「感情のままの素直な態度を取ったら嫌われるんじゃないか」
「こんなことを言ったら、相手に引かれるんじゃないか」
こういったことばかりを考えていては感情の抑圧に繋がり、自分の気持ちを解放することはできません。そんな状態は苦しいですし、ストレスが溜まりますよね?
今回は、どうしていけば自分の感情を上手く解放することができるのかを考えていきます。
本来ならば人間には、「喜怒哀楽」というものがあります。喜んだり、怒ったりなどという感情の動きのことです。
この感情の動きが弱く、喜ばしいことがあってもあまり喜べなかったり、悲しいことがあっても涙を流すことができない人がいます。これは、感情の抑圧をしているからです。
幼いころに大人から、「そんなにはしゃいだりするもんじゃない」とか「泣いたりしたらみっともないでしょう」などと言われすぎて、感情を素直に表現することに抵抗がある人も多くいるのです。
しかしメンタル的には、そういった感情の抑圧をすることは、健全だとはいえません。感情の解放をすることが下手な人は、うつ病などの心の病にもかかりやすくなってしまいます。
感情を解放して楽しい気持ちや悲しい気持ちを素直に表すことは、決して恥ずかしいことではありません。
まずは家族や友人などの心を許せる人の前で、自分の感情を言葉や態度に表してみましょう。それだけで引かれてしまうなんてことは、あり得ないはずですよ。
自分の感情を解放することが苦手な人は、特にネガティブな感情を押し殺そうとしてしまいがちです。
「人前で泣くなんて恥ずかしい」
「怒ったり文句を言ったりしたら、みんなに嫌われてしまうかも」
本当はとても悲しいのに涙を流すことができなかったり、腹が立っているのに黙り込んだりしてはいませんか? しかし、これではストレスが溜まる一方です。
感情の解放をするのが上手い人が嫌われているかというと、決してそうではありません。
例えば、人前であなたのコンプレックスに思っている部分をからかわれたとしましょう。感情の解放が下手な人は、本当はとても嫌な気持ちなのに、笑ってスルーしてしまうかもしれません。
そういう時は「そのことは言われたくありません」という気持ちを、素直に言葉に出して相手に伝えてしまうことをおすすめします。
言われたくないことは言われたくない、不愉快なことは不愉快だと、声に出して主張してみましょう。感情の解放とは、自分や自分の気持ちを大切にすることなのですよ。
感情の解放ができるようになる為には、まず第一に自分で自分のことを認め、愛してあげなくてはなりません。
「私は好かれるに値する人間なのだ」という風に、自分に自信を持つようにするのです。すると、「こんなことを言ったら嫌われるんじゃないか……」という、ネガティブな感情は少なくなります。
自分はルックスも良くないし、仕事もトロいし面白味のない人間だから、自分に自信を持つことなんて不可能だと考えてはいませんか?
しかし、周りのみんなだってそうです。みんな、たいしたことはありません。それでも他の人たちは堂々としてはいませんか?
小さなことからでいいのです。
「ダイエットを頑張ったら、2キロ痩せた! 」
「今日は仕事で苦手な上司に褒められることができた」
「寝る前にやると決めていた筋トレを、めんどくさかったけどちゃんとすることができた」
こういった小さな「成功体験」を積み重ねていきましょう。続けているうちに、だんだんと自分のことが好きになってくることに気付けるはずです。
そうなったらしめたもの。自分自身に自信さえ持っていれば、感情を解放したくらいのことで周りの人に嫌われるかも……なんてネガティブな感情は生まれてこなくなりますよ。
Written by 百花繚乱