女性と男性では結婚に求めるものが違います。男性の結婚願望には本音と建前があって、本音の願望を満たしてくれる人が、「本当に結婚したい女性」だといえます。
だから、「家庭という安らぎがほしいから」とか、「家族を養えるだけの収入を確保できたから」、なんていう話は「建前」である可能性が高いのです!
では、適齢期の男性は、めったに口には出さない本音として、女性に何を求めているのでしょうか?
近年においては、約4割の夫婦がセックスレスだと言われますが、男性は「しなくてもいい」なんて思っていません!
生涯を共にしたいと誓うほどの女性とは、適度に肌を合わせて愛を確かめたいし、男性はそもそも定期的に性欲を発散しなければいけない身体の作りをしています。恋人にはまだ気を遣っても、妻に対しては「求めたい時に応えてほしい」と考えるのです。
またそれは単なる性欲処理ではなく、「癒し」や「心の支え」になってもいます。男性にとって、愛する女性と抱き合うことはとても重要なのですね。
授かり婚じゃなくても、男性は結婚を考えたときに、妻となる女性には自然と母性を求めます。
料理、掃除、洗濯を任せたいと思うと同時に、「自分の身の周りの世話をしてほしい」と期待するのです。
既婚女性が「旦那は、脱いだ靴下を洗濯カゴに入れてくれない」とか「朝、目覚ましをかけて自力で起きてくれない」なんて愚痴をよく言いますが、それは男性が妻に“お母さん”を重ね甘えるため。
男性にとって、産まれて初めて意識する女性は母親であり、母親は絶対的に自分を守ってくれる特別な存在です。だから、母親を基準にして、自分の恋人がどのくらい家事ができるかを判断する男性は少なくありません。
私の男友達も(36歳・IT営業・バツイチ再婚済)離婚した前妻の料理をおいしいと感じたことがなく、再婚相手は母親と同じ地域で生まれて、母親と似た味付けができる女性を選びました。
「マザコン!」と思うかもしれませんが、男性は誰しも、少なからずマザコンの一面を持つものです。母親のように優しく面倒を見てくれる女性に、男性は安心してすべてを預けたいと思うでしょう。
核家族が当たり前の時代になり、「嫁入り」という感覚も最近ではあまりないですが、それでも結婚をすれば大抵の女性が男性の苗字を名乗ることになります。
また、結婚は恋愛と違って、当人同士が夫婦になるだけじゃなく「家と家の結びつき」が生まれるものです。
そのため、結婚には色々な意味での責任が伴うと理解できている男性は、両親を自分の親のように大切にしてくれる女性を妻にしたいと考えます。親との同居が最初から決まっていたり、父親がすでに定年退職をしていたり、あるいは長男として産まれていたりする男性は、特にその傾向が強いでしょう。
30歳を越えて結婚するのが当たり前の晩婚時代ですから、親を介護しなければいけなくなった時にどうするべきかを、ぼんやりとでも考えている適齢期の男性は少なくないのです。
男性のリアルな結婚願望は、必ずしも女性にとって都合の良い内容ではないかもしれません。でもそれは、女性が年収の高い男性を求めたり、仕事が忙しくても育児に協力的なイクメンを夫にしたがるのと同じで、お互い様。
男性がどんな本音を抱いているかを知ると、適齢期の女性の皆さんは、今まで以上に結婚を現実的に捉えられるんじゃないでしょうか。