スリーサイズとはどこのことかご存じでしょうか。海外では呼び方や単位が違うことや、日本の平均値や黄金比についても解説していきます。
そして正しい測り方やコツを押さえたうえで自分の現状を知り、理想の体型を維持するためにできることを紹介していきます。
スリーサイズとは具体的にどの部分を指すのでしょうか。女性のバスト、ウエスト、ヒップの3部分のことを指し、アルファベットの頭文字を取って、B、W、Hと表記します。男性だと、チェスト、ウエスト、ヒップといい、胸の部位の呼び方が違います。
「スリーサイズ」とは和製英語で、英語ではmeasurementsといい、海外においてはスリーサイズでは通用しないので注意しましょう。
また、アメリカやイギリスでは、単位が日本のようにセンチではなく、インチとなります。1インチは2.54センチなので、アメリカなどのメーカーの下着などを買うときは、単位を確認しながら買う必要があります。
日本人女性のスリーサイズは、20代から40代の平均値でだいたい次のようになっています。
身長158センチ、体重50キロ、バスト83センチ、ウエスト65センチ、ヒップ89センチです。
個人差はありますが、身長160センチ前後でややぽっちゃりという印象です。これ以上体重が軽い場合は「シンデレラ体重」と呼ばれ、モデルやタレントのようなスラリとした痩せ型になります。
具体的にはBMI(体格指数)で18.0に相当し、WHOが定義している「低体重」に値します。そのため、あまり健康的とは言えず、この体型を理想とすることはおすすめできません。
スリーサイズには黄金比というものがあり、バスト、ウエスト、ヒップが1対0.7対1となるのがいいとされています。自分の黄金比を知りたい場合は、自分のウエストに1.43をかけて理想のバストまたはヒップを計算しましょう。
また、理想体型目安計算機というものもあり、自分の身長を入れるだけで、バスト、ウエスト、ヒップの目安が分かります。加えて、二の腕や太ももの太さ、体重など、理想の数値を瞬時に出してくれるものもあります。
たとえば、152センチの人だと、B78.28、W56.24、H80.56と出ます。
スリーサイズを測るときは、しっかりと手順を踏んで正確な数値を出しましょう。少しでも大きく、細くと思われるでしょうが、例えば下着を買うときにはそれでは自分に合ったサイズのものは買えません。ここからは、スリーサイズの測り方4ステップを解説します。
測るときの格好や用意するものもあるので、準備をしてから測りましょう。
服の上から測るとサイズが大きくなってしまうので、まずは薄着になりましょう。しかし、下着まで全部脱いでしまうと測りづらい場合があります。例えばバストは下がっている状態だとしっかり測れないので、ブラジャーを付けたまま測ってみるといいでしょう。
サイズを測るときは、体に巻けるように柔らかいメジャーを用意してください。短いと体に巻けない場合があるので、長めのものが良いでしょう。
また、目盛りがはっきり大きく書かれていると、数字を確認する際に見やすいのでおすすめです。
鏡は全身が映るものがいいでしょう。その方が自分の体のバランスも見えますし、どの部分にメジャーを当てればいいか確認しながら測ることができます。
もし大きな鏡がない場合は、体半分くらいが映るものを用意して、図る箇所に合わせて鏡の位置を移動させることも一つの手です。
鏡で確認しながら、床とメジャーが平行になるように持ちます。斜めになったりねじれたりすると正確に測れないので、背中を鏡に映したりしながら確認するといいでしょう。平行にしたまま体に当て、なるべく動かさないようにしてください。
メジャーは背中側から巻きつけ、メジャーの両端が前でクロスするように持ちましょう。重なったところが自分の数値になりますが、きつすぎても緩すぎてもいけません。少しゆとりを持って測りましょう。
どうしても見づらいときは、重なった部分を指ではさんで固定し、一度体からメジャーをはずすとしっかり確認できます。
続いては、スリーサイズを測るコツを部位ごとに3つ紹介します。部位によってどのように測るか、どこの数値が重要か変わってきます。また、注意しなければいけないポイントもあるので、押さえておきましょう。
メジャーをあてる場所は、測る部位によってそれぞれ違い、どこにあてるか決まっています。適当にこのあたりというのでは正確に測れないので注意しましょう。
バストには、トップバストとアンダーバストがあります。トップバストは左右の胸の一番高い位置に、アンダーバストは胸のふくらみの真下にあてて測りましょう。また、一般的にバストはトップのことを言いますが、トップとアンダーの差でブラジャーのカップの大きさが決まります。
ウエストは、腰の最も細い部分にメジャーをあてます。細く測りたいからと、食い込むまで巻きつけてはいけません。少しゆとりを持って測りましょう。そしてヒップはお尻の一番高い部分にメジャーをあて、こちらも締め付けすぎないように測ります。
測るときは、足を閉じ、背筋を伸ばしましょう。背中が曲がっていたり、逆に胸を張りすぎたりすると正確に測れません。
鏡に対して横向きで立つと、自分の姿勢が確認でき、メジャーのねじれもわかるのでおすすめです。
食後はおなかが膨らんでいて、本来のサイズより大きくなるので、サイズを測るのには向いていません。また、メジャーを当てた時にきつくしてしまうと、気分が悪くなることもあるのでやめましょう。
自分のスリーサイズを測った後は、自分の理想と近かったかどうか確認してみましょう。このままで大丈夫という方は、引き続きキープできるように過ごしましょう。
ちょっと理想とは違ったという方は、少しでも近づけるように努力が必要です。ここからは、主にどのようなことをするといいのか、理想のスリーサイズになるための方法を紹介していきます。
一日30分程度の散歩などで有酸素運動をしたり、エスカレーターやエレベーターではなく階段を選んだり、簡単なものでいいので運動をしましょう。
あまり激しい運動だと長く続かない場合があります。自分が続けられるようにペースややり方を考えて行いましょう。
食事は、低カロリーなどヘルシーなものを選びましょう。
また、食事をするかどうかは、時間ではなくおなかの空き具合で決めましょう。時間で決めると、「どうしても食べないといけない」と無理に食べることになりやすいので、おなかが空いたときにほどほどの量で食べることをおすすめします。
なるべく間食は控えたほうがいいですが、もし食べたいときは、スナック菓子やチョコレートではなく、ヘルシーなおやつを食べるようにしましょう。
歩くときや座るときは姿勢を意識しましょう。また、ゴムのズボンやスカートをはくとお腹が緩んでしまうので、なるべく避けた方がよいでしょう。
加えて、体型の変化にいち早く気づくために、毎日全身を鏡でチェックすることをおすすめします。
隙間時間を使い、ストレッチやエクササイズをすると効果的です。バストを上げたい方は、ネットや本などで育乳マッサージがたくさん紹介されているので、参考にしながら行うといいでしょう。
また、骨盤のゆがみなどでウエストやヒップの数値に影響が出ていることもあるので、整体や骨盤矯正に行くのもおすすめです。体が硬いと運動したときに痛みが出ることもあるので、マッサージをして体をほぐすことが大事です。
スリーサイズの測り方や、理想のスリーサイズになる方法を解説しました。
正しく測り、今の自分の現状を知ることは大切です。また、目標を決めてそれに向かって努力することも素晴らしいことです。しかし、無理しすぎるのは禁物ですので注意しましょう。
また、今回ご紹介した数値はあくまで平均なので、あまり気にせずに自分自身の良さも見つけてあげましょう。今の体型に不満のない方は、維持できるように今回挙げた方法を試してみてください。自分の体型に自信を持ち、いきいきと過ごせることを大事にしていきましょう。
Written by まぁこ