女の子の生理は、必ずしも予定通りに来るとは限りません。せっかくの温泉旅行とちょうど重なってしまったら、楽しみにしていただけにショックですよね。
このピンチ、どう乗り切れば良いのでしょうか? 上手な対処方法や注意点を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ピルを飲むと生理周期がきちんと整うので、温泉旅行の計画も立てやすくなります。直前では間に合わないので、できれば1ヶ月ぐらい前には準備を始めるようにしましょう。
ピルは婦人科や産婦人科で処方してもらえますが、その為にはまず検査を受ける必要があります。検査内容は、問診・血液検査・子宮がん検診・超音波検査など。内診を受けることもあるので、ロングスカートなどの腰回りが隠せる服装をしていくと良いでしょう。
ピルの処方にかかる料金は、クリニックによって違いますが、だいたい1ヶ月分で3,000円ぐらいのところが多いです。
また、ホルモン量の少ない低用量ピルでも、飲み始めは頭痛や吐き気などの副作用が起きやすいので、旅行中の体調不良を防ぐにも、できるだけ早めに服用を開始し、じっくり様子をみた方が良いでしょう。
温泉旅行で生理になってしまうと、お湯に浸かれなくて残念ですが、お楽しみはそれだけではありません。部屋食やバイキングでおいしい料理をいただいたり、観光したりする楽しみは残っているので、体調が許せば、ぜひ出かけてみましょう。
直前に生理が来てしまった時でも困らないようにする為には、予約の段階でお風呂のある部屋を選んでおくと安心です。「大浴場や露天風呂しか使えない」となると、体を洗えず、不潔な状態のまま過ごさなくてはならなくなることも考えられるので、万が一を考えた部屋選びをしましょう。
運悪く生理が来てしまったら、生理痛を和らげる為にも、ぬるめのお湯でしっかり体を温めることをオススメします(熱いお湯は、のぼせやふらつきの原因になるのでNG!)。
お風呂から上がったら、常温の飲み物で水分補給を行い、できるだけゆったりした気分で過ごしましょう。
巷では「タンポンをすれば温泉に入っても良い」という情報も囁かれていますが、これはオススメできません。
なぜなら、不特定多数の人が利用するお湯の中は、目に見えない雑菌だらけで、タンポンの隙間を通り抜けて侵入したものに感染し、病気を発症する可能性があるからです。生理中は、子宮の入り口が緩んで雑菌が侵入しやすくなっているので、普段よりリスクが高まるのですね。
また、タンポンには取り出す為の紐が付いているので、それを目にした人が嫌な思いをすることも考えられます。いくら経血が漏れない工夫をしているからといって、生理中の人と同じお湯に浸かるというのはなんとなく抵抗があるもの。
部屋に付いている温泉ならともかく、大浴場の利用はマナーとして遠慮した方が良いでしょう。また、タンポン利用でも生理中の入浴はお断りの施設も多いので、そのあたりを事前に確認しておくことも大切です。
ただ、部屋にお風呂がなく、特に生理中の利用に関する注意書きも見当たらないという場合は、やむを得ず、タンポンを付けて大浴場や露天風呂に入らねばならないこともあるでしょう。
その場合は、事前にビデで膣内を洗浄し、できるだけ経血を洗い流しておくと良いです。また、タンポンの紐が人目に触れないよう、目立ちにくい肌色の絆創膏で内ももに貼り付けておくなどの配慮も心がけましょう。
生理中は貧血を起こしたり、腹痛や吐き気を感じたりしやすいので、温度の高い温泉のお湯に浸かっているうちに気分が悪くなり、倒れてしまったり、動けなくなってしまったりすることもあります。
ふらついて頭を打ったり、その場で嘔吐してしまったりすると大変なので、そういう意味でも温泉に入るのはできるだけ避けた方が良いでしょう。
せっかくの温泉旅行は、できるだけ生理とかぶらない日に行きたいものですが、こればかりは自分の意思で完璧にコントロールするのは難しいです。
施設によっては生理中の利用がNGなところもあるし、タンポンをして入るのもなかなか難しいので、どうしても温泉に浸かりたい場合は、ピルの使用も考えてみましょう。
また、お風呂付きの部屋を予約しておくと、万が一の時もゆっくりお風呂に入れるので安心ですよ。
Written by まぁこ