α世代って何? α世代の特徴5選

みなさんは「α世代(アルファせだい)」という言葉をご存知でしょうか?α世代は、X世代やY世代、Z世代などと同様、特定の世代を指す言葉です。

今回は、α世代の年齢層や価値観、特徴などについて詳しく解説します。

α世代の年齢層

α世代の年齢層

α世代とは、主に2010年代以降に生まれた子どもたちを指します。具体的には、2010年から2025年頃までに生まれた世代を指すことが多いようです。

この世代は、現代のテクノロジーが大きく発展した時代に生まれ育つため、インターネットやスマートフォン、AIといったデジタル技術とともに成長するのが特徴です。

筆者の子どもたちも、2歳にしてゲームやモバイルデビューし、デジタルデバイスを自由自在に操っています。筆者が子どもだった時代からはとても考えられない環境ですが、それだけにα世代は、デジタル機器に強い世代といえます。

また、α世代の親世代はミレニアル世代(1980年代~1990年代半ば生まれ)が中心であることが多く、ミレニアル世代特有の「デジタルネイティブ」としての感覚や価値観を受け継ぎつつ、それをさらに進化させた形で育っています。

つまり、α世代はまさに「テクノロジーとともに生きる世代」なのです。

α世代の特徴

α世代には、以下のような特徴が見られます。

1. テクノロジーへの順応性が高い

1. テクノロジーへの順応性が高い

幼い頃からスマートフォンやタブレット端末に触れる機会が多いα世代は、デジタルデバイスやオンラインツールを直感的に使いこなす能力を持っています。

学習や遊びの中で、デジタルツールが日常の一部として溶け込んでいるのが特徴です。

筆者の子ども時代は、ビックリマンシールやキンケシが、子ども(男の子)の遊びの主流でした。現代はデジタルツールが取って代わっています。α世代にとっては、iPadやニンテンドースイッチなどが、ビックリマンシールやキンケシの代わりなのです。

2. グローバルな視点を持つ

α世代は、インターネットを通じて世界中の情報や文化に触れる機会が多いため、国境を越えた視点で物事を考える力が育まれやすいといえます。

外国語学習においても、AI翻訳ツールを活用しながらスムーズにコミュニケーションを図ることができ、知りたい情報にすぐにアクセスできるため、場合によっては大人よりも広い視野で物事を見ます。

3. 多様性を自然に受け入れる

多様な価値観やバックグラウンドを持つ人々と接する環境で育つα世代は、性別や人種、宗教などの違いを自然に受け入れる傾向があります。

現代教育を含めた社会の風潮がダイバーシティに向かっている背景もあり、多様性に寛容な環境で育つわけです。

また、ソーシャルメディアやオンラインゲームでの交流を通じて、多様性に触れる機会も豊富です。

4. 個別化された学習環境

テクノロジーの進化により、α世代は個人に最適化された学習スタイルを享受しています。たとえば、オンライン授業やeラーニングプラットフォームなどです。

コロナ禍をきっかけにリモートワークやテレワークが市民権を得た背景も手伝っているかもしれませんが、これらを活用して、自分のペースで学ぶことが可能な最初の世代といえるかもしれません。

そのため、学習だけでなく興味のある分野を深く学ぶ能力が身につきやすい世代でもあります。

5. 環境問題への意識が高い

気候変動やプラスチック問題などの環境課題が取り上げられる中で育ったα世代は、自然環境を大切にする意識が高い傾向があります。

親世代や学校教育を通じて、エコロジーやサステナビリティについての知識を積極的に学ぶ機会も多いでしょう。

α世代の価値観

α世代の価値観には、次のような特徴があるようです。

自己表現を重視する

自己表現を重視する

SNSやYouTubeなどを通じて自己表現の場を簡単に得られるため、α世代は自分の考えや個性を発信することを重視する傾向にあるようです。

従来の世代よりも、自己肯定感や独自性を大切にする価値観の表れといえるでしょう。

テクノロジーと共生する

α世代は、テクノロジーを単なる道具としてではなく、自分たちの生活や価値観を拡張するものとして捉えているようです。生まれた頃からテクノロジーが身近にあるので、当たり前といえば当たり前かもしれません。

たとえば、AIを活用した学習やスマートデバイスによる健康管理は、どうやらα世代にとっては当たり前の感覚のようです。

コミュニティ志向が強い

インターネットを通じて、リアルとオンラインの両方で多様なコミュニティに所属することを好むのも、α世代の特徴といえるでしょう。Z世代にも同様の傾向がありますから、これは世代的な特徴であると同時に、時代的な背景も大きく関与しているはずです。

彼らは友人や家族だけでなく、共通の趣味や価値観を持つ人々とのつながりを大切にする傾向があります。

α世代とうまく付き合うには

α世代と良好な関係を築くには、彼らの特徴や価値観を理解し、共感する姿勢が重要です。ここからは、α世代との上手な付き合い方について解説します。

オープンマインドで接する

α世代は多様性を重視するため、固定観念にとらわれず、柔軟な思考で接することが大切です。相手の意見や価値観に耳を傾け、共感を示すことで、信頼関係を築きやすくなるでしょう。

テクノロジーの活用に協力する

α世代はデジタルツールを日常的に使用しているため、親世代や教育者もテクノロジーの利便性を理解する必要性があります。

たとえばゲームに関しても、筆者のようなミレニアル世代から上の世代は「悪」と決めつける傾向がかなりあります。彼らが恐れるべきは、ゲームに伴う「依存症」のリスクであり、ゲームそのものではない──というのが筆者の持論です。

ですから、我が家では息子たちに自由にゲームで遊ばせています。その代わり、ゲームや勉強、生活習慣やライフスタイルなどを自律的に管理するよう促しています。

結果、長男は小学3年生にして見事な自立性を獲得し、自分の頭で考えながら、ゲームをやるべき時間ややめるべき時間を管理しています。

オンラインネットワークでクラス子たちと同じゲームで遊んだり、知らない子たちとコミュニケーションをとったりするので、コミュニケーション能力もグングン伸びています。

α世代の彼らには、現代ならではの恩恵や体験を十分に享受し、色々なことを吸収してもらうのが賢明だと筆者は考えています。

環境意識を共有する

環境問題に対する意識が高いα世代と話をするときには、エコロジーやサステナビリティに関する考えを共有すると、話が弾むことが多いようです。

具体的な行動を示すことで、信頼を得ることもできるでしょう。

未来を担うα世代を理解しよう

α世代は、テクノロジーの進化とともに成長し、多様な価値観や新しいライフスタイルを体現する世代です。彼らの特徴や価値観を理解することで、家庭や職場、教育現場でより良い関係を築くことができるはず。

α世代との共存を目指して、私たちも柔軟に価値観を広げていきましょう!

Written by はるお

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