「自分の会社、もしかしてブラック……?」
「転職を考えているけど、ホワイト企業とブラック企業を見分ける自信がない……」
会社の実態や中身は、なかなか外側からは見えませんよね。また、ずっと同じ会社に勤めていると、自分がいる会社の常識が当たり前になってしまい、自社がホワイトなのかブラックなのか判断しにくくなるものです。
今回は、製造業やベンチャー企業、出版社、貿易商、小売業などさまざまな会社の現場を外側から見てきた筆者が、5つの「ホワイト企業あるある」をご紹介します。
ホワイト/ブラック企業を見極める参考にしていただければ幸いです。
それではさっそく、ホワイト企業あるある5選をご紹介します。
ホワイト企業は社風がよく、現場のスタッフの顔色が良い傾向があります。
仕事のタスクに追われて必死になっている様子もなく、コーヒーを飲みながら優雅に働いているイメージ(大げさなたとえですが)です。
また、企業体質や企業の方針が先進的というだけでなく、経営的にも順風満帆なケースが多いようです。
事業資本に余裕があるので、余裕を持って現場を回せるという経営事情も影響しているかもしれません。ですから現場スタッフの表情やトーンも自然と柔らかくなり、笑顔がこぼれやすくなります。
一方、ブラックな現場は常に仕事に追われているため、スタッフが疲労やストレスで消耗しているケースが多いようです。
営業マンや担当者などが、就業時間外に顧客やクライアントへの業務連絡を控えるのもホワイト企業あるあるです。
ホワイト企業には、社員に残業をさせないケースが多いようです。
また、仮に残業をしても、顧客など外部への連絡を控えるよう教育している現場もあるでしょう。
社員や顧客の幸福度に配慮する姿勢があってこその方針ですよね。
筆者の経験上、経営者同士は時間や曜日にあまり関係なく連絡を取り合うことが多いです。なんなら夜9時以降でも普通に仕事に関わるLINEがきたり、フランクな飲みのお誘いがあったり。
しかし、たとえば顧客の営業マンや担当者が、いつも夜分遅くに連絡をしてくるようなら要注意。もしかするとその会社は、残業や持ち帰り残業をしないと業務が回らないブラック体質かもしれません。
ちなみに、残業が月100時間を超えると「労働基準法違反」となり、法律に抵触する犯罪行為になります。
ホワイト企業の社員は、時間や心にゆとりがあるため、身なりに気を払う余裕があるのかもしれません。あるいは待遇が十分なので、美容やファッションなどに投資できるのかもしれません。
いずれにせよ、「社員の美意識が高い」というのは「ホワイト企業あるある」の一つです。
そもそもブラックで消耗していると、心身ともに参っているケースが多いため、顔色が良くないですし肌ツヤも良くない方が多い印象です。身なりに十分な気を配る余裕もないのかもしれません。
心身のコンディションからして、両者には大きな差があるように感じます。
女性が活躍している会社は、単純に福利厚生が手厚い傾向があるほか、子育て世帯や個人事情への配慮など多様性への理解があるケースが多いようです。
つまり社員の幸福度や働きやすさについて、真剣に考えてくれる企業方針ということ。
これはあくまで筆者の印象ですが、女性社員の割合が高い会社は各々が伸び伸びと働けるような社風で、男性の割合が高い会社は社員がバリバリと働く社風が多いように感じます(もちろん業種によりますが)。
いずれも一長一短ではありますが、時代背景を考えると前者の方が「ホワイト企業」に認定されやすいでしょう。
また、女性の割合が高い会社では産休や育児休暇などが取得しやすかったり、保育所が設置されていたりなど、やはり社員の働きやすさやパフォーマンスに貢献する配慮や工夫がなされている傾向があるようです。
社員やスタッフの定着率の高さも、ホワイト企業あるあるです。
中には社員のキャリアステップをサポートしてくれるような超ホワイト企業もあるので、人員が入れ替わったからといって必ずしもブラックとは限りません。
しかしブラック企業の離職率が高い反面、ホワイト企業は定着率が高く、人員がそうひんぱんに入れ替わらない(昇進などの異動で担当を外れるケースはあるものの)印象です。
社員の定着率が高く、転勤や単身赴任も少ないのは、典型的なホワイト企業あるあるといえるかもしれません。
就職先を探すにしても、転職やキャリアステップを計画するにしても、できることならブラックではなくホワイトな会社で働きたいですよね。
また、ホワイトかブラックかとは別に、「そもそもその会社や職場が自分に合っているかどうか」の見極めも大切です。
企業の実態はブラックボックス化している場合が多く、外側からはなかなか内部事情や実態が見えにくいのものです。
今回は筆者の経験や主観による「ホワイト企業あるある」をご紹介しました。
少しでも就職先や転職先を探している方の参考になれば幸いです。
Written by はるお