『君のことがいつも心配』『帰宅後は必ず連絡してね』
大好きな彼からこのような言葉をかけられると「私って愛されてる!」と感じて嬉しくなってしまうかもしれません。彼が心から発している言葉であればきっとあなたはこれからも幸せになれるでしょう。
しかしなかには、隠れモラハラ気質の男性があなたを縛り付けたいがゆえに優しさの仮面を被っている場合もあります。結婚後に後悔しないためにも、隠れモラハラ男の特徴についてご紹介します。
モラハラとは『モラルハラスメント』の略です。道徳に反した言動で相手に対してさまざまな攻撃や嫌がらせをして、精神的に追い詰めます。具体的には以下のような事柄が挙げられます。
・相手の容姿や言動をけなす
・相手の意見や考えをいつもバカにする
・経済的なマウントを取り、相手が逃げられないようにする
ちなみに、モラハラは受けた方が「これはモラハラだ」と感じればモラハラに認定されます。いくらモラハラを行った人が「そういう意味でやったのではない」と言ったとしても、受けた方の感じ方が重要視されることを覚えておきましょう。
上記でお伝えした事例は非常にわかりやすいものですが、一見モラハラには見えない隠れモラハラ男も世の中には存在するため厄介です。
しかし、隠れモラハラ男にはほぼ共通した特徴があります。結婚前に隠れモラハラ男を見破るためにも、以下のポイントに気を配ることが大切です。
隠れモラハラ男は、結婚前に分かりやすいモラハラ気質を表に出さない場合が多いものです。それどころか、モラハラとは真逆の「優しさ」「思いやり」を表してくるケースがめずらしくありません。
例えば、危ないからと彼女が夜に外出するのを止めさせたり、残業などで帰宅が遅くなるときはわざわざ迎えに来てくれたりすることもあります。時々ならこういうことをする彼氏もいるでしょうが、毎回だと過保護すぎますよね。
実は彼のこの行動は、彼女のことを思っているというよりも束縛の現れなのです。彼は頭の中で『彼女が自分以外の男と会っていないだろうか?』『スケジュールに嘘をついていないだろうか』と疑っていることでしょう。
こういう隠れモラハラ男と結婚すると、日常生活の一から十までを監視される可能性があります。
いくら恋人同士でもお互いに考え方が違った場合、言い合いになったり喧嘩になったりすることもあるでしょう。しかし、最終的にはお互いに歩み寄り、妥協点を見出すことでより絆が深くなっていくものです。
ところが、隠れモラハラ男にはこういう視点がありません。彼女の意見には価値がなく、まったく大切にしようとも思わないのです。つまり、自分の意見こそが100%正しく、自分の思う通りに物事を押し通そうとします。
ここまでなら相手がモラハラ男だと途中で気づくこともできるかもしれません。ただ、隠れモラハラ男は自分の考えを曲げなくて良いように上手に振る舞います。
具体的には、彼女を諭すように話を進めたり、道理や理論を引き合いに出したりして自分の方が正しいのだと錯覚させてしまうのです。
素知らぬ振りをして彼女を操る隠れモラハラ男ですから、結婚すればその行動はエスカレートすると言えます。
喧嘩などでお互いが気まずくなったとき、大抵はしばらく口を聞かなかったり、距離を置いたりするカップルは少なくないでしょう。
謝りたいと思ったり、悪かったと感じたりしていても、すぐに気持ちを切り替えることは難しいからです。しかし、隠れモラハラ男は平然と豹変します。
最も多い例として、隠れモラハラ男は喧嘩などのマイナスなハプニングがあった後に信じられないほど優しくなります。「もうこんなことは二度としないから」と必死に謝罪したり、豪華なプレゼントを渡したりして一生懸命彼女の機嫌を取るのです。
それゆえに彼女も「私も悪かったのかも」と思い込んで許してしまうということを延々と繰り返します。
いくら一時的に優しくなったとしても、モラハラは簡単に治ることはありません。モラハラ気質の人はこのようなサイクルを繰り返すため、彼が豹変する場合は注意してください。
隠れモラハラ男は『隠れ』というだけあって、一般的なモラハラよりも分かりにくい傾向にあります。しかし、モラハラの本質は変わりません。ちょっとした瞬間に「何かがおかしい……」と違和感を感じることが増えるかもしれません。
あなたが幸せになるためには、そのときの違和感を見過ごさずに、一旦立ち止まって彼との将来を考えることが大切なのです。
Written by 久木田(くきた)みすづ