「明日からダイエットする」「部屋の掃除は毎日する」と目標を決めても、「次からでいいか……」と自分を甘やかしてしまいます。
毎回頑張ろうと思うのに、一向に目標達成できません。
意志が弱すぎて嫌になります。
どうしたら直りますか?
(21歳/女性/大学生)
ご質問誠に有難うございます。
目標に向かって努力ができる人間は基本的に2パターンしか御座いません。
1つ目はただ楽しいから真っ直ぐに突き進んでいる人。
客観的には努力家に見えますが、実は努力家でも何でもなく楽しいからやっているだけのタイプで御座います。
このタイプはアーティストやスポーツ選手に多く、本人は努力をあまり苦にしていません。あくまでも楽しいからやっているだけなのです。
例えばご質問者様は食事をするために努力をしたことはないのではないでしょうか?
世の中にはたくさん食べたくても食べることが出来ない方がいらっしゃいます。こういった方々は栄養を取るために「努力をして」食事をしているのですが、ご質問者様はそういった努力をしたことがないことでしょう。
この二人を「食べることが出来ない側」の視点から見れば「ご質問者様は食べる努力を私の何倍もしている人」に見えてしまいます。
現代においては「食べられない側」の方が「あの人は好きで食べているだけ」ということを知っているので、努力をしている人とは思われませんが、もしも「食べられない側」の方が「あの人も自分と同じように食べるのが苦手な人のはず」と勘違いをしていれば、ご質問者様は「とんでもない努力家」であるように見えてしまうのです。
この逆も同じでしょう。
ご質問者様から見れば「努力をして食べないようにしているように見える方」の中の一部には「そもそも食べることがあまり好きではない方」が含まれているのです。
「食べるのが嫌い」とまではいかなくとも、ご質問者様ほど食に対しての関心が高くない。だからこそ彼らはダイエットが続くのです。
おそらくご質問者様は食に対しての関心が普通の方よりも高いのでしょう。
すると「ダイエット」は基本的に楽しくありませんので、こちらの方法で努力をしないのは難しいかも知れません。
残念では御座いますが、生まれつき食に対しての関心が低い人間を妬んで次の方法に挑戦しましょう。
人間の意志と感情は一過性のもので御座います。
ご質問者様も「ダイエットをしよう!」と思うことはできるものの、その感情は残念ながら続きません。
人の感情や意思は残念ながら一過性のものなので御座います。
しかし、逆に言えば一過性でよければ強い意志を持つことが出来るとも言えるでしょう。
それならば答えは簡単で御座います。
その一瞬で勝負を決めてしまえば良いのです。
例えばRから始まる最近話題のダイエットサービスに入るという方法も良いかも知れません。
あのサービスの本質は栄養管理や効果的な運動ではなく、痩せるまで監視し続けるということであると私は考えています。ようするにご質問者様がサボろうとしても、それを見張って滅茶苦茶怒ってくる人がいるので、ご質問者様はサボることが出来なくなるのです。
これはご質問者様の意思が全く重要では御座いません。
意思が弱い人間を力づくで行動させるのがあのサービスの本質なのです。もちろん私はあのサービスを推奨するつもりも否定するつもりも御座いません。あくまでも話の説明のために使用させて頂いただけで御座います。
重要なのは楽を楽にさせないこと。
例えばご質問者様にとって「お菓子を食べる」ということで得られる快楽が100だとしましょう。
その100に抗える人間はおりません。
しかし、もしもそのお菓子を食べるためには2km離れたコンビニに行かなくてはならないとしたらどうでしょうか?
2km走ることで発生する苦しみが100を超えていれば、ご質問者様は絶対にお菓子を食べません。これは意思の問題ではなく損得の問題です。
楽に楽が出来てしまったら、人間は必ず楽な方へと流れてしまいます。
ですので「ダイエットしよう!」と思った一瞬の意思が継続している間に、出来る限り多くの枷をかけることが重要なのです。
「楽が出来ない仕組みづくり」をしましょう。
例えば小さなことですが、テレビのリモコンを捨ててしまうのも良いでしょう。
テレビを見たいと思うたびにテレビまで歩き、電源を付ける羽目になります。微妙では御座いますがダイエットになるでしょう。
サイズが少し小さめの服以外全て捨ててしまうのも良いでしょう。
痩せないと服を買い直さなくてはなりません。ただ「よし! 痩せよう!」と思うよりは効果的でございます。
人に宣言するのも良い方法です。私はよく友人に「今月末までに〇〇が出来なければ、何でも欲しいものを買ってあげる。ただし3万円まで」という謎のLINEを送りつけます。ご質問者様であれば「ダイエットしよう!」と思った時にこのようなLINE(ライン)を誰か身近な人に送ると良いでしょう。
私は3万円にすることが多いですが、これが500円であれば私は絶対に頑張りません。金額が自分にとって痛いものでなければ「まあ、払えばいっか」となってしまうのです。
「努力する苦痛」と「お金が失われる苦痛」を天秤にかけて「しゃーない、やるか」と思える金額でなければならないのです。
この方法の良いところはたったの3万円でライザップ的な人間を雇うことが出来るということでしょう。彼らは嫌がらせのように「ちゃんとやってる?」「サボっただろ?」「あと3日」「買ってもらうのはアップルウォッチにしたから。失敗しろ」というようなLINEを送ってきます。自分を追い込むためにこんなに都合の良い方法はありません。
意志で努力を継続させることは不可能です。残念ながら人間はそんなに便利に作られてはいません。
ですので重要なのは短い意志を使って「継続せざるを得ない環境を作る」ということなのです。
ご質問者様のダイエットの成功を心よりお祈り申し上げます。
そうそう、そう言えば最近のアップルウォッチにはダイエットに適した機能が色々とあるらしいので買ってみると良いかもしれません。
アップルウォッチを友人のTのせいでために購入する際に店員さんがそんなことを言っていました。
Written by ラブホスタッフ 上野