子供の塾を選ぶのはとても悩みますよね。子供が塾に通うことで、子供自身にたくさんのメリットがあります。
親は子供のためを思うからこそ慎重になるし、せっかく入塾金などの初期費用を払って入塾するからこそ、失敗したくないという気持ちは当然ですよね。
では、子供の塾選びでは、どのような点に注目して選べばよいのでしょうか。
ここでは、子供の塾を選ぶ時にぜひ注目したい着眼点についてご紹介します。
塾は、勉強に取り組むための場所。学ぶ意欲を掻き立てるためだったり、成績を上げるためだったり、前向きに勉強をするために通うところです。
塾に入ったからには、勉強に取り組む、成績を上げるなど、何らかの目標に向かって走らなければいけませんよね。目標に向けて頑張るという体験によって、子供には忍耐力が身につきます。
塾には決まった日に通わなければいけません。そして、毎回のように宿題が出ます。
塾に通うということは、学校の授業以外でも定期的に勉強をしなければいけないということ。勉強をせざるを得ない環境があるので、これを続けることで、学校の授業以外でも勉強をすることが日常になり、自然と勉強をする習慣が身につきます。
ただ「勉強しなさい」といって、すぐに勉強に取り掛かることのできる子供はそれほど多くありません。どのように勉強をしていいかわからない子供は、実は多いのです。
勉強をしたくても勉強の仕方がわからなければ、どうしようもありませんよね
塾は、どのように勉強に取り組むといいか、勉強の仕方を学ぶことのできる場所でもあります。
問題集をたくさん解くのが合っているとか、声に出して読み上げると覚えが早いとか、子供によって得意な勉強方法はさまざま。塾では子供の成績を上げるためにさまざまな勉強法を提案してくれるので、子供にあったやり方を見つけやすくなります。
塾選びの最大のポイントは、通いやすさです。子供が1人で通うにしても、毎回親が送り迎えをするにしても、通いやすい所であれば無理なく続けることができます。
通いづらいところでは、親も子も疲れてしまいます。そして通いづらさは、勉強のやる気もなくさせます。例えば、子供にとって難しい単元になると、ただでさえ勉強をしたくないのにさらに「面倒だから行かない」と、やる気が削がれてしまいます。
子供の塾選びでもう一つ大切なのが、サポート体制です。
小学生、中学生、高校生に共通しておすすめしたいのが、自習室が完備の塾。自主的に勉強することのできる場所がある塾は、やる気のある生徒が多いし、先生たちの見守る姿勢も積極的で、行き届いた指導をしてくれることが多いです。
先生の数も大切です。あまりにも先生の数が少ないとか、すぐに辞めてしまう先生が多くて入れ替わりが激しいなど、先生の数や質が安定しない塾は、子供の成績も上がりにくいでしょう。
子供によって、個別指導か集団指導か、学習方法に向き不向きがあります。
個別指導が向いているのは、マイペースに自分の勉強を進めたい性格の子供です。
苦手な分野を徹底的に掘り下げたいという子供にもおすすめです。また、マンツーマンでサポートしてくれるので、勉強の方法がわからないという子供にも向いています。
集団指導が向いているのは、ある程度自分で勉強の仕方がわかっている子供です。周りと一緒に勉強をすることで競争心が生まれるので、ライバルを意識することで意欲的になる子供にもおすすめ。
また、周りからのいい影響を受けて積極的になることがあるので、本人にあまりやる気がない場合にもいいかもしれません。
塾選びの最大のポイントは、子供がその塾を気に入るかどうかです。ですから、入塾する前に必ず見学に行き、講師の方と面談をしてください。
いくら評判のいい塾でも、子供にとって合わない塾であればすぐに行きたがらなくなり、辞めてしまうことになります。
講師の先生と話して、実際に授業をする教室や校舎の中を見学させてもらい、可能であればどのような教材を使っているか、見せてもらうのもいいでしょう。
意欲的に勉強に取り組んでほしいと願うなら、子供が機嫌よく通う塾を選ぶことが一番。入塾前の面談は必ず子供と一緒に訪れてくださいね。
子供の塾を選ぶ基準に決まったものはありません。
いい塾か悪い塾かは本人のフィーリング次第だし、成績が上がるかどうかは本人のやる気次第。また、無名な塾であったとしても、子供を教えることに関してはプロフェッショナルなエキスパートがいることもあり、ネームバリューはそれほど気にすべきところではないのです。
どこの塾で教えてもらったかというよりも、勉強に前向きに取り組むことのできる雰囲気や環境があるかどうかが最大の鍵かもしれません。
親の意見を押し付けるばかりでなく、子供の意見や感じ方にも耳を傾けて塾選びをしてくださいね。
Written by さあや