職場や学校、何かしらのコミュニティーなど、多くの人が集まる場所では『人間関係を壊す人』と出会うケースが増加します。彼らはさまざまなトラブルを引き起こし、接するだけでこちらが疲労困憊してしまいます。
このような存在のせいでストレスを抱え込まないためにも、彼らの特徴や対処法を知っておきましょう。
人間関係を壊す人は、見ただけで分かることもありますが、ある程度話してみないと気づかない場合もあります。以下のようなポイントを押さえておけば、事前に彼らとの間に防波堤を作ることができるかもしれません。
人間関係を壊す人は口が上手く、最初は「いい人」に思える場合もあります。しかし、彼らはどんなに素晴らしいことを言っても、全然それに伴う行動をしません。そのため、「あれ? あんなに良い話をしていたのに、あの人は何も実行していないよね」と感じがちです。
人間関係を壊す人がトラブルを起こすのは、どんなときでも自己中心的でいられるからと言えます。
人づきあいを円滑に進めるには相手の立場になって考えることが必要です。しかし、彼らは「自分こそが正しい」「私に他人が合わせるべきだ」といつも思っています。
「こだわり」は人として大切なものですが、過度なこだわりは時に人間関係を壊してしまいます。それも、トラブルメーカーの人ほど強固なこだわりを持っていることが多いのです。
例えば、一緒にランチに行って何を食べようかという話になったとき、彼らは「とにかく自分の食べたいものしかイヤ!」という態度を隠すこともしないでしょう。
このような人が身近にいたら、どうすればいいのか考えものですよね。それも職場や学校など必ず関わる必要があったらなおさらです。ここからは、彼らに接するときの対処法についてお伝えします。
人間関係を壊す人への一番の対処法は、なるべく接する時間を減らすことです。完全には遮断できなくても、あいさつだけにとどめたり、最低限の情報を伝えるだけにするなどが無難です。
彼らと関わる時間が増えれば増えるほど苦痛になるのは目に見えています。自分を守るためにもエネルギーをなるべく消費しない工夫をしましょう。
人間関係を壊す人の多くは、自分の思ったことや感じたことを主観的に話しています。
それが正しいか間違っているかは関係なく、自分の感情に触れたことをそのまま表現しているのです。そのため、めちゃくちゃな発想もあるでしょうし、その人にしか理解できない事柄も存在します。
人間関係を壊す人と関わる必要があるときは、なるべく理論的かつ客観的に話すようにしましょう。
必要に応じて数字や信頼できるデータを引用して理路整然と接すれば、相手もあなたと会話をすることが面白くなくなります。その結果、彼らの方から遠ざかることもありえます。
苦手な人に対して前向きに接するのは一番難しいことかもしれません。しかし、あえてこのような対応をすることで、人間関係を壊す人の態度が変化する場合もあります。
実は、彼らの多くは自己肯定感が低かったり、劣等感を持っていたりするケースが少なくないと言われています。しかし、それを認めることができず、自信ありげに振るまったり、人間関係を壊したりすることで自分の存在意義を確かめているのです。
周囲にとっては迷惑な話ですが、彼らはそんな方法でしか自分を認めることができないのです。
彼らが人間関係を壊すやり方以外で自分自身を理解できるようになれば、トラブルメーカーでなくなることも有り得るでしょう。そのためには、彼らの良い面を探して褒めたり、露骨に避けたりするのを控えることが効果的です。
人と関わって生きていく限り、人間関係を壊す人に出会う可能性がなくなることはありません。彼らは自分のスタイルをなかなか変えようとはしないので、こちら側がストレスを溜めないように気を付けるしかありません。
そして、彼らに不満を感じるばかりではなく、反面教師として捉えたり、自分もその特徴に当てはまったりしていないかを振り返る時間も大切にしましょう。
Written by 久木田(くきた)みすづ