今の世の中で、他の人を大切にすることは、友達を作ったり、仲良くやっていくために必要なことです。
とはいえ、他の人を大切にしない人がいるのも事実で、そういう人の行動によって周りの人にストレスを感じさせたり、気分を悪くさせることがあります。
そこで今回は、他の人を大切にしない・尊重しない人がどんな行動をするのか、そして、そういう人が近くにいたらどうしたらいいかについて心理カウンセラーのわたくし千桜ミモザが解説をします。
他人を尊重しない人はなぜそういう行動をするのか、どう対応したらいいのかを知ることでもっと良い人間関係を作ることができますよ。
他人を尊重しない人は、自分の意見や価値観を絶対として他人にも押し付けようとします。
たとえば、意見を交わすような場でも相手の話を聞かずに、自分の意見を一方的に発言することも多いでしょう。
このような行動は、相手の意見を尊重しないスタンスとして周囲に不快感を与えてしまいます。
他人を尊重しない人は、他人の意見や感情を軽視します。
会話の中で相手が何を感じているか関心を持たず、自分の話ばかりを続けることが多いはずです。
相手が悲しんでいる時に、相手の状況や感情を無視して自分の話題を続けるなど、共感が欠けているなぁ……と感じるでしょう。
人の時間やプライバシーに対する配慮が欠けているのも、他人を尊重しない特徴のひとつです。
たとえば、約束の時間を守らなかったり、無断で人のプライバシーに踏み込んだり、あるいは相手が忙しい時にしつこく連絡を取るなど、相手の都合を考慮しない行動が目立ちます。
人を見下すような言動や態度を取ることがあれば、他人を尊重しない人と言ってもいいでしょう。
相手をバカにするような発言をしたり、自分の方が優れていると誇示する態度を示したりすることで、相手の自尊心を傷つけることがあります。
このような行動は、対人関係を悪化させる原因のひとつになります。
他人を尊重しない人は、感謝や謝罪の言葉が足りないことが多いです。
相手が何かをしてくれた時に「ありがとう」と言わなかったり、何か問題が起きた時にも「ごめんなさい」と言わなかったりと、相手に対する配慮が明らかに足りない傾向があります。
このような態度は、その人だけではなく周囲との信頼関係を損なう原因にもなるのです。
他人を尊重しない人と接する際には、コミュニケーションの工夫が必要です。
まず、自分の気持ちや意見をはっきりと伝えることがポイントで、「私はこう感じています」「あなたのその言動はこう感じます」といった具体的な表現を使うことで、相手にも自分の立場や感情が伝わりやすくなりますよ。
また、冷静かつ客観的に話を進めることで、相手の守りの姿勢を和らげることができます。
他人を尊重しない人に対しては、はっきりとしたボーダーラインを作ることが大切ですよ。
相手があなたの時間やプライバシーを侵す場合、その行為が「いやだな」と感じるとはっきり伝えましょう。
例えば、「この時間は自分のために使いたい」「私のプライバシーを尊重してほしい」と、相手に自分の限界を知らせることが大切です。
相手の尊重しない行動に対しては、具体的な例を挙げて指摘することが効果的です。
「あなたはいつも約束の時間を守らないよね」「私が話している時に割り込んでくるのはイヤ」といった具体例を伝えることで、相手も自分の行動を客観的に見直すきっかけになるでしょう。
ただここで注意したいのは、決して批判的な態度をせずに、改善を促す姿勢で話すことがポイントです。
他人を尊重しない人との関係が改善しない場合には、第三者の助けを求めることも考えておきましょう。
職場であれば上司に相談する、家庭であれば信頼できる友人や専門家(カウンセラーなど)に相談することで、客観的な意見やサポートを得ることができますよ。
問題を一人で抱え込まず、周囲の協力を得ることで解決策が見つかることもあるのです。
他人を尊重しない人と接する際には、自分自身を守ることを忘れないようにしましょう。
相手の言動によって自分がストレスを感じたり、精神的に疲れてしまう場合は距離を置くことも必要ですよ。
自分の心身の健康を一番に考えて、無理をせずに適切な距離感を保つことが大切なのです。
また、自分自身の気持ちを大切にして自尊心を持つことで、相手に対してブレない姿勢を取ることができるので、関係性に上下が出来ずに済みます。
心理カウンセラーとして感じることは、他人を尊重しない人によって傷つくことは避けて欲しい、ということです。
他人を尊重しない人というのは、一般的に自己中心的な行動や他人の感情を無視する傾向があるので、そうしてくる人の行動パターンを理解して適切な対策を取るようにしましょう。
そうすることで、より健全な人間関係を築くことが可能ですし、時には第三者の助けを得ることで問題を解決しやすくなりますよ。
自分自身の健康と幸せを最優先に考えて、適切な対処法を身につけることを大切にしましょう。
Written by 千桜ミモザ