見た目が若く見える人ってなぜあんなに若いのですか?
40代で30代に見える人もいますし、女性なら化粧でごまかせますけど、男性だと若く見せることは難しいのではないかと思います。
なにか医学的なこともあるのでしょうか?
(28歳/男性/愛知県)
ご質問誠に有難う御座います。
・規則正しい生活
・適度な運動
・バランスのとれた食事
・適切な睡眠
・適度なストレス
若く見える男性を医学的に説明すれば、この5つに集約されることでしょう。
もちろん遺伝的な要素も非常に大きいので、これらを実践しても若さを保てるとは限りませんが、若く見える方というのは大体この5つを適切に実践している方で御座います。
他にもファッション面などの問題も御座いますが、科学的な話をすれば先ほどの5つがほとんどでしょう。
さて、ご質問者様のご質問に回答するのであればこれだけで十分なのですが、今回の回答をこれだけで終わらせるわけにはいきません。
ご質問者様は一体なぜこの質問を私にされたのでしょうか?
もちろん人間誰しも老いたくはないものでしょう。出来ることならば若くありたいと願うのは万人に共通する願いであると思います。
しかし今回のご質問者様は「若くありたい」という願いではなく「若く見られたい」という願いを抱えているように感じました。
「若くありたい」と「若く見られたい」、一見すると大した差ではないようにも思えますが、この2つの願いには大きな差があると思います。
Poorman’s Goldという金属をご存知でしょうか?
Poorは貧民。Goldは金という意味で御座いますのでPoorman’s Goldは直訳すると「貧者の金」という意味になります。
貧者の金とは真鍮のこと。銅と亜鉛の合金であり、5円玉の原材料であることも知られている金属で御座います。
さて、もしも皆様の財布に5円玉が入っていたら、是非ともお手にとってお確かめ下さいませ。
特に新しい5円玉なら分かりやすいのですが、とても綺麗な金色をしていることがお分かり頂けるとことでしょう。
5円玉の場合さすがに金と見間違えるということはないでしょうが、銅と亜鉛の配分を調整することで、金にしか見えないような真鍮を作り出すことも可能だそうです。
そのため真鍮は金の代用品としてよく使われてきました。
身近な例ですと時代劇に出てくる金の小判や、仏壇などでよく見かける金色の仏具は、そのほとんどが真鍮製で御座います。
このように真鍮は金の代用品として使われていたので「貧乏人の金」という呼び名がついているのでしょう。
さて、この記事を書いている2019年1月8日時点で、金の取引価格は1g、4,906円で御座いました。
一方で真鍮の値段は1g、約0.49円。偶然にもちょうど1万倍の差が御座いました。
金にしか見えない真鍮には、金の1万分の1の価値しか存在しないのです。
それでは話を本題に戻しましょう。
生物学的な話をすれば、男性も女性も若いほうがモテるのは間違いありません。
ですのでご質問者様が若さに憧れ、若さを求めることはある意味で当然の感情であると言えるでしょう。
しかし仮にご質問者様が40歳になったとき、20代にしか見えない顔を手に入れたとしても、それは「20代にしか見えない40歳の男」でしかありません。
所詮は真鍮なのです。
若い若いと言って貰うことくらいは出来るかも知れませんが、まがい物を買うために大金を叩く人間などおりません。
一部の女性の顰蹙(ひんしゅく)を買う発言かも知れませんが、ご質問者様だって「20代にしか見えない美魔女!」と言われている40代の女性と、ただの20代の女性ならどちらとお付き合いをしたいですか?
所詮は真鍮。答えは聞くまでもないでしょう。
無論、私は40代に価値がないと言っているわけではありません。
「綺麗な40代」
「かっこいい40代」
「円熟した40代」
「渋い40代」
こういった40代の方々は魅力的な存在であると言えるでしょう。
しかし「20代にしか見えない40代」という肩書きにはほぼ価値がないと言っているので御座います。
勝手ながらご質問者様の欲望を推測して、最後に1つアドバイスをさせて頂きましょう。
20代の女の子が40代の男と付き合うとしたら、それは経済力が人間的魅力で付き合っているのであり、若く見えるだけのおっさんなど絶対に選びません
どうして周りに若い男という金がたくさん落ちているのに、まがい物の真鍮を選んでもらえると思うのでしょうか?
もしもご質問者様が若い女性と付き合いたいのであれば、真鍮になるのはあまり良い手段だとは思えません。
Written by ラブホスタッフ 上野