ルースパウダーとはどんな化粧品? 選び方や使い方を分かりやすく解説

「ルースパウダー」がどんなものかご存じでしょうか。ファンデーションとは違い、メイク仕上げとして使うルースパウダーは使い方によってメイクを上手く仕上げたり、肌をより綺麗にみせたりできるベースメイクアイテムです。使い方や選び方を知りましょう。

ルースパウダーとは?

ルースパウダーとは?

ルースパウダーとは、粉状のきめの細かなベースメイクアイテムのことです。「お粉(おしろい)」と呼ばれる場合もあります。液体のファンデーションの上から使うことでメイクを定着させ、仕上がりを美しく見せてくれます。

ちなみにルースパウダーとは、固められていない緩んだサラサラした粉のことで、固形に固められた粉をプレストパウダーと言います。プレストパウダーとルースパウダーとは見た目がまったく違うため、見分けはすぐにつきます。

ルースパウダーとは? 4つのメリット

ルースパウダーとは? 4つのメリット

よくある固められたプレストパウダーと、緩いルースパウダーとは、使い心地も仕上がりも違いがあります。どちらでもあまり変わらないのではないかと思う方もいらっしゃるでしょうが、意外に違うので試しに使ってみることをおすすめします。

ここでは、ルースパウダーを使うことのメリットについて見ていきましょう。

1:テクニックを必要としない

ルースパウダーとは緩い粉なので、ムラになりにくく、軽くポンポンと使っていてもそれなりに仕上がるというメリットがあります。

ルースパウダーとは違い、プレストパウダーは使う時にしっかり均一に塗らないとムラがでてしまいます。綺麗にメイクを仕上げるには、テクニックが必要だと言えるでしょう。

しかし、ルースパウダーは、肌に馴染みやすくムラになりにくい点から、均一に塗るテクニックがなくても問題なく使えます。

2:ふんわりとした質感を出せる

ルースパウダーとは緩くサラサラした粉状になっており、ベースメイクとして使うとふんわりした質感に仕上がるというメリットがあります。粉が固めで、マットな質感になりやすいプレストパウダーとは仕上がりが違います。

プレストパウダーが少し固い粉でお肌をカバーしてくれるのに対し、ルースパウダーはふんわりと柔らかい仕上がりが特徴でしょう。ただカバー力については、プレストパウダーの方が優れています。

3:ナチュラルな仕上がりになる

浮いてしまいがちなリキッドファンデーションを使っても、肌に密着しやすいルースパウダーで押さえれば肌にしっかり密着して、よりナチュラルな仕上がりに見せられます。

またルースパウダーとはよく肌になじむ性質があるため、ファンデーションの崩れ防止に優れています。ルースパウダーをベースメイクとして使えば、時間が経過しても美しい状態をキープしやすくなるでしょう。

4:皮脂をおさえられる

肌のテカリやベタベタした状態をおさえたい場合も、サラサラしたルースパウダーを使うことがおすすめです。サラサラしたパウダーが皮脂をおさえ、ファンデーションのテカリやヨレがあまり気にならなくなるメリットがあるでしょう。

皮脂が気になる人は、油分や水分が多く含まれているものはおすすめできません。その点、ルースパウダーとは固められておらずサラサラしたバウダーなので、皮脂をおさえるために向いています。

ルースパウダーとは? 自分に合ったルースパウダーの選び方6選

ここからはルースパウダーを選ぶ時のポイントをまとめています。ルースパウダーを選ぶ時は、自分に似合うかどうか、パウダーに含まれている成分が肌質に合っているか、いくつか比較して選んでみるとよいでしょう。

ルースパウダーの中にもパール入りかそうでないか、保湿タイプか超微粒子タイプかといったタイプの違いがあります。またルースパウダー自体のカラーによっても、メイクの仕上がりがかなり違ってくるため選ぶ際には注意が必要です。

1:自分の肌の色と比べる

ルースパウダーを選ぶ時には、自分の肌の色と比べながら、最適なカラーを選びましょう。できればコスメカウンターや自宅の鏡の前でいくつかのカラーを使い分けて、もっとも似合うカラーを見つけるまたは見つけてもらうのがおすすめです。

単純に肌と同じくらいのカラーを選ぶというのではなく、自分の顔を引き立ててくれるカラー、目的に合ったカラーを選ぶのがポイントです。例えば、カバー力を上げたいなら少し濃いめを選ぶとよいでしょう。

2:自分の肌質に合うか確認する

また色だけではなく、自分の肌質に合うルースパウダーかどうかを確認することも大切です。

肌にのせたとき熱く感じられる、しばらくすると異物感がある、重たい印象がある、クレンジングのあと赤みが気になるなどいった場合、そのルースパウダーが肌に合っていない可能性が考えられます。

メイクの仕上がりが綺麗でも、肌に合わないルースパウダーを使い続けることはおすすめできません。肌質に合うかどうか確認しておきましょう。

3:コスメカウンターで実際に試してみる

自分にぴったりなルースパウダーを見つけるためには、コスメカウンターで実際に試してみることがおすすめです。とくに自分に似合うカラーが分かっていない場合、コスメカウンターでおすすめを聞くととても参考になります。

また乾燥肌が気になる、テカリが気になるといった肌についてお悩みがある方の場合、そのことを相談できるメリットもあります。ルースパウダーの中から、肌質に合った成分を含むアイテムを見つけやすくなるでしょう。

4:いくつかのブランドを比較する

お気に入りのブランドがあるという場合は別ですが、そうではないならいくつかのブランドからチョイスして、色々なルースパウダーを使って比較してみましょう。

ブランドによって、ルースパウダーに含まれている成分が違います。同じようなカラーでも仕上がりが違うため、実際にルースパウダーを肌にのせたときの印象も大きく変わります。とくにこだわりがないなら、いくつかのブランドのルースパウダーを比較して選んでみましょう。

5:初心者さんはカラーレスタイプのルースパウダーを選ぶ

ルースパウダーごとのカラーの違いがあまり分からない時や初心者の方の場合は、カラーレス(クリア)タイプのルースパウダーを選ぶことがおすすめです。

カラーレスタイプのルースパウダーとはルースパウダー自体の色味が薄く、ファンデーションの色味を活かしてくれます。自分に似合う色が分かっていなくても、カラーレスタイプのルースパウダーなら地肌やファンデーションのカラーとケンカしにくくなるという特徴があります。

6:カラー別の仕上がりの印象を参考にする

自分に似合うルースパウダーのカラーが分からない場合、実際にいろいろなカラーを試してみて仕上がりの印象を比較して選んでみましょう。

ルースパウダーのカラーを目の前に並べられても、それでどのような仕上がりになるのかはなかなか想像しにくいものです。また実際に使ってみると、思っていたのと違ったというケースもよくあります。

以下では一般的なフェイスパウダーのカラー別の印象について紹介しますので、参考にしつつ実際に試してみましょう。

ピンクを使用したときの印象

ピンクのルースパウダーを使った際には、顔色が良く見えたり顔が明るく見えたり、ふだんよりも可愛らしい顔立ちの印象に仕上がります。

ピンクのルースパウダーとは、くすみや顔色の悪さが気になる方、仕上がりを可愛く見せたい方におすすめのカラーです。血色の悪さやくすみで暗くなりがちなら顔色を明るくしてくれ、顔全体の印象を可愛くしてくれるのが特徴でしょう。

ホワイトを使用したときの印象

ホワイトのルースパウダーを使った場合、肌の透明感が上がってナチュラルな仕上がりの印象になります。ピンクほどではありませんが、血色を良く、顔色を明るく見せてくれる効果もあるでしょう。

肌の透明感を大切にしたい方や、部分的に使いたい方にホワイトのルースパウダーは向いています。テクニックが必要ですが、顔全体ではなく、部分的に使うことで顔をより立体的に仕上げることが可能となります。

パープル・ブルーを使用したときの印象

パープルのルースパウダーを使用した時は顔色を明るくしてくれる他、地肌の白さを引き立てて透明感やきめの細やかな印象を与えられ、ブルーならば肌の白さを印象づけられます。

パープルはまさにピンクとブルーの両方の特徴をもつカラーで、地肌のもつ白さや透明感、きめの細やかさを印象づけつつ、ピンクの印象である血色の明るさという印象も得られます。

パール・ラメ入りを使用したときの印象

パール入りのルースパウダーは肌のツヤ感を印象づけてくれるカラーで、ラメ入りにすると、とても華やかな雰囲気に仕上げられます。

パールやラメを使うとツヤ感重視になってしまうため、マットな仕上がりにはならないことに注意してください。とにかくツヤツヤした肌感を目指したいならパールが一番です。仕事後やパーティといった華やかな場に出る時はラメ入りのルースパウダーを使うとよいでしょう。

ルースパウダーの使う際のポイント6選

ルースパウダーの使う際のポイント6選

ルースパウダーの基本の使い方のポイントや、必要な道具をチェックしていきましょう。プレストパウダーはムラにならないために均一に塗るテクニックが必要ですが、ルースパウダーとはサラサラした粉であるためムラになりにくく、初心者でも楽に塗れるベースメイクです。

しかしパフやブラシといった道具によって仕上がり具合は変わります。お肌の状態や理想の仕上がりに合わせてメイク道具を使い分けましょう。

1:必要なメイク道具

ルースパウダーを使うなら、「パフ」と「ブラシ」が必須のメイク道具になります。どちらも仕上がり感が違うため、使いわけできます。できれば両方揃えておくとよいでしょう。

また、ブラシは1本では足りません。大きなブラシから小さなブラシまで、サイズ別に揃えていればいろいろな使い方ができるため、サイズを分けて揃えておくとよりメイクしやすくなります。

2:量の調整は手の甲で払うことを習慣づける

ルースパウダーを使う際はフタやティッシュペーバーの上に粉を出し、ブラシにつけてそのブラシを手に置いてみて、パウダーの量を調整すると綺麗につけられます。

手の甲にブラシをのせた際、はっきりと目で見て分かるほどに粉がついていればそれはつけすぎです。少し手の甲で払い、粉が見えず肌になじんでいるように見えてから使うようにしましょう。この付け方を習慣づけることで、いつも綺麗に仕上げられるようになります。

3:ルースパウダーはメイクの一番最後に使う

ルースパウダーを使うのは、基本的にメイクの一番最後です。メイクを仕上げるイメージで、ルースパウダーをムラにならないようにのせていきましょう。

リキッドファンデーションの後にルースパウダーを使うのではなく、コンシーラーやクリームチークをのせてからルースパウダーの順番となります。ただチークがバウダーチークだった場合は、パウダーチークを最後にしても構いません。

4:厚く塗り重ねないようにする

ルースパウダーをつけすぎてしまうと粉っぽくなってしまうため、厚く塗り重ねたくてもルースパウダーは適量のみ、のせるように使った方がよいでしょう。

肌になじみやすいルースパウダーとはいえ、つけすぎるとやはり粉が目立ってしまいます。ファンデーションを厚くしてもルースパウダーは厚く塗り重ねず、肌がサラサラになった状態でやめましょう。

5:お肌の状態や理想の仕上がりに合わせてメイク道具を使い分ける

ルースパウダーを肌にのせる際に、パフかブラシを使うかで迷ったことはないでしょうか。パフかブラシかは肌の状態や仕上がり方、メイクにかける時間などによって使い分けするのがベストです。

たくさんルースパウダーをのせカバー力を上げたい場合、手早く終えたい場合、メイクのお直しではパフの方がよいでしょう。反対にテカリが気になる場合や軽く仕上げたい場合、乾燥肌の方にはブラシの方が向いています。

パフの使い方

パフを使う際にはフタやティッシュにルースパウダーをとり、しっかりとパフにつけて揉みこんでから使うようにするのがコツです。

粉っぽくしないためにも、しっかりパフに粉を含ませておきましょう。化粧崩れしやすい箇所からパフで押さえていきます。横へ滑らせるのだけはやめておきましょう。パウダーをのせた後、手で触れて確認します。ベタベタしていればつけすぎで、サラサラになっているのがベストです。

ブラシの使い方

ブラシもいったんルースパウダーをフタやティッシュに出してからブラシに含ませ、手の甲を使って付けすぎか確認した上で、化粧崩れしやすい箇所から横にしたブラシでのせていきます。

鼻は上から下へ、ブラシを立ててのせます。全体にのったら下から斜め上へブラシを滑らせ、つけすぎた粉を落とします。すぐ顔につけるのではなく、いったん手の甲で適量か確認するのがコツです。

6:仕上げ以外の使い方を研究する

ルースパウダーをチークの前後どちらで使うかといったように、使い方には個人差があります。ホワイトのルースパウダーを部分的に使うことで立体感を出す、といった仕上げ以外の使い方もあります。

ルースパウダーの使い方に慣れてきたら、1歩進んだメイクのためにも色々研究してみるとよいでしょう。

ルースパウダーとは初心者でも安心して使えるメイクアイテム!

ルースパウダーとは初心者でも安心して使えるメイクアイテム!

ベースメイクの中でもルースパウダーはファンデーションとは違うため、今までルースパウダーに手を出しづらかったという人もいるのではないでしょうか。ルースパウダーは化粧崩れの防止や顔を柔らかく演出するためにピッタリなアイテムです。

とくにテクニックは必要なく、初心者でも安心して使えるルースパウダーをいつものメイクにプラスして、美肌を目指してみましょう。

Written by ちあり

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