パートナーを失って、そろそろ数年。
人によってはまだ数ヶ月という期間かもしれません。
季節的にも寒くなってきて、恋人が欲しいという気持ちが高くなってきた。
でも、なぜか新しい恋愛を迎え入れることができない……。
今日は、そんなあなたに向けたコラムです。
こう自分に質問した時、恐らく多くの人は「ハッ」とするかもしれません。
なぜなら、大抵の場合は自分が次の恋愛に意図的に進まない理由を知っているからです。
・前の恋愛を引きずっている
・忙しくて時間がない
・自信がない
・今はお金がない
・生活スタイルを変えたくない
その他、諸々の理由があるでしょう。
いずれにせよ、こうした理由の根底にあるのが「恋人がいない方が好都合である」という
潜在意識の存在です。
私の友人で、いつも会社の出勤時間に遅刻する男性がいました。
その男性は、私に「あの職場は嫌だ。もう辞めたい」とよく愚痴をこぼしていたのを
覚えています。潜在意識は、そうした本人の気持ちに敏感です。
表面的には「稼ぐために働かないと!クビになったら大変だから、絶対遅刻してはいけない」
と思っているようでしたが、遅刻グセは治りませんでした。
そこである時、「次に遅刻したら会社を辞めます!」と上司に約束をしました。
面白いもので、その約束をした次の日に彼はまた遅刻。
晴れて(?)彼は会社を退職しました。
その後は自分に向いている会社を見つけ、
再就職を果たし今は無遅刻で会社勤めをしているようです。
通常では遅刻をして会社をクビになるというのはとてもネガティブな出来事に
見えますが、長期的に見ると彼は「嫌な会社を辞め、好きな職場に移る」という
願望を達成したことになります。
ノートとペンを用意し、紙に次の質問の答えを書き出してみましょう。
・もし恋人ができると、困ることは?
・恋人がいない状態で、得することは何だろう?
以上のふたつの質問をすることで、次の恋愛に踏み切れない理由が見えてくるはずです。
リラックスして、出来るだけ時間を取って考えてみてください。
あまり難しく考えず、直感のままに書き出すことがポイントです。
書き出したら次のステップとしては、『どうすればその理由を解決できるのか?』
を書くこと。
例えば、自分は自信がないから恋人ができないと思っている人がいたとします。
その人は、上記の質問を自分にして
「もし恋人ができたとしても捨てられてしまうのが怖い。
傷つきたくないから次の恋愛に進めない」という自分の思考に気づいたとします。
つまり、恋人がいない状態で得することは「傷つかないこと」だったわけです。
この時大切なのは、必ずしも直接的な手法で理由を解決まで導く必要がないということです。
「傷つかない」というのは、恋人ができれば当然無理なわけです。
避けることはできません。
どんなパートナーとも、喧嘩は大なり小なりするでしょう。
また、自分の思った通りの行動を相手が取ってくれなかった場合、傷つくことは
当たり前と言えます。
そうした恋愛の【ネガティブ面】を受け入れる覚悟を持てば、「傷つかないこと」は非現実的な願望であることに気づけるはずです。
また、恋愛の【ネガティブ面】があるからこそ、心がドキドキするような【ポジティブ面】があることを思い出すはずです。
また、「傷つかないこと」にフォーカスがいく場合は特定の行動や場面に対して
傷ついた過去が原因とも考えられます。
その場合は、その気持ちの部分を癒していくことが有効でしょう。
恋愛は仕事と同じように、人生の大きな分岐点に成り得ます。
だからこそ、慎重な気持ちになるのは自然なことです。
このままの状態で、一生を終えることもできます。
恋愛は人生になくても生きていけますから、絶対必要なものではありません。
また、人生を終える時、後悔をしない恋愛はありません。
あの時こうすれば良かった!と思うのが恋愛でしょう。
ですが、恋愛をしなかったことへの後悔というのは、何とも言えない苦しさが残ります。
少しの勇気を出せば、次の恋愛へのきっかけは掴めます。
正解がないのが恋愛ですから、自分の気持ちに正直になっていきましょう。
例え結末が傷つくようなものであったとしても、そこに後悔はないはずです。
Written by 今井 翔