恋愛に絶対に必要なものと言えば、直感力です。好きになった彼がどんな人物なのか……いろんな方法でこっそりと探ると思いますが、いかに情報を集めまくったところで、最後はあなたの直感にはたらいてもらわないと、話が始まりませんよね。
つまり、見えないものを、いかにうまく見るか? ということが、恋の勝敗を分けると言えます。
見えないものが見えるようになるためにはどうすればいいのか?
たとえば料理を例にとりましょうか。
出来合いのホワイトシチューを食べていても、それがどのように作られているのか、分からないですよね。
でも、お料理の本を見ながら自分で作ってみると、たとえば小麦粉が入っていることが分かります。
「なにでできているのか」が分かると、「そのもの全体」がよく見えます。そして、出来合いのものを食べていても「これはちょっと塩が足りないから、塩を少しかけたらもっと美味しく食べられる」というように、直感がはたらき始めます。
恋愛もおなじです。
見えないものが見えるようになるためには、自分でやってみることしかない。つまり、身も蓋もない言い方になりますが、いっぱい恋していっぱい失敗しないことには、その男がどういう成分でできているのかが、イマイチよく見えてこない。
小麦粉をどれくらい火にかけると、トロリとした美味しい感じのホワイトシチューになるのか、ということだって、何回も失敗を覚悟のうえでやってみないと分からないように、恋もやってみないと、あなたの持つ「見えないもの」と、彼の持つ「見えないもの」が、いつ、どういうタイミングで化学反応を起こすのか、分からなかったりしますよね。
恋のハウツーは山のようにあっても、万人に効果のあるハウツーがこの世に存在しないというのは、そういうことです。
つまり、人の数だけ化学反応の方程式があるということです。
だから、とにかく失敗を恐れないで恋をするしかないということです。
が、それでは不親切な答えだと感じる人もいるでしょう。
そういう人は、恋愛以外の場所で、いろんなものの「成り立ち」を知るようにしてみてはいかがでしょうか。
たとえば先に挙げた料理は、それを自分で作ると「その成り立ち」が分かりますよね。
ほかにも、たとえば……ちょっとしたトートバッグを、ミシンで自分で作れば、成り立ちが分かります。
ちいさな植物を部屋で育ててみても、植物のことがよく分かります。
すべてにおいて「どうできているのか」を知るクセをつけると、見えないものが見えてきて、人生はおもしろくなってきます。
生きていることにおもしろさを見つけると、自然とそれがその人の魅力になって、知らず知らずのうちに男子が寄ってきます。
男子の持つ直感と、あなたの持つ直感が、すばらしい化学反応を起こす瞬間です。
人はその有り難い事実を「運命の人と巡りあえた」と言います。