そしておそらく彼は今そんな平穏な幸せを享受していることでしょう。
真実を口にしてその平穏をぶち壊すことが誠実な対応であるかと言えば、果たしてどうでしょうか?
知ったら確実に不幸になる事実など、そんな事実があるのかも知れないという疑惑を抱かせることすらしないほうが良いのです。
今回ご質問者様は浮気をされましたが、おそらくそれは彼との関係が冷え切っていたからでしょう。
彼との関係の終焉を察し、本能的に次の彼氏を探した行為とも言えます。
ですのでご質問者様の浮気の有無に関わらず、残念ながらお二人の関係の崩壊は秒読みだったことでしょう。
それならば、別れるという選択を取ることに私は異論はありません。
ですが仮に別れるとして、その際に浮気の事実を告げるべきではないでしょう。
何も告げなければただの「別れ」なのです。それにわざわざ浮気という一言を加えて「浮気別れ」というより酷い悲劇にする必要は御座いません。
そんなことを告げても、いたずらに彼氏様を傷つけるだけなのです。
それならば仮に別れるにしても、その事実を決して口にせず立ち去るべきでしょう。
私は今回、ご質問者様を救うつもりは御座いません。
ただただ彼氏様の幸せのために、ご質問者様に苦しめと言っているのです。
「正直に告白する」なんていう楽な道を、罪を犯した人間に私は提示いたしません。
Written by ラブホスタッフ 上野