本記事では、自制心がないことによる恋愛へのリスクや自制心が低い人の特徴6選などについて紹介しています。
自制心がないまま大人になってしまうと、仕事でも恋愛でも周りに迷惑をかける存在として認識されてしまうでしょう。自制心のなさを感じる方は参考にしてください。
「自制心」というのは一般的に「欲望・感情を適度に抑えてコントロールすること」を指し、そのあり方によって、常に自分の言動のあり方に模範を付けること・そのための精神力を維持することなどを指します。
つまり「自制心」とは、単純に我儘を押さえるだけでなくそれなりの(自分の主義のようなもの)を念頭に置き、その主義・考え方を常識に沿わせる形で真っ当にしておき、他人の迷惑にならないよう自分の行動に模範を付け加えることを指すことになります。
大好きだった相手と別れることになってしまった、この原因が自制心のなさだった、という経験を持っている方は多いのではないでしょうか。
自制心がないことによる恋愛は、恋愛依存になりやすかったり、その瞬間の気持ちだけで恋愛をすると自分が傷付いたりするリスクがあります。
基本的に、恋愛は「好き」という感情が動いてからこそ生まれるものですが、自制心がきかないと、理性を保つことができず、自分本位な理由で好きな相手に嫌な行動をとってしまう可能性もあるでしょう。
例えば、恋人と一緒に過ごしたいからと先約をキャンセルしたり、逆に恋人にも同じ行動を強いるようになったり、すべて恋愛が中心になってしまいます。
束縛も過度になり、勝手にスマホを見る行動も「恋人なのだから当然の権利だ」と認識していることもあります。恋人と連絡がとれないと落ち着いていられず、「どうしてすぐ連絡してくれなかったの」と、相手の事情も構わず怒り出してしまうこともあるでしょう。
自制心がないため、その瞬間の気持ちだけで恋愛をすると自分が傷付くこともあります。冷静ではないため、客観的な判断ができず、自制心がきかないままその場の勢いで行動してしまいます。
例えば、「よく考えれば好きではなかった」という相手と付き合ってしまい、本当に好きな相手は別の人とくっついてしまったケースや、軽い気持ちで付き合い、相手も同様に本気ではなかったため、気が付いたら連絡が取れない状況に……というケースもあるでしょう。
自制心のなさから、自分でも思いもしない突発的な行動をとってしまうため、恋愛において良い方向に進みにくいでしょう。
ここからは「自制心が低い人の特徴6選」と題して、自制心が低い人や、自制心を付けられていない人の特徴にはどんなものがあるのか、紹介します。
自制心が低い人には、継続力がない・感情のコントロールが苦手・時間を守らない・自分で決めたことがすぐ変わる・浪費する癖がある・コミュニケーションが苦手である、などの特徴があります。
自制心が低い人の特徴として言えるのが、「継続力がない」ところがあげられるでしょう。
感情を上手くコントロールできない姿勢によって「そのときしなければならない物事」に対しても、散漫な気持ちが働きます。
これによって何か特定のことをする場合に「すぐ他の物事に気持ちが向いてしまう」といった姿勢に移りやすく、その点で継続力がない・継続性に乏しいなどとなってしまいます。
「感情のコントロールが苦手」という点ですが、これも自制心が低いことによって多く見られる特徴・スタンスになるでしょう。
そもそも自制心が低い人は「あれもしたいこれもしたい」と自分を制御できないスタンスが強く残るため、感情の起伏が激しくなります。
これによって「我儘」と捉えられやすくなりますが、この点でも「自制心」と「我儘」の意味合いの微妙な相異が見て取れ、自制心が低い人の場合は「そうして感情の起伏が激しいこと・コントロールできない自分」のスタンスを正当化する姿勢も見られます。
「時間を守らない」のも自制心が低い人の特徴です。自制心が低いというのは、表現を変えれば「他人の迷惑を考えないで自分本位に行動すること」を指します。
さらにその自分のあり方を正当化して、相手に自分の行動を認めさせるという姿勢もあるため、時間を守らず自由に振る舞うというのは日常で見られます。
自分の行動を制御できないため時間にルーズでいることも平気になってしまいます。
「自分で決めたことがすぐ変わる」という姿勢も、自分で決めたことに少しでも労力や倦怠を覚えたり、またその時々での自分に都合に合わなくなったりした場合、その(決められた)行動に対する反発心が湧く形で「計画性がなくなる」という姿勢になります。
これによって周囲の人はかなり振り回されてしまうことになるため、一般社会でこの性質・特徴が出てしまうと、それだけで非常に敬遠されるきっかけとなるでしょう。
「浪費する癖がある」はいわゆる衝動買いの心理に表れやすく、また「今はお金がないから物を買ってはいけない」と自分に決めたことでも、それを守れないことによる制御(コントロール)の乏しさになります。
自制心が低いスタンスというのは、基本的に「しなければならないことができない」という常識や信念から外れてしまう言動・状態を指すもので、自分が決めたこと・社会で決められていること(常識など)に対し、一定の反発を繰り返してしまう状態を指します。
「コミュニケーションが苦手である」という点も、自制心が低い人によく見られる特徴になります。
例えば、複数で話していても自分の話ばかりしたり、周りの空気を察しなかったりするのは、単純に「他人の話を聞くことが億劫であること」、「他人の話に同調できないこと」、「興味のない話をじっと聞くことができる能力が乏しい状態」を指しています。
この点では人間関係における道徳のあり方・他人への配慮の点などが問われてきますが、自制心が低い状態では、我儘に成り代わってその特徴が出やすくなるため、常識や道徳において「しなければならないこと」が守れなくなります。
ここからは「自制心が強い人の特徴6選」と題して、先述の「自制心が低い人」の特徴とは逆の視点から紹介します。自制心が強い人というのは、自制心が乏しい人の「逆の特徴」をそのまま見ていけばよく、それがそのまま日常の姿勢に表れます。
自制心が強い人は、1つの物事に集中できる・早寝早起きをしている・自己責任マインドがある・健康維持のため運動している・計画性を考えて準備できる・相手に合わせて行動できる、などの特徴があります。
自制心が強い人の非常に大きな特徴としてあげられるのは、やはりまずこの「一つの物事に集中できる」という姿勢・特徴でしょう。
これは自制心が強い人の場合、必ず守らなければならない項目に入りやすく、さらには自分を鍛える際の要点としても認められます。
つまり継続性が高い特徴・姿勢というのは、自制心が乏しい人の姿勢に比べて「その物事を大切に見ていること」の表れともなり、そのぶんだけ自分が他にしたいこと・楽しみなどを犠牲にできる力を持ち合わせ、その心の強さによって自分の言動を決めています。
「早寝早起きをしている」というのは主に、規則正しい生活を送る上での自制心の強さとなります。例えば、昼夜逆転している場合、単純に「朝起きるのが嫌だから」や「仕事したくないから」などの我儘から出ている理由が主になっていては、自制心が強い人の特徴とは言えません。
仮に昼夜逆転していても、「自分は夜中に働かなくてはならないから」などの確固とした信念のもとでそれを取り決めている場合は、その状態がその人にとっての自制心が強いことによる生活の特徴となります。守るべき点を守ることへの自制心の強さとなります。
これはいわゆる自分のしたことに責任を持つという、社会人としては当たり前の姿勢のことを指します。「自己責任マインドがある」というのはこの場合、自分がしなければならないことをあらかじめきちんと把握しておき、それについて信念を持つことです。
1つの物事に責任を持つ上では、やはり「どうしてもしなければならないこと」が自ずと見えてくるもので、それによって自分がしなければならない行動のあり方も見えてきます。そしてその行動基準にしたがって行動を制御できるようになります。
これについても「生活面での自制心の付け方」の特徴になりますが、たとえしんどくても「健康維持のため運動する」や、何か特定の目的・目標をやり遂げるためにそれを維持するなどということは、やはり「自分本位の気持ちをきちんと排除している姿勢」になります。
この場合も、自分がしたくないことでもしっかりやり遂げることへの信念を持ち、その信念は特定の目的を達成するためのものとなるため、自分の心や行動をしっかり制御できている姿勢になります。
「計画性を考えて準備できる」というのは、ある程度我慢を強いられます。その時思い立ったことを諦め、計画のために自制する精神力が必要です。
例えば、貯蓄する目的のために、衝動買いを禁止することも計画性を考える上の準備です。無駄遣いをしないことによってその後の生活をしっかり考えられています。
自分がその時々において「買いたいものをあえて買わない」とする心の姿勢が、きちんと自分の意志によってコントロールできている状態になるでしょう。
「相手に合わせて行動できる」というのは、できるようでいて、なかなかできるものではありません。その理由は、相手の様子をうかがい、その内容を見てから行動を決めるため、非常に大きなパワーを使うことになるためです。
相手に合わせて行動するというのはまず忍耐力が必要とされ、さらに集中力をある程度でも必要とし、適切に対応するには「臨機応変に対応する機転の力」が必要になります。自分がしたい行動を脇に置いてそれを続けるとなれば、かなりの制御力が要ります。
ここからは「克服するための自制心を鍛える方法9選」と題して、どのようにすれば自制心を付けられるのか、さらに自分の心境や言動を上手くコントロールできるのかといった方法を紹介していきます。
克服するための自制心を鍛える方法には、規則正しい生活・スケジュールに沿って行動・決断する前に一度考える・小さい目標を立てて達成していく・自分への時間を大切に・他人を助ける・思い込みを捨てる・部屋を綺麗にする習慣や客観的にメモする習慣を付ける、などがあります。
規則正しい生活を送っていくと、それだけでまず心が快適になり、自制心を付けることへのスタンスができ上がります。
ただしこの場合でも、その規則正しい生活を続けるという「根気を持つこと」への努力が必要となり、その継続力によって自制心が強められていきます。
次に、スケジュール管理の重要性と、そのスケジューリングによって(自分で)決めた物事をいつでも完遂すること・達成することへの意気込みの大事・ポイントとなります。これも継続力を養うことにポイントが置かれ、その上で自立心を高める姿勢を身に付けます。
実はこの「自立心」と「自制心」というのは非常に密接に関係しているもので、自制心をしっかり身に付けられているからこそ自立できる実力が付き、さらにその自立に必要なスケジューリングを継続させることへの重要性に気付けます。
「決断する前に一度考える」というのは「いつどんな時でも、何事に対し冷静にいること」を継続する場合のポイントになります。そのことを本当にしなければならないことなのかをもう一度考え直す姿勢となり、自分の言動の制御に役立つでしょう。
冷静に考える行動がすでに自制心を表していることになり、感情の揺れ動きを上手くコントロールする上で、物事の前後をきちんと反省し、それによって自分の行動基準を正確に定めることへの訓練となります。
「小さい目標を立てて達成していく」というのは、継続力や計画性が必要になるため、その物事達成のための心境を研ぎ澄ませるかも重要になります。
自制心を身に付けるための、日常からできる練習方法となるでしょう。どんな目標でも良いので立ててみて、それを達成するために活動してみましょう。
「自分への時間を大切にする」ことも、心境の変化を上手く活用した自制心の付け方となります。例えば、何でも良いので何か新しい仕事や興味を見つけ出しておき、それに向けて真剣に取り組む姿勢を養ってみましょう。
自分への時間を大切にしていくこと、この行動の継続によって、マインドメンテナンスをしっかり養うことができ、自立心をさらに大きく高め、人間的な成長を目指せるようになります。
この点はいわゆる「ボランティア精神」を成長させることにも見られますが、「他人を助ける」という行動は基本的に「自分本位を横に置いて相手のことに配慮する」といった姿勢を全面的に引き出すことになります。
つまり、自分のことを後回しにできる実力・スキルを身に付けられることになり、その反復によってさらに人間性を成長させることもでき、自分の感情を上手くコントロールするためのきっかけを得られるでしょう。
この「部屋を綺麗にする習慣をつける」というのは、基本的に「規則正しい生活を送るための土台設計」につながります。
先述でご紹介したように、規則正しい生活を送る上では「自分がしなければならないこと」をすぐに見付けられるようになるため、たとえしたくないことでも自制心を養う形で、物事をきちんと守れるようになります。
自制心というのは、自分の気持ちを上手くコントロールすることをはじめ、たとえ嫌なことでもそれが必要ならばしなくてはならないという気持ちに変換することでもあります。嫌なこと、苦手だと思っていることなど、思い込みを捨てることこそ、自制心につながります。
思い込みを捨てることによって仕事や物事での達成感を得られ、やがて大きな喜びとなって返ってくるでしょう。
ある程度継続することが必要で時間はかかりますが、自分のことを客観的にメモする習慣を付けると、感情で左右される場面でも客観的視点を持てるようになります。
自制心が効かなくなってしまった時のことをメモしておくと、同じような失敗はしないという良い意識づけになるでしょう。メモする際に、似たような場面になった時の解決策も書いておくと、落ち着いて対処できます。
今回は自制心がないことによる恋愛へのリスクや自制心が低い人の特徴6選、克服するための自制心を鍛える方法9選などを紹介しました。
自制心を鍛えるというのは、誰にとっても難しいことです。しかし、他者と交わることによっていろいろな考え方を身に付けることもでき、それによってまた偏見や「自分だけに通用する考え方」なども改善することが可能でしょう。
これまでの性格を変えることは難しい部分もありますが、本記事を参考に自制心を鍛え仕事や恋愛に活かしましょう。
Written by ひとみしょう